見出し画像

働くことと生きることの絶対的な真理とは:自分なりの哲学を構築する

『パンセ』で極める人間学を読んで、
読む前より物事について
考える習慣がついた気がします。

習慣が変わったキッカケを、
書いていきたいなと思います。
パンセはパスカルの生前のメモを
まとめた本です。

数学、物理学に精通しているからこそ、
尊敬もありますし、
論理的だなと思いました。

色々うまくいかないなと思ったり、
何が知らないけど不安な方へ、
少しでも参考になれば嬉しく思います。



世間の人は物事を考えていない?


人間というものは、どう見ても、考えるために創られている。考えることが人間の尊厳のすべてなのだ。人間の価値のすべて、その義務のすべては、正しく考えることにある。ところで、考えるということは、自分自身から始めるのが順序だ。言いかえると、自分自身を創った創造主とその目的から考え始めるのが正しい順序なのである。ところが、世間の人は何を考えているのだろう?少なくとも、いま言ったようなことはけっして考えない。ダンスをしたり、リュートを弾いたり、歌を歌ったり、詩をつくったり、鉄環取りの遊びをすることしか考えていない。さらには、戦ったり、王になったりすることを考える。王とは何か、そして、人間とは何かなどはいっさい考えることもない。

『パンセ』で極める人間学 p170

この部分を読んで、
「世間の人は
何も考えてないよな本当に!」
と思っていたんですが

「てかよくよく考えたら
私も考えてなくないか?
そもそも仕事とは何か、
生きるとは何か本気で考えてないのは
私の方ではないか?」

と思ったんですよね。

なので
自分が思う概念を一つずつ考えて、
自分なりの回答を出したいと思いました。
仕事とは何か?自由とは何か?

その答えを
ぼんやりと探求することから
始めていきたいと思いました。

パスカルが生きた時代において
世間の人はよく考えていないと
思っていたのでしょうね。

今の時代は
パスカルの目にはどう映るのか
気になりますけどね。



働く事に絶対的真理はあるのか?

「輸送用機器メーカー設計職こそが
安定的に高年収を得られる」
私はそう思っていました。

理由は日本の時価総額のNo.1は
トヨタ自動車であり、

その中でも設計職は根幹であり、
年収はずっと右肩上がりだろう
と思っていました。

私は狙い通り
輸送機器業界の
機械設計職の仕事に就いています。

しかし、
仕事をしていく中で
仕事に苦しむ自分や上司を観察していて

・なぜその地位が欲しいのか?
・なぜそんなにお金が欲しいのか?

これについてふと考えさせられました。
そもそも私は地位もお金も
それほど欲しくなかったんだよな
と思ったんですよね。

ただただ不安だから
日本国内の絶対的真理だと
考える方向に
人生の舵を切っただけなんですよね。

結局、
本質は空っぽだったのかもなと
思い知らされたのが、

2020年の育児休暇中休暇以降から
ジワリジワリ気付きました。

そして
今年ブレーズ・パスカルと
著者の鹿島茂さんに
トドメを刺されたなと思いましたね。


自分の哲学を構築する

トドメを刺されてから、
自分の中で習慣を変えよう
と思いました。

自分を知るために
日記はつけているのですが、

それプラス、
哲学を構築するための
記録をつけていこうと思いました。

正義や自由、
家族や友達について自分の思う哲学を、
書き起こすようにしてますね。

そうすることで
自分の考えと世の中の本質を
見極めていきたいなと思いました。

正義とは何か?
自由とは何か?

今までの読んだ本と
自分の心地よい考えは何かを感性を元に
1個ずつ構築し、
新しい価値観を見つけたら
ブッ壊して再構築して...

そんな風に
探求していきたいなと思いました。

ただこればかり考えても
疲れるので適度に気晴らしを
入れていきたいとは思いますね。


自分で考えなければ何も得られない

本読むと様々な事を
知ることができますし、

気晴らしになるから
素晴らしいと思います。

ただ本を読んでそこで得た事に対し、
今の自分状況との差や問題点を把握し、

どんな行動を取れば良いか考えないと
何も得られないのだろうなと思いました。

たしかに
「あーおもしろかった」
くらいの気持ちで読むことも
あっていいと思うんですよ。

と言うか大半は
そうではあっていいと思うんですよ。

ただ、
もし自己啓発本を買ったとしましょう。

その本の目的って
自分の行動を変えることが
目的なんですよね。

ただ読んで
「良いこと言ってんな〜」
と思っていても思っているだけでは
目的と違うだろうなって
思ってしまうんですよね。

そこから自分に
その本の考えは合うのか合わないのか?

合わないなら合う本を探そう!
合うならここから
この考え方がいいから得よう!

という感じで
気付きを積み上げていかない
といけないのだろうなと思いました。

ただ、
気付きを積み上げていくことだけを
目的にしても、

気疲れしちゃうと思うので、
丁度いい塩梅を
自分なりに見つけていきたいな
と思いましたね。



まとめ:考えることは素晴らしい

哲学や倫理学の本を読んだり、
YouTubeを観ていますが、

中二病感があるなーって思うんですよね。

哲学の本の名称って
まさにそうだったりします。

ただ読んで新たな発見があって、
その答えも出ない事柄を

本気で考える事が単純に
素晴らしいなと思うんですよね。

誰に何を言われようが、
自分が本当にやりたい方向性に向かって、
無我夢中で進む事が
自分達の生きる意味なのかもな
と思いました。

パスカル流に言うと、
「何を背伸びして哲学とか
倫理学を学んじゃってるの、
どうせ生きる事に答えはないよ!」 
という惨めさと

「自分の足りない部分を知り、
背伸びして学ぶことで、
少しでも偉大になりたい!」
と思いました。
(表現方法が間違っている気もしますが...)

まあ仕事も育児もありますから
人生山あり谷ありだと思いますが、

今後も自分なりの哲学を
構築していきたいなと思います。

死に際が分かったら、
noteで構築した内容を
御披露目したいなと思います。
(なんだかんだしないだろうなw)

最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。

参考文献

『パンセ』で極める人間学 NHK出版新書677 鹿島茂

関連記事


この記事の派生記事


機械設計として働く理由


辛い仕事のエピソード

育児休暇で自分を取り戻したエピソード

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?