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祖母の愛はそれでも残る
僕は視力が小4から悪くなった
眼鏡男子がモテたから
俺もモテてやるぜぇぇぇええええ!!!
と、布団の中で隠れてゲームをやったりした
結果目は悪くなった
いざ眼鏡をかけて
よし。
これで俺もモテるぜ!!!
などと調子こいたものの
ついたあだ名は滝廉太郎。
荒城の月歌う時見てくんなよ
理想と現実は違う
そう僕は小4で知った
視力はどんどん悪化し
高校の頃は0.01
ほぼの○太だ。
メガネがないと何も見えない生活
そして僕も歳を取り
身体の一部となったメガネは5代目に突入した
(壊し過ぎて親がノイローゼになった)
高校の入学祝いという事で
メガネを買ってくれる事が決まった
というか、6代目を買いに行かないといけなくなりまして…(今回はドラゴ○ボールのスカウターみたいな壊れ方をした)
仕方なく買い換える事に。
もう高校生だし
本当にモテたいと思った僕は黒縁メガネに手をかけ
試着。
似合うねぇと祖母が言ってくれ、僕はこれに決めた
カルバン・クラインの黒縁メガネ。
祖母が亡くなって今年で7年経ち
買ってもらったメガネを使って13年が経った。
いつしか家でしか掛けなくなったメガネを僕はいつもお守りのように抱え1番大切にしてきた
大切な大切な祖母
いつも出かける時にハンカチ、ティッシュを持ったか?と聞いてくる
大人になって会わなくなってからは僕の名前すら間違えたりしてましたね。
それでも自分のことよりも人の心配ばかりしていました。
僕はあなたに愛を教わった。
亡くなった祖父を認知症になってもずっと忘れないあなたの強い目に僕は人間の愛の深さを視ました。
1月1日が祖母の誕生日
最後に会ったのは2015年1月30日
そして、13年使った買ってくれたメガネとお別れを決めたのも1月です。
ただの物
されど物
その時の思い出は永遠です。
大切に大切にしていた何かを手放した今
どこかふと前よりも大人になれた気がするのです。
7代目メガネもカルバン・クラインですけどね…
想いは人を強くする
そう心から感謝を持って思うのです。
今のこの一瞬
大切に……大切に……。
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