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あなたにとっての天職とは?

あなたは今、どんな職業についていますか?
そして、その職業は天職ですか?

妊娠を機に高校を中退することとなった私の経歴書は、その“高校中退“が最終学歴でした。まさか、その欄に“看護専門学校卒業“の文字が追加されることになるとは自分自身でも全く想像していませんでした。
なぜなら18歳で既に、「天職」と呼べる職業に就いていたから。

それが、ホステスという職業でした。

シングルマザーとなった時、私は“実家に戻る“という選択をしませんでした。自分の手で、自分が働いて娘と生活する。それ以外は頭になく、そして何の根拠もないのに、若さ故の無知からか「何とかなる」と考えていました。

色んな職業がある中、ホステスを選んだ理由は、給与が高いということももちろんあるが、拘束時間の短さと出勤日数を自分で決められるということが何より魅力でした。
また託児所とも契約してくれてるので、勤務中は預かってもらえ、さらに送迎車まで手配して頂ける。
クラブは20時~24時までの4時間勤務同伴があっても18時に美容院へ入れば間に合う。
(新地のヘアセットは5分でやって!と頼めば、5分で見事に仕上げてくれるんです。)
食事をして、20時までに出勤すれば、同伴手当も頂けるシステム。
そして大体23時半頃からお客様の要望があれば、バーや他店での飲み直し、一緒にカラオケに行くなど、アフターと呼ばれる営業終了後のお付き合いがあります。

一部のお客様には娘の存在をオープンにしていたので、それを知ってるお客様は、店側に私のアフターを申し入れ、営業終了前には連れ出してくれた。
そして、そのまま「早く娘さんのお迎えに行ってあげなさい。」と、私を少しで早く帰宅させようと気遣ってくれる方が多かったんです。
だから私は週3回、アフターはほぼ行かないというスタンスで働いていました。フルタイムで働くことに比べたら、断然娘との時間はとれる。
そして、0~1時には自宅へ帰り着けるため、翌日の幼稚園の送迎も苦ではなかった。

華やかな世界だからこそ、そこでしか会えない方々のお話を聞くことができ、しかも週3回勤務でも給与は看護師の5倍ほど。
生まれ持った性質から、接客やコミュニケーションには長けていたのか、
口座(クラブ独特のシステムです)になって頂くことも多くなり、
『こんな天職ない。』そう思っていました、看護師という職に就く前は。

今、私にとって「天職」と言える職業に、看護師というカテゴリーも追加された。





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