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人生の目的・カルマに合った仕事探しとスピリチュアリズム

何を基準に仕事を選んだらよいのか

将来就きたい職業や学ぶべき学問、転職やライフワーク、引退後の仕事等、人生を送る上で「仕事」は重要なものです。仕事を通じて生活の収入や人・社会との関わり、自己実現を得ることができます。
ではどういった仕事が自分に向いているのでしょうか。就職活動前には様々な適職診断がありますが、スピリチュアリズムの観点ではどうなるかについて考えてみたいと思います。

再生の目的・カルマに沿った仕事選び

スピリチュアリズムでは地上で生きることについて大きく二つの目的があるとしています。一つ目は人間としてより成長するため、二つ目は過去に犯したカルマの償い・埋め合わせをするためです。
そしてこの目的に沿って、人生の大枠のテーマや課題を設定して再生人生を開始します。

そのため再生の目的・カルマ達成に近づけるような仕事選びをすると、生まれてきた意味と職業の業務内容がマッチして、やりがいや成長、自己実現を行いやすくなり言わば天職となると思います。
再生の目的について以下に引用いたします。

(参考)外部リンク: スピリチュアリズム・ブックス > スピリチュアリズム入門 > 第2部 スピリチュアリズムの霊的知識と教え > 第5章 永遠の霊的成長の道 > (3)地上への再生と、類魂としての共同成長


どんな仕事が自分に合うのか?

スピリチュアリズム的な観点で適職を探す場合、以下のようなポイントが挙げられます。このポイントに当てはまりそうな仕事が、霊的な観点での適職に近いと思われます。(ポイント項目や観点等は全て個人的見解になります)

1. 【永続性】身につけた知識と経験を使い続けられる仕事

地上で生活費を稼ぐだけでなく、今後霊界でも永久に仕事をして行くことを考えると今ある得意分野を伸ばしたり、成長の障害となっている弱点克服ができる仕事の方がよいと思います。これらを満たせる仕事かどうかを検討してみてください。

▼ ポイント

  • 霊界での霊格とスキルに応じた仕事割り当てで活用できるか

  • ガイドとしてノウハウを指導する際に使えそうか

  • 自分の個性としてより磨きがかけられそうか

2. 【目的実現性】再生の目的やカルマ解消に繋がる仕事

達成したい人生課題や償うべきカルマ(負債)を持って人は生まれてきます。この課題や負債返済に並走できる仕事を選ぶと、効率よく目的達成ができます。また自分の本質的な目的に沿うためやりがいやモチベーション維持の効果も期待されます。これらを満たせる仕事かどうかについて検討は難しいですが、自問自答してみてください。

▼ ポイント

  • 自分のカルマの償い・埋め合わせに役立ちそうか

    • 例:自分と同じ境遇の人や心に引っ掛かり続ける物事について改善できるもの

    • 例:人生で繰り返し出てくる失敗パターンのテーマとなっているようなもの

    • 例:自分の欲求で制御しづらいものについて弱点克服できそうなもの

  • 成長したい分野での知識・経験が積めるか

    • 例:改善したい意思や感情について質/量が豊かなもの

    • 例:人や社会に対して変化/改善の行動欲求が強く湧くもの

参考:生まれてきた理由と人生のやるべきことは海底潜水士の例えを使うと理解しやすい

3. 【サポート環境】インスピレーションを受け取りやすい仕事

仕事は時に自分一人の力だけではなく、インスピレーションが閃いたり、魔が差しそうなことを防いだり、人や状況との良い出会いがあったりと霊界からのサポートがあるそうです。またスポーツでよく言われる「ゾーン」のような高い集中力の際は、感受性の高まりから霊的ガイド等からのサポートが多く受けられるものと推測されます。
仕事のメンバーや顧客、企画の様子を豊かにイメージできたり、機微な違和感を豊富に捉えられることも仕事=自分=霊界ガイドの連携度が高いと思われます。

またサポートを阻害する要因にも注意が必要です。「ブリリアントジャーク」と呼ばれるような、優秀だけど人間性に問題があるような人物がいたり、ハラスメントや劣悪な環境等は自分本来のアンテナ感度を妨害されるので、カルマとバランスを取りつつ避けられることが望ましいです。
こうしたサポートをより多く得られる仕事かどうかを検討してみてください。

