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【和レトロ】古布のがま口名刺入れ

2代目のがま口型名刺ケース。
初代に続き、京都・上七軒の『まつひろ商店』のもの。

初代は10年ほど前に買って、さすがに布が擦れて薄破れてきたのですが、がま口部分は頑丈でしっかりパチン!と噛み合います。
(ピタッと隙間なく閉まる金具作りが難しいらしい)

初代もアンティークの着物の生地でできたものを使っていました。
買ったのは二十代なかば、着付けを習うずっと前。
現代物の生地の商品もたくさんある中で、着物生地のものは、私にはとても尊く感じたのです。

着物として誂えた人はどんな女性だったのかな?
こんなに美しい生地を持てるくらいだから、良家のお嬢さんかな?とか
布だけでなく、アンティークって、
品物の向こうにストーリーがあると思うから、
持つだけで世界が広がるように思えるのです。
大正ロマンという言葉もあるけど、本当にロマンを感じます。

さて、この写真の2代目は、えんじ色のベースに金のラメ(糸ではなさそう)を施した花柄。
お花も紫や橙色でとても華やか。
凹凸のある素材が上品で、振袖のような「よそ行き」着物だったのかもしれません。
お着物として売られていたとしたら、高価で手が出ない、もしくは華やか過ぎて普段着には不向きだったかも、と思うと
小物として姿を変えて手にできたことがすごく幸せに感じます。

何より、二辺がガバッと一気に開くので取り出しやすく、
華やかでインパクトがあるので、名刺交換した際には「素敵ですね」と褒められ会話のキッカケにも。
3代目が欲しくなるくらい、ガンガンお仕事頑張りたいな。

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