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映画『葛城事件』

語りたくなる映画の話。オススメ映画レビュー。(ネタバレ有り)

映画『葛城事件』 。キャッチフレーズ「家族という地獄」。確かに。内容わかりやすく別タイトル付けるなら、これこそ『家族はつらいよ』だな。

いやーヒドかった。ひどすぎて笑ってしまった。でも笑った後の、虚しさ、やるせなさが尾を引くアレで。

息子が無差別殺傷事件を起こす話なので、胸クソ悪くなる映画なのは間違いないが。ものすげー映画のデキが良く。天下一品のブラックコメディ、一部ホラー(南果歩の顔)でありました。

ところどころに挟まれる、主要人物とまったく関係の無い、一般人目線が。「ほら、おめーのいる社会のことだよ」「おめーも一端を担ってるでしょ」と執拗に言われているようで。「言うな言うな!」と、脳みそ夫状態になりました。

あんまり人にはオススメはできない。まず確実にイヤな気持ちになるし。しかし「冷たい熱帯魚」みたいに、何かと引き合いに出したくなる映画ではあった。いまどき残酷なストーリーなんてゴマンとあるけど。描写が職人芸。

出てる人みんなすごかったが、三浦友和すごかった。そりゃ山口百恵も嫁になる。

三浦友和が演じたような親父像は、日本中にいるのでしょうね。それが原因であろうとなかろうと、、毎年、通り魔などのどーしようもない事件はあたりまえのように起こるが。

そういった狂った悪意は、こういう映画が介在してない環境で育ってるような気がする。というのは偏見だろうか。

もし、そーゆー輩がこの映画を観ていたとしても、いっこも笑えるシーン無いんだろうな。おそろし。

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