見出し画像

アプリ紹介 メトロノーム

マガジン「スマホを真の味方にする」では、弱視者のえんじろうがこれぞと思う「シンプル・軽快・不変的」なAndroidスマホ用アプリを、丁寧にご紹介します。



リズムは重要な要素

今回は音楽をする上で特に大切な要素のひとつとして「リズム」を誘導してくれるメトロノームのアプリをご紹介します。
演奏を聴いたときに「この人上手じゃないなぁ」というイメージにつながり易いのが、リズムのズレや停止だと思っています。特に演奏中「あー」と言って演奏を止めて、少し戻ることはお勧めしません。えんじろうはこのやり方は注意してます。
なぜならこのやり方で最後までたどり着いたところで、何も得るものがないからです。あるとすれば「やりきった気分」くらいです。

間違ったら間違いを受け入れ、それを「無かったこと」にはしない。そうすると次への対策を立てたりと、1度しかない演奏を大切に考える基盤が出来上がります。やり直すことはただその事故を「無かったこと」にするだけで、なんの対策もしなければ偶然の成功を祈るしかないのです。

成長する演奏を目指す人に大いなる力を与えてくれるもののひとつが「メトロノーム」です。時が自動的に進むことを耳から教えてくれるツール。
まるでマリオの「強制スクロール面」のように(例えが古い)、限られた中で失敗を繰り返し対策を立てるから、どんどん上手になれるんですね。
この上手になったと実感するときが、本当に幸せになれるんですよ。

シンプルなメトロノーム
Natural Metronome

アプリアイコン

DL Google Play Store
制作 Single Minded Productions, LLC
内容 単純明快なメトロノーム
権限 通知関連
料金 無料(有料あり)

特徴

記事タイトルの本物のメトロノームは、その雰囲気や佇まいに美しさすら感じる装飾品のような要素もありますね。これも結構好きですし、アナログ機器でありながら、正確で長く動作し続けられる仕組みもうっとりするものがあります。

それに比べるとこちらはもうひとこと「シンプル」としか言いようがありません。目的に対して無くても良い要素を徹底的に無くすのがデジタル化。それを体現するかのような圧倒的素っ気なさです。
ですが必要なものが効率よく揃っており、表示を無駄に格好つけないおかげで各表示パーツがとても見やすくて、動作も軽快ですので非力なスマホでもしっかり動作するはずです。

使い方

メイン画面

ご覧の通りこのアプリは英語で表示されます。まずは色んな表示の意味をチェックしていきましょう。

表示と意味

上には拍打ちと共に光るランプです。

中央左の「Beats per bar」は「拍/小節」ですから、1小節に何拍打つかを決める部分です。これが曲の拍子となるわけですね。

ど真ん中の「BPM」は「Beats per minutes」で「拍/分」です。1分間に何拍打つかということですので、これが曲の「テンポいくつ」ってやつです。さっきと違ってなぜこちらは頭文字で略して書いてあるのでしょうね。このBPMという表記は結構よく使われるんですよね。

中央右のは「Clicks per Beat」で「カチッと言う音/拍」となり、1拍を何回カチッと鳴らすかということになります。拍よりももっと細かな音で打ってほしいときに使います。これは昔からのメトロノームにはないおまけ機能ですね。

ここまでやや面倒な書き方をしたのは、英語表記も単語を分解することで意味が判るという「やったー」という気持ちをお伝えしたかったからです。

操作方法

操作方法は「BPM」の数字を上下に指で移動させることで打つ速さを決められます。
右下の「太鼓のマーク」を、頭に描いたリズムでタップし続けると、それに近いテンポに自動的に変わるので、曲のテンポを知りたいときにもここをタップするととても便利です。

下の中央のボタンでメトロノームの開始と停止ができます。

左下には変な目玉マークがありますが、これは動作中に「拍に合わせて丸い玉が左右に動く映像」を出すか出さないかの切り替えです。拍は聴いて感じるものなので、わしゃこんなのいりません!

設定できること

左は︙を押した状態
右は設定画面

右上の「︙」を押すと出てくるメニューで「Settings」を選ぶと、右の画面になります。
メトロノームがなっている途中で画面がオフになってしまわないようにする項目と、クリック音の音色を変えられる有料オプションがあります。

どうです?もう極めてシンプルでしょ!

まとめ

この潔さとひとつひとつがしっかり目的を持って配置されているところが本当に尊敬できます。
えんじろうは尊敬するアプリには応援する気持ちで「感謝の金子を支払いたい」と思っているので、支払った結果クリック音が変更できるようになりました。

Clicks per Beat の使用例

本物のメトロにはない「Clicks per Beat」は、細かなリズムに正確に合わせられるよう「特訓」したいとき、力を発揮します。
4分音符の表と裏なんて言い方されますが、そういうのを意識したいときなど、とても便利です。三連符の練習にも役立ちます。

ただこれが本物のメトロでできないかといえば、できます!
テンポを倍にしてあげればよいだけなのです。なので「どっちが良い」という発想で見ないでくださいね。どちらも素敵です。

ひとつだけ懸念されるのは、メトロノームとして最も大切な「クリック音」が、スマホスピーカの性能に依存するところです。音量が出せないスマホだと、音量最大にしてもオカリナの音に負けて、聴こえないなんてこともあるかもしれません。
ただ楽器屋さんなどで売っている市販のメトロノームの音も、このアプリ以上に小さい場合もあります。持っていない方なら、まずこちらを試してみる価値はあるかと思いますよ。

というわけで「ありのままにシンプルに」のえんじろうにぴったりなアプリのご紹介でした。

この記事が参加している募集

おすすめアプリ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?