▼ ポイント

  • 自分が興味関心があり感覚を豊かに広げられそうか

  • 生まれ持った長所・特技が活かせそうか

  • ゾーンに入りやすい・感覚が研ぎ澄まされそうか

  • 機微な違和感や素朴な疑問を豊富に感じ取れそうか

  • インスピーレーションを受け取りやすい状態になれそうか

  • 自分本来のアンテナ感度を阻害する要因がなさそうか

参考:J-STAGEトップ > トランスパーソナル心理学/精神医学 > 13 巻 (2013) 1 号 >  いわゆる「ゾーン」における感性的体験に関する一見解

「ゾーンにおける感性的体験」は、たとえば打撃の神様と言われた川上哲治氏が打撃開眼をしたときの感覚について、「ボールが止まって見えた」と表現した時間感覚の変容に象徴されるように(増山、1989)、通常の五感では認識できない現象を感受し、その現象がスポーツを行っている当事者のベストパフォーマンスを生むことに貢献するものである。さらに、その間や直後、当事者は幸福感に満たされていることが明らかになっている(志岐、2012)。つまり、「ゾーンにおける感性的体験」は、感性が研ぎ澄まされた人間がベストパフォーマンスを生み出す際に経験する感覚や意識の変容、さらには美的感動と肯定的影響を人間に与える体験である。このようなことから、スポーツにおいて、「ゾーン」における感性的体験について詳細を明らかにすることは、人間が幸福に過ごすための一つの指針となると思われる。

J-STAGEトップ > トランスパーソナル心理学/精神医学 > 13 巻 (2013) 1 号 > いわゆる「ゾーン」における感性的体験に関する一見解

地上での仕事について

地上での仕事の目的は主に生活のための収入、社会との関わり、自己実現があります。

  • 生活のための糧を得る

    • 賃金として報酬を得る

  • 人や社会との関わりを持ち貢献していく

    • 家族や所属組織、地域、環境を維持保護発展させて行く

    • 人や社会との関わりを持ったりコミュニケーションを図る

  • 自己成長ややりがい、やりたいことの実現を行う

    • 得意分野のスキルを伸ばす

    • 新しい事業や技術を生み出す

死後の世界での仕事について

霊界でも人々は仕事をしているそうです。そもそも霊界では人は肉体がないため、お金を稼いだり飢えたり疲労することがありません。それではなぜ人は死後も仕事をしたりしているのでしょうか。またどんな様子なのかについて見て行きます。
霊界は「幽界低層」と、幽界の上位階層である「霊界」で大きく様相が異なるため、二つに分けて例を挙げて行きます。

幽界低層での仕事

幽界低層とは?

スピリチュアリズム入門の概要をまとめると幽界での生活や意味は次のようになります。

幽界低層とは、死後すぐに到着する霊界の一つの層で、上位のエリア(霊界)へ行くまでの間に滞在します。地上とそっくりな環境が広がっており、老衰もなく、思うことが何でもかないます。
幽界低層の特徴は次のようなものがあります。

  • 地上とそっくりな環境

  • 老衰はなく姿や環境も自由に変えられる

  • イメージするだけでやりたいことが何でもやれる

  • さらに上の霊界へ進むための移行調整用のエリア

  • 地上での生活の振り返りを通して地上的なものを純粋化させて行く

  • 霊的な成長のための学びを受ける

幽界低層での生活は、個人の霊的成長の度合いによって異なります。地上での生活で霊的成長を積み重ねてきた人は、比較的短い期間で霊界へ移行することができます。
一方、利己性やカルマを積み重ねてきた人は、幽界低層で長い間過ごすことになります。

幽界低層は、霊界への移行をスムーズに行うために重要な役割を果たしています。地上での生活を振り返り、霊的な成長を促すことで、亡くなった人がより良い霊界生活を送ることができるようです。

幽界低層での仕事の様子

幽界低層ではイメージするだけでなんでもできるそうですが、そこでの仕事の様子はどんな感じなのでしょうか。リンクを元にまとめると次のようになります。

幽界低層での仕事の様子は、地上での職業や趣味をそのまま継続するものが多いようです。誰もが自分の能力や興味に合わせて、自分に合った仕事を選ぶことができます。

例えば、地上で子供の世話をしていた人は、幽界でも子供の世話をする仕事に就くことがあります。また、地上で芸術家を目指していた人は、幽界でも芸術家として活躍することがあります。
以下のような例が挙げられます。

  • 子供の世話

  • 教育

  • 芸術

  • 建築

  • 医学

  • 社会奉仕

ただし、幽界低層では地上と異なり金銭や生活必需品は不要なため、仕事をしたくない場合は、何もせずに過ごすこともできます。

また、幽界低層では気晴らし状態を続けていると、退屈から耐え難いほどの苦しみを感じるようになるため、次第に上層(霊界)を目指すようになります。


霊界での仕事

霊界での仕事についても見てきます。

霊界では利他愛の法則に基づいてできています。そのため人々は仕事をして貢献に携わらないと苦痛を感じるようです。

すべての霊が必ず何らかの仕事に携わるようになります。霊界での仕事は高度な適材適所が敷かれ、上位の霊から低級霊まで各自の霊格と能力に応じて達成できる仕事が与えられるそうです。そのため仕事をしていない霊、ただじっとして安穏と隠居生活を送っている霊などいません。

