見出し画像

Kling AI をどんどん使ってみる。(11 / 完) :もうクラウド系は不要と言いつつ、投げておいた動画生成結果をしれっと回収...。

動画化はもう「地味だが確実」の Cog Studio + Dain-APP で
充分だ、と以降は考えることにしたものの、同時並行に
Kling AI に投げておいた動画生成リクエストは処理続行中で、
1 週間単位くらいの間隔で様子を見に行き、ポロポロと戻って
来た処理結果を拾い上げる感じの作業は続けています。

もうそのくらいに Kling AI の無償利用での処理速度は落ちて
しまっています。

多くは「Process Failed Try Again」でエラー終了止まりなのでしたが、
それらをリランさせつつ、僅かに動画生成完了で戻っているものを
粛々と回収しています。

LUMA AI の DreamMACHINE と違って、Kling AI の動画は
FLUX.1 描画の緻密な画質と描かれた像の質感を損ないません。
なので、Kling AI の無償利用は現状の使い難い異常な遅さであっても、
これからもそのような悠長な回収サイクルで使って行く価値は
あるかと考えます。

処理結果を回収出来た範囲で、直近記事と同じ並びに動画をGIF 化
したものを並べてみました。

Kling AI には Cog Studio 同様にプロンプトを添える機能がありますが
「rotating space station」をうっかり明示しませんでした。
明示してリランしても、それが返って来るのはいつのことかという
感じです。 
ただ動きはとても滑らかです。構図変化に伴う影の動きも秀逸です。

こちらも同様です。

「rotating space station」を添えてそれぞれ再描画したものが戻って
来ました。本記事化に間に合いました。

いやいや….回転軸を間違ってる…(^^;)。
原画に無い裏面が補足描画されたのは面白いですが。

一方、こちらは正解にたどり着きました。やや回転軸に偏芯がありますが。

他の記事公開に待たされた期間が長かったので、さらに再描画が間に
合いました。

Cog Studio の動画化よりも噴煙の動きが地味ですが、まあ実際はこんな
印象ではないでしょうか。低重力下の惑星だったら Cog Studio ほどの
派手な動きになるでしょうか。

Cog Studio よりカメラワークに広がりがあります。

立っている人物の質感は Kling AI が一枚上です。

Cog Studio よりカメラワークに広がりがあります。

やはり光は渦巻きませんが、補足の演出がありました。

左下端に雰囲気を乱すエキストラ役者が居る感じの動画になって
しまってます。映画の上映開始に遅れて入って来た観客っぽいです。

再描画が間に合いました。

あらー…失敗続きで描画完了まで長い間待たされたあげく、向こうに
行ってしまった…(^^;)。
LUMA AI の DreamMACHINE のような異様な形相変化は無さそうです。
全身の動きも違和感がありません。

再描画が記事公開までに間に合いました。
しかし愛想笑いが突然消えます。

同様にイマイチ感のある仕上がりを 5 回ほど経て、ようやく Cog Studio
と同等の仕上がりを得ました。

笑うところですか、というほどのキメ顔…(^^;)。

再描画が間に合いました。(前のを消してやれよ….^^;)

時々 Kling AI がやらかす「急に当人の母親登場」の 2 シーン分割です。
(今まで公開してませんがこのパターン、 Kling AI はよくあります。)

ボツにしていましたが、SD 1.5 時代にもこんな動画がありました。
どちらの動画も顔相、年齢差の雰囲気から娘と母親にしか見えません。
「えっ?新しく赴任した部隊長ってお母さんなの?」って感じです(^^)。

幾分やらかしっぽい結果が続きましたが、以下は大丈夫そうです(^^;)。

実に生き生きした表情と、カメラワーク、背景の描き足しが素晴らしい
ですが、Leonardo.Ai がそうであったように、比較しなければ、
Cog Studio の動画でも充分それらを感じることは出来ました。

Cog Studio での動画結果でも背景のサイバー男子隊員の動きが余計
でしたが、こちらも同様です。(原画段階で消しておけばよかった。)
加えてこちらではメインキャラクタの複雑な表情変化が魅力です。

何か悲痛な表情です。Cog Studio でも同様でしたが、さらに口角や肩の
動きなどにより明確な表現があるのが素晴らしい仕上がりです。

背景のメカが動き出しました。彼女は何かを見届けようと、そのメカ発進
の行く先を見ている、そんな切ない感じがします。一見地味な動画ながら、
その表情と首や肩、肺などの連動をよくご覧になってください。
より FLUX.1 原画の水準と意図が伝わる動画になっていると感じます。

その他の動画も表情豊かで、魅力ある世界に思えます。

Cog Studio ではやらかしが多発した原画でしたが、こちらでは問題
ありませんでした。

Cog Studio の作例では時空を超えて、画像を挟んでリアルに対峙して
いる錯覚まで生じた原画からの動画でしたが、瞬きの回数の差で
しょうか、そこまでの感情移入は覚えません。視点の後退でも背景が
それほど変わらないところに、人物と背景の距離は感じられます。

こちらでは微笑みは続きませんでした。ただ口角や頬の連動は同様に
解剖学の見地からも正しい動きのようです。

再描画が間に合いました。やはり微笑みは続きませんでした。
ダイナミックなカメラワークと背景の補完描画が凄いです。

Cog Studio の作例ではやらかしが発生した原画からの動画化でしたが
こちらでは特に問題はなく、背後のメカが動き出しました。
(左右の前輪がうまく連動してませんけど。それでは直進は無理^^;)

