地球とつながる~グレタ・トゥーンベリさんの言葉を受けて~
ひとりの少女の魂の叫びをききました。
グレタ・トゥーンベリさん16歳。
先ごろ行われた国連の温暖化対策サミットで、
全世界に届いた彼女の叫び。
とても16歳とは思えない、力強い演説。
「How dare you…」という怒りと悲しみに満ちたメッセージ。
学校に通うことをやめ、地球温暖化対策を訴える活動に専念し、
サミットが行われたニューヨークまで、
飛行機を使わず、ヨットで2週間かけて渡った彼女。
のほほんと暮らす私たち日本人は、
その真剣な訴えを、どれほど理解することができたでしょう。
私たちに見えていないことが、
彼女にはしっかりと見えている、、、
そんな気がします。
小学校教員として、
子どもたちに「地球温暖化」について教え、
「私たちにできること」を考えさせてきたけれど、、、
今思えば、あれは、グレタさんの言うところの
”空っぽの言葉” だったように思います。
うう、恥ずかしい…。
「地球のこと」と「自分の暮らし」に、イマイチつながりが持てない。
そんな大人の言葉に、子どもだって耳を貸すわけがないっ。
私が地球温暖化を意識したのは、ごく最近。
グレタさんの倍以上も、”地球人”として生きてきて、
仕事を手放し、地球の自然を感じたくてまわった世界旅でのことです。
高い山々の息吹を肌で感じながら歩き、
ときには、悪天候に見舞われたり、
遭難しそうになったり、野生動物と遭遇したり。
宇宙の神秘を感じずにはいられないオーロラに出逢ったり、
今日という日のおわりに太陽が描くアートにココロ打たれたり。
キセキとも言える絶景に何度も出会い、
自然が、地球が、つくりだすエネルギーを、
ただただ、純粋に感じとる時間。
そんな時間のなかで、
私は常に自然とともにあり、
今まで以上に地球を近くに感じることができました。
はるか昔から人々の生活を支えてきた氷河が、
激減している場所をあちこちで目の当たりにし、
フィンランドの博物館や動物園で、
地球温暖化とホッキョクグマの生態との関係性を学び、
日本に住んでいるだけではピンと来ない、
「地球」と「暮らし」のつながりも、うっすらと見えてきました。
だからこそ、今回のグレタさんのスピーチが、
すぱーんとココロに飛び込んできたし、
これは決して他人事ではない、と思ったのです。
地震や台風の影響を受けた地域のニュースを聞けば、
私たち日本人だって、もちろん、心を痛めます。
でも、これがいざ、地球規模のこととなると、
「自分には関係ない」とか、「誰かが何とかしてくれるだろう」とか、
どこか 「他人事」 で、何となく「甘え」も出てきてしまう。
自分ひとりでどうにかなる問題じゃないし、、、と諦める?
人間に対して地球が怒ってるんだ、、、と受け入れる?
いやいや、それじゃあ、何も変わらんだろ、、、
って、頭の中で声がする。
大したことはできない。
でも、何もしないってのも違う気がする。
だから、せめて、私が見てきた自然のすばらしさ、地球の愛おしさ、
旅で感じたこと、日々考えていることを、
少しずつでも発信していけたら、、、と思います。
ひとりでも多くの人に、地球を近くに感じてもらいたいから。
地球を近くに感じることができたら、
自分も地球のひとかけらなんだって気づいたら、
もっと地球のことが自分の暮らしとリンクするかもしれない。
もっと地球のことを大切にできるかもしれない。
そんな風に考えています。
全てのものはつながっている!!
私のやっていることも無駄じゃない、と信じて。
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