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ギターの井手氏という人物

4月からの演奏に頻繁に登場していただくギターの「井手 寛和」氏とは、いったいどのような人物でしょうか?今回は井手氏についてえんじろう視点から時系列にご紹介させていただきます。
これを機に4月からのライブに興味を持っていただけたら幸いです。

音からの出会い

初めて井手氏と出会ったのは数年前の「浜名湖ガーデンパーク」でした。えんじろうはその時「ヤマハミュージックステージ」というのに出演させていただき、約30分の演奏をしておりました。
演奏後の物販コーナーにゆくと、とても優しそうな雰囲気の男性がやってきて、感想を伝えてくださいました。その時は本当に演者とお客様という間柄だったのです。

その後何度となく演奏の場に足を運んでくださり、ある時割とゆっくりお話できる時間がありました。その時は主に相方のピアノのりょうこさんがお話ししていたと思うのですが、そんな中で井手氏はかつて「ギターの養成学校に通われたことがある」という話になり、それならばいつかご一緒できたら素敵ですねと盛り上がったのでした。

お互いの音色からつながる

ギターを奏でる井手氏の写真

井手氏はガーデンパークの僕の音色を聴いて感動してくださったことがきっかけに、えんじろうはある日ギターを手に遊びに来て下さったことをきっかけに、一緒にやってみる話が具現化してきました。
いろんなご縁はあれど、演奏する者同士にとって最高の出会いは、やっぱり互いの音色に「いいなあ」と感じたからというものだと思います。肩書でも入念に準備を据えたプレゼンでもない、とっても自然な出会いには本物の相性すら感じます。

それからしばらく経ち、何度かの音合わせを経て一昨年初めてホールコンサートに参加していただき、昨年も2度に渡るステージを共にしました。
こんな風に

徐々に近付く距離

出会ったばかりの人同士はどうしたってお互いに様子見になるもの。それは音を合わせる際にも同じことだと感じます。その度合は人それぞれでしょうから、お近づきになるペースがあまりにも違うと、お互い疲れちゃったりするものではないかと思います。
井手氏との接近速度はとてもゆったりしたもので、言葉での関係に比べるとちょっとゆっくり過ぎるかもというくらいに徐々に親交が深まる感覚でした。だからとても心が穏やかで、徐々に近づいて行ける行程も含めて小さな喜びもしっかり味わえる感じです(現在進行系)

しかし、井手氏は実は福祉のお仕事をされており、しかも大切なポジションの方なのです。それでもお忙しい中で本当に頻繁に音合せの時間を工面してくださるおかげで、無理に速度を早めようとせずに接近の機会は増えていきました。

井手氏はとても優しく柔らかな雰囲気の方ですが、ひとつひとつの出来事に真剣に向き合われるとても献身的な方で、自分よりほんの少しお年が上の尊敬する人物の1人になっています。
ところがえんじろうはあまりに謙虚でお話も聞き上手な方なので、そこについつい甘えてしまいます。さんざん甘えてからハッとして「嫌な思いをさせてしまっていないだろうか」などと。自覚はあるつもりなのに、自分の人間としての未熟さを痛感する場面も多くあります。

時間は肥やし

そんな井手氏との活動もやるようになってから3年目になり「今年は思い切り機会を作って更に練度も上げてゆきたいですね」という話になりました。3人での音合わせの時間は、ひとつずつを振り返りつつ練りあった時間、それは必ず肥やしになると信じられます。その際にもお互いの様子見感がかなり抜け落ち、自然体でいられるようになってきました。
井手氏も紡ぎ出される音が前よりも力強いものになり、えんじろうもまた何かを伝えたり相談する声がでかくなってゆく(それで良いのか?)感じで、別に前は気が重かったわけじゃないのですが、ずいぶんと気楽になったような気がします。

時間というものは、何でもなじませてくれるものですね。互いの境界が緩むというか、エントロピーの増大というやつなのか?

エフェクターの数々の写真

先日の音合わせでは、エレキギターを使用する際に使う予定のエフェクターも色々教えていただきました。接続ケーブルにも色々気を使っておられることが判り、なんだかとっても興味深いひとときでした。
逆に右にあるペダルは、りょうこさんが使っているものの逆輸入だったりもして、互いに意味あるものになるのも楽しい。僕も音響やCDの音作りで参考になりそうなものを吸収させてもらっています。

お任せという試み

ほぼ白紙の楽譜とギターを持つ井手氏の写真

今回控えているライブは、えんじろうとしてはある「試み」を含んでいます。

これまではえんじろうが中心に編曲を進め、それを伝えて意見を尋ねたり尋ねなかったり(ちゃんと尋ねなさいよ!)で、仲間とのやりとりも基本的に「えんじろうのイメージを具体化する」という方法から話しさ進む感じてした。最近それが発展の足かせは言いすぎかもしれませんが、発展方向をひとつに絞ってしまっていることは確かだと感じるようになり、それで「委ねる」ということにカジを切ってみようと思ったのです。

ある本では「コントロール欲求」と書かれていましたが、えんじろうはそれが強いのかなと最近反省することが多いのです。直す気があるかは別問題なのですが。それでこれまでやってこられたし、救われたこともあると信じています。ただ偏りすぎてはいけないんだろうなとは思います(頭では)

というわけで今回は、基本的に前もって「こういう風にやりたい」というイメージを作らない(作ってから否定されると気が滅入るから)という方針で、この「3人だから出来上がた作品」というものが初めて作れるんじゃないかと思ったのです。
これ自分で気がついてそうしようと決めたから平和にそうなったのだと思いますが、誰かから言われてからのスタートだったら、心の小さな自分は気落ちが激しかったのだろうなと思います。良く言えば繊細、悪く言えば小さなやつ。いつだって長所と短所は背中合わせですね。
基本的にオリジナル曲で進めてまいります。CDで僕の曲をよくご存知な方は、それがどう変わるかも楽しんでいただければ幸いです。

井手氏とのライブ

4月30日を皮切りに、井手氏と音心で行うライブ「NOSTALGIA」が展開してゆきます。気持ちのよい音をお届けしたいなと思いますので、ぜひ遊びにいらして下さい。我々3人の音に(心に)触れていただけたら嬉しいです。

各フライヤー画像は、詳細記事へのリンクになっています。

4月30日のフライヤー画像
5月28日のフライヤー画像
6月24日のフライヤー画像


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