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離見の見 (りけんのけん):相手に振り回されず、冷静に!

会ってすぐに友達になってくれる人を、「いい人」とつい思ってしまいますよね。そして心を直ぐに許して何でも話してしまいます。

そうやってあなたに近づいてくる人は、あなたからすぐに離れて行ってしまう人でもあります。

相手はあなたの第一印象が良かったから近づいて来たのですが、段々あなたの嫌なところが目について、最後にはあなたのことを嫌いになって悪口を陰で言うような人もいます。

こんな経験ありますよね。
そんな時は、相手に振り回されずに冷静になって放っておきましょう。

放っておくことができるようになるには、常に自分を客観視することが大事です。これを禅語では、「離見の見」 (りけんのけん)と言います。
世阿弥が好んで使っていた言葉でもあります。世阿弥は、能の舞台に立つにあたり、常に自分自身を観客席から見ている意識を持つようにしていたそうです。

友達と思っていた人があなたと距離を取りはじめて、その理由がわからないと不安になりますよね。
「わたし、何か悪いこといったかしら」
「何か嫌われることしたかしら」...
このように考え始めると、どんどん不安が増していきます。

そんな時こそ、「離見の見」 (りけんのけん)で、冷静に状況を観察しましょう。そうすれば、
「もし嫌われていても、無理に付き合うこともしなくていいし、それはそれで向こうから離れて行ったのだからいいか」
と思えるようになります。

お互いの変化を受容すればいいだけです。
相手の反応に一喜一憂しない、これが「離見の見」 (りけんのけん)です。



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