こちらもやらかしは無かったものの、どこかお疲れそうです。
薄汚れた感じのリアルも入ってます。

再描画が記事公開までに間に合いました。
何かを言いたげな瞬間に動画が終わってしまいました。

Cog Studio で充分、というのは、Leonardo.Ai がもう要らないという
水準だということで、Kling AI の動画生成精度を凌駕するという意味合い
では無いのでした。流石は Kling AI です。
その一方、再描画を必要とする動画も少なくないことから、道具として
全てを手中に収める充足感にはやや欠けます。予想外の結果がもたらす
感動、という次元にも至りません。
再描画してもどことなくもやもやと不満が残る場合があります。

多重リクエストが通ってしまうことが恐らく広く衆知されてしまった
のか、想定能力を超えた処理を強いられている Kling AI をメインの
動画生成ツールとして扱うことには、実用的な見地からかなり無理が
あります。有償契約では改善されているのでしょうか。

これは縦構図なので、実効サイズが小さくなる Cog Studio での
動画生成は今までしていませんでしたが、他にはない Kling AI の
動画化の高度な実力を実感出来ます。

上掲にも似た次元の動画がありましたが、自然に揺れる髪先、
一瞬の短い鼻呼吸(吸気)に口角が連動して喉の前部(気道)が動き、
肺(胸)の容積に変化が出る(同時に nano-suits の中央の接合部が
横に張る)という「まるで生きている」動画
になっています。

Cog Studio の登場で Leonardo.Ai と有償契約する必要性、逼迫性
が完全解消し、LUMA AI の DreamMACHINE が FLUX.1 の原画の
緻密さを動画化に活かせず用無しになったことから、もしお試しで
有償契約してみるなら、Kling AI でしょう。

もしそれで動画生成リクエストのリターンが登場当時の頃のような
「コーヒーブレイクの間もない」速さであれば、ロゴも消える
こともあり、それは価値のあることではないか、Cog Studio と
両輪で回せるのではないかと少し考え始めました。特に人物画に
向いている縦構図の動画生成が、現状では Cog Studio では
対応出来ないので魅力です。

まあでもきっと LUMA AI の DreamMACHINE のように恣意的に
無償ユーザの優先度を下げて有償化を促す感じとは違って、
Kling AI は想定してなかった多重リクエストにアップアップして
いるようにしか見えず、きっと有償契約しても急に爆速になったり
はしないのではないでしょうかね….。
どなたか有償契約をされた方の情報は無いものでしょうか。

おっ….。

有益情報の公開に感謝します。

『Freeプランの場合、現状では動画作成が99%で止まり、2日くらい待たされることがあります。最終的に失敗することも多く、気軽にお試しできないのが Kling AI の現状の弱点かもしれません。一方で、月額サブスクリプションに加入するとこの状況は劇的に改善し、動画作成が数分で完了するようになります。たまに「Kling AI はサブスクに加入してもこの状況だったら嫌だな」という声を SNS で見かけますが、私の経験上は改善しています。』

とのことです。

Kling AI も LUMA AI の DreamMACHINE のように恣意的に無償ユーザの
処理優先度を下げて有償契約を促す感じだったようです。
そうでしたか…。ちょっと従来感じていた勝手な同情感が下がりました。

1 か月限定のつもりがサブスク契約になって支払い続けるか強制脱会
するかの選択になりそうなところが、最後の躊躇という感じです。
(そういう手続きの圧迫感が苦手で、Amazon Prime もずっと避け続けた
あげく、その裏でさっさと入会した家人の家族会員扱いが可能と分かり
最近ようやく利用を始めた小心者の当方です。)
1 年単位の契約だと月額 950 円くらいなので、何を躊躇しているのか
という感じですが、1 年後、Kling AI が不要となるほどの Cog Studio の
エンハンスかまたは競合相手が登場しているかもしれませんし….。

その原画の上下を切り詰めて Cog Studioでも動画生成してみました。
横構図に近くすることで、生成動画を少しでも大きく出来ました。
「Strength」= 0.4 での生成です。人物画においては、このあたり
の値で、やらかしや期待外の動きが回避できるようだ、と分かって
来ました。動きが単純なメカ画では 0.8 あたりでないと動きが乏しく
物足りません。プロンプトが無くとも「Guidance Scale」値を上げる
ことで勝手な動きをさせない(AI 側の裁量を減らせる)、という
制御も可能そうです。

Kling AI の表現力を見て居なければ「FLUX.1 dev の緻密な原画の
ニュアンスを活かす動画化」に本来望む側の水準がまずこの程度で
あり、これで充分満足だった筈でした。プロンプトを使って動きも
つけられます。しかし Kling AI はその上を行くのでした。
(なんならネガティブ・プロンプトでの禁則処理の制御まで。)

Cog Studio で縦構図原画に対応する手立てが全く無い訳ではなく、
Dain-APP で生成動画を大きくして、動画編集ツールで周囲をクロップ
編集するという方法は手間であっても可能でしょう。
原画作成時点で横長構図を選択しておくだけで充分かもしれません。

結構、肉薄する動画水準なだけに躊躇は依然続きます….。
この僅かな差に年間 1 万円払うのか、ではなく 1 年後にうまく退会
出来るのかの圧迫感に、なかなか踏み出すことが出来ません。


ご覧いただきありがとうございます。



(2024/09/29 執筆、動画生成結果を回収するごとに逐次加筆)


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?