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悪口言われても大丈夫!何故なら…

悪口を言われたら、誰だって腹が立ちます。

面と向かって言われたら、まだ言い返せます。
しかし陰で悪口を言われ続け、気がつい他時には周りの人みんなが自分を嫌っているように思えて落ち込むこともあります。

そんな時、このエピソードを知って、私は少し心が楽になりました。

***

昔々、アッコーサカという一人のバラモン教の僧がいました。彼は、自分の仲間がお釈迦様の教えを慕(した)ってバラモンの教えから離れていくのを見て、お釈迦様に敵意を持つようになりました。

そしてある日、とうとう我慢できなくなって、ブッダに向かって思いきり悪口雑言(あっくぞうげん)を浴びせかけたのです。

しかしお釈迦様は彼に向かって、こう静かに問われました。

「バラモンよ、もし君の所に友人が訪ねてきたら、君は彼らにおいしい食事を出してもてなす時があるだろうか」

「もちろんある」

「その時、もてなされた彼らが全く食事をしなかったら、食べ物は一体誰が食べることになるだろうか」

「その時は当然、私が食べるに決まっているではないか」

アッコーサカがそう答えると、お釈迦様は続けてこう言いました。

「君はさっき私に悪口雑言を浴びせたが、私は悪口を受け取りはしない。そうすれば、それらはみな君の元へもどり、すべて君のものとなってしまう。私が怒りに対し怒りを返すことなく自身を静めれば、その怒りはすべて君のところに戻っていく」

これを聞いて彼は心を打たれ、お釈迦様の弟子となりました。アッコーサカは、その後、阿羅漢(あらはん)という欲望を離れた人になり、怒りとは無縁の生活を送りました。

***

君子聖人でもない限り、そんなことできないと思う人もいるでしょう。
でも、大丈夫です。思いっきり仕返ししてやりましょう。

相手が言っている悪口には手を付けず、そのまま放っておく。
そうすれば、悪口は言った人に戻っていきます。悪口を言っても全く受け取らず、腹を立てずに普通に過ごすあなたを見た相手は、さぞかし悔しがるでしょうし、その悪口はその人が消化しなければなりません。

これも、立派な仕返しです。
ぜひ、悪口を言われて腹が立った時は、この方法を試してみてください。

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