霊界の仕事は、一人一人の霊性と特性・性格に最もふさわしい仕事が与えられます。霊性が高く能力のある者にはより大きな仕事が、霊性が低く能力の乏しい者には小さな仕事が与えられることになります。

霊界の仕事の具体的な例としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 自分の得意分野に関連した事柄やインスピレーション伝達の仕事

  • 個人や社会的グループの霊的進化に関わるような仕事

  • 動植物の進化のために働く仕事

  • 死後間もない人のサポートや傷ついた霊のケア

  • スピリチュアリズムの進展と関係するような仕事

霊界の仕事は、地上のものと比べて大きく異なる点がいくつかあります。

  • お金を稼ぐための仕事ではなく、霊的進化のために行う仕事である。

  • 肉体がないために、疲れることがない。

  • 適材適所で、自分の能力や興味に合った仕事をすることができる。

こうした霊界での仕事を通して、霊はさらに成長し、高次元へと進んでいくことができるようです。

霊界での仕事の様子

霊界では高級霊からの統率の元、霊界全体の向上や幽界下層の低級霊のケア、地上の人々の啓蒙やガイド、インスピレーション伝達、動植物保護等多岐に渡る仕事が行われているようです。

※地上時代の名前表記について
スピリチュアリズムの仕組みでは地上の個人(パーソナリティ)は死後本来の自分(インディビジュアリティ)に溶け込むため、生前の名前は意味がないとされています。なのでここで挙げる事例も一人の「霊」「高級霊」として取り扱います。

参考:スピリチュアリズム普及会 > スピリチュアリズムとは > スピリチュアリズムの思想[Ⅰ] > 7.類魂と再生について > (7)スピリチュアリズムが明らかにした複雑な再生のメカニズム

自分のスキルを活かして地上の人をガイド

地上時代に得た知識と経験を活かして、死後霊界から地上の人に対してメッセージやインスピレーションを通じて導く仕事があるようです。

  • 霊界では利他愛が支配する世界であり、地上時代に培った能力を人々への奉仕のために活用したいと考えるようになる霊は少なくない。

  • そのような霊は、かつての自分と同じような職業の地上人の背後霊となり、その人間への援助・協力を通して人類に貢献する道を選択する場合がある。

  • 霊は地上人に向けて霊的メッセージを送ったり、霊界からさまざまな導き・協力をしたりすることで、その人間の成長と発展を陰ながら支える。

例えば、芸術家や音楽家の背後霊は、地上の人間の創作活動を支援します。新たなアイデアやひらめきを送ったり、技術的な指導を与えたりすることもあります。
医者の背後霊は医療活動を支援します。診断や治療のヒントを与えたり、患者の心のケアをしたりすることもあります。
このように、背後霊は地上人を通して、自分の能力や経験を活かして人類に貢献しようとしているのです。

動物の進化への貢献

動物保護と進化に貢献する高級霊の話がシルバーバーチの霊訓にありました。

シルバーバーチは、交霊会に出席していた婦人の飼っていたアイリッシュセッターが、彼女の愛情によって霊界で進化したことを伝えています。また、動物は人間の進化の途上における仲間としての存在であり、人々は動物を愛し、大切に扱うべきであると説いています。

そして動物の進化や救済のために霊界で働きかける役割をしている霊について触れていました。こうした多くの霊たちが動植物の進化や育成に携わっているそうです。

科学者グループの発展や原子力平和利用への貢献

霊界でも科学者グループがあるようで様々な技術研究や教育を行っているようです。霊界で研究をしては地上の科学者達にインスピレーションの形で伝達して、物質界での実現化を行なっているようです。

アインシュタインは霊界で科学者グループのリーダーとして、地球人類の救いのために活動しているそうです。その活動のひとつとして、核の平和利用や放射性物質の無害化研究に取り組んでいます。

シルバーバーチは、アインシュタインら霊界での科学者たちの研究によって「あと数百年したら、人類は放射性物質を無害化(中和化)する方法を発見するだろう」と示唆しているようです。
こうしたアインシュタイン等の科学者は、霊界でも科学者として活躍し、地球人類の救いのために尽力しているようです。


まとめ

スピリチュアリズム的観点での仕事探し・天職について考察してみました。しかし自分の生まれた目的やカルマ、ガイド等はそもそも確認方法が難しく感覚的なものになってきます。そのため自分のこれまでの傾向や失敗パターン、感受性の方向等かなり自問自答的なアプローチになるものと思います。

これらの仕事を通して再生人生の課題を達成しておくと、いずれ他界する瞬間にも悔いを残すことが減らせるだろうと思います。ぜひ死後の自分の活動を含めた仕事探しをしてみてはいかがでしょうか。

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