松直棘曲:イラつかないでいいよ
<禅語> 松直棘曲
<よみ>
まつ は なおく いばら は まがれり
<意味>
それぞれが違っていても、邪魔せず争うこと無く、独立して存在している
<ひとりごと>
相手の挑発に乗って、すぐに怒りをあらわにすれば、相手の思うつぼ。
考えはそれぞれ。違ってもいいじゃない。だから怒る必要もない。
一休さんの説法にこんなのがあります。
*****
一本の曲がりくねった松の木がありました。一休禅師が人々に質問しました。
「誰かここにある松の木をまっすぐに見ることができる人はいるか?」
人々はまっすぐに見ようとあちこちから松をまっすぐ見ようと色々と試してみました。でも、どこからどう見てもその松の木は曲がって見えます。
すると、ある一人が言いました。
「いやあ、この松はどこから見ても曲がっているなあ!」
すると、それを聞いた一休さんが言いました。
「そのとおり!お前さんはこの松をまっすぐに見ることができた!」
*****
曲がりくねった松の木は、ありのままに見ることがまっすぐに見るということ。
先入観でみてしまうと、ありのままの姿を見失ってしまう。
イラッとする時もそう。
自分が嫌な人をああだこうだと思いながらつい見てしまう。
でも、ありのままに相手を見て、そのまま受け入れると、イラつきが少し軽減されるかも。
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