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enjoy publish ANSWER③ 「勝手にお悩み相談室」~おじさんたちは悩み好き~

enjoy publish clubに寄せられたenjoyキッズたちからのお悩みに、
酸いも甘いも噛み分けた?おじさんEPCメンバーが好き勝手にアドバイスを送る「勝手にお悩み相談室」。さて、本日のお悩みは??※タイトル変更しました。

自分探しはいつまで続けていいですか?
(編集・ライター・46歳・女性)

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                            絵:ヤマモト

■ヤマモトのAnswer

顔 ヤマモト

私が子供のころに流行った「地獄先生ぬ~べ~」で「いつまで」という妖怪が出てきました。生き物を大切にせず、死なせてしまった生き物をベランダからポイ捨てする鬼畜みたいな子供に「いつまで~、いつまで~」と屋根の上から叫ぶんです。
つまり、「いつまで死骸をそのままにしている気だ!」と子供に警告・叱責しているのです。
説によると、打ち捨てられた死人の霊が凝り固まったもの、人のような顔に、鋭い牙、尻尾は蛇で、体は鳥という大きな妖鳥らしいです。それが、あなたに向かって叫ぶんですよ?「いつまで~」って。怖くないですか?
幼い自分は恐怖で慄きました。

ところで、あなたは「いつまで」自分探しを続けるつもりですか?

■ニシムラのAnswer

顔 ニシムラ

数年前に大流行した名言に「いつやるか?…今でしょ!」(林修さん)があることはご存じだと思います。僕はこの名フレーズが秘かに、そして非常に気に入っており、内弁慶が通じるところではよく使っていました。その影響なのか、今でも、打合せでどこからともなく聞こえてくる「いつまでにできる?」や「いつやりましょうか?」に対して、心の中で「今でしょ!」と間髪入れず大声で言っている時があります。表情には出ていないと思いますが、抑えきれず、ちょっと手は動いているかもしれません。
「自分探しいつまでのやればいいの?」その答えも完全に「今でしょ!」です。
肉体と思考能力はかなり綿密に結びついていると聞いたことがあり、長距離を走っていて、ちょっとしんどいなぁとか、すこし休もうかなって思った瞬間に速度は少し落ちているそうです。
つまり、いつまで探せばいいのかなぁと思った瞬間に、探すパワーを落ちてます。もう最高潮の自分探しパフォーマンスは出せません。なので、そう思った時点で終了です。
あの時は最高に集中して探してたなーって時の自分が自分ではないでしょうか。
でもそんな自分は過去です。もうその自分は過去の人なのです。

じゃあ自分はどこにいるのか?そう「今でしょ!」

■お菊のAnswer

顔 キクザワ

「自分探しの旅」というフレーズ、最近あまり聞きませんね。質問者さんは旅の途中ですか?
「●●とは何であるか?」という形の問いについて考えていくのが哲学の始まりで、その歴史はそれはそれは長いわけですが、そんな哲学史の中でいつの時代でも難問として語り継がれてきたのが「自分とは何であるか」という問いです。
ところで、現代の生物学や天文学などの自然科学、経済学や法学などの社会科学、果ては数学や言語核などが昔は等しく「哲学」と呼ばれていたのはご存知ですか?
哲学者として有名なデカルトやパスカルは数学分野でも多大な功績を残していますし、天文学者のコペルニクス、物理学者のニュートンも、当時は自然哲学者として仕事をしていたようですよ。要は多才だったわけです。

そんな大変に優秀な先人たちを悩ませ続けた問題が「自分とは何であるか」だったことを知ってしまうと、安易に手を出したり、答えを出せるものではない気がしてきます。
ヤスパースという哲学者は「自分とは●●である、と言い表わされた自分は、言い表した自分にっとってはすでに過去のものであって自分ではない」なんてことを言っていたりもしますしね。

誠に残念ながら、筆者の経験からすると「自分探しの旅」は何らか問題にぶち当たり、しかもそれを乗り越えられない時に決行する逃避行であることが多いです。
だって答えがなさそうだから。だってしばらく問題に向かわないで済みそうだから。隠れ蓑にはもってこいです。
耳が痛いことに心理学者のフロイトは「知らない」の裏に潜む「知りたくない」という願望を指摘していますけどね。

無論、「答えがない=考えなくてよい」ということではないので、いつまでもいつまでも自分を探し続けるのもありです。
質問者さんが自己存在の不安に駆られて「自分」を探しているのであれば、筆者はその旅路に敬意を表します。

「自分」を探して旅を続けていると、いつか「見つけた!」と思うときがくるかもしれません。
それは西アフリカでジャンペを叩き回している時かもしれないし、インドでシタールをかき鳴らしている時かもしれません。

集積された先達の智慧を足掛かりに、前人未到の「自分とは何であるか」という難問を踏破するのはあなたかもしれない。その可能性は誰にでも拓かれているわけですから。

良い旅を。

■サンコンのAnswer

顔 サンコン

かなりの自家発電上級者とお見受けしました。
私もまだまだ自分探しの途中です。富士登山でいえば5合目あたりでしょうか。かれこれ30年以上は自分探しの旅をしてきたのに、3歩進んで2歩さがる、そんなことの繰り返し。おかげでユーカリはもうカッサカサです。
編集ライターさんはいま何合目くらいですか? 花ビラは真っ赤に色づいていますか?空を見上げてみてください。きっと頂上はまだまだ先のはずです。
だから、いつまで続けていいかなんて言わないで私と一緒にMMBをめざしましょう。 P.S.よかったら今度、LINE交換しませんか? 

参考:妖怪いつまで

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参考:いまでしょ

参考:自家発電




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