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【妄想読note】大黒柱を立てる(自由記述5000字以内)

おはこんばんにちは!いなもとまさです。


私はもっと成長したい。そのためにやりたいこともある。だけどまだ実現可能性が低い。実現可能性が低いとは「妄想の域を超えていない」ということ。私はひとまず妄想から抜け出す解決策を練るとともに、その妄想を楽しむわけです。


第1章 妄想前夜

私はもう34歳になった。いい大人なので将来を考えなければならない。家族の幸せ、人間関係、キャリア…。いい大人が将来について考えなければならないことは色々あるが、今は自分のキャリアのために違う仕事も経験した方がいいのではないかと考えている。


ノーマルな地方公務員である私は60歳で定年退職する。人生100年時代に残り40年を残して強制的に次のキャリアに進まなくてはならない。40年って今までの私の人生より長げぇじゃねぇか。生まれたての赤ちゃんから加齢臭発するかな~くらいのおじさんまでの期間だぞ?今の実力だけでは定年後のキャリアに耐えられる自信がない。


キャリアを考える上で多くの人が2つの道を思い浮かべるのではないだろうか。「一つの仕事を極める道」か「様々な仕事を経験する道」か。もしもどちらか悩んでいるのならば後者が正解だ。


これははっきり言える。たいした経験もなしにはっきりと断言する。いや、私は言ってはいない、書いているだけだ。発言には責任を持つべきだが、書くことは自由だ。そーだ!私が書いておいたことをたまたま読んだ人がいるだけだ!

ゴホッゴホッ!...失礼しました。


1つの仕事を極める道はとてつもなく険しい。全日本選手権優勝くらいの実力では足りない。メダリストでなければならない。メダリストであるかどうかはその後の人生が大きく違うと。為末大さんはインタビューでそう答えた。その覚悟が私にはない。


20代の仕事始めたばかりの奴に「10年後、君はどうなっていたいか?」なんて書かせる人事担当はまあまあ多い。私なんぞ20年後と30年後も書かされたことがあるぞ。そして書く側も書かせる側もこう思っている。そんなことは考えても無駄だと。


今を頑張る。目の前にある仕事をこなし、大枠を理解し、周りに認めてもらう。そしてその業界の大体を理解できたらそれを活かして横滑りするイメージで違う仕事に進む。これが多くのビジネス書、ビジネス雑誌を読んだ私が一つ結論付けた「うまくいくキャリアプラン」だ。他人から見たらのらりくらりうまくやってきたように見えるキャリアが正解なんだ。


第2章 現実

私のやりたいこととは「新しいフィールドで仕事すること」だ。そろそろキャリアの横滑りをしたい年頃なのである。世間では転職と呼ばれている。私は今、新しい環境で新しいことを学びたいのだ。


新しいことを学び、実力をつけてキャリアを積みたい。キャリアは何のために積むのか。地位か?家族か?


金だ。


何のために仕事するのか?


金だ。


金が欲しい。


定年して子供が巣立っていったって生活するにはお金がいる。趣味や旅行を堪能するにはさらにお金がいる。定年後だってしっかりとした収入を得られる人材になるには、今どんなキャリアを積むのかが大切だと思う。


だが、現実は甘くない


私には家族がいる。一緒にいるだけで何事も無限に楽しめる嫁がいる。そして眩しすぎて見ることもままならない未来が待っている息子もいる。私のズボンの後ろポケットは彼が自分の遊び場に私を引っ張り連れて行くためにある。私には扶養者という責務があるのだ。


「新しい経験したいから転職するね。」


そんなこと言ったら嫁さんだけでなく、親族総出で✖︎が出るだろう。◯をくれるのはホリエモンくらいだろうか。浅はかすぎるんだ。朝にハカ踊っている方がましなくらいだ。それはそれで近所迷惑だ。


今、私が抱えている問題を整理しよう。
・60歳過ぎても働ける実績が欲しい
・実績を積むために別の仕事を経験したい
・しかし失敗できない(今の生活を続けるための生活費が必要)


「資格取れば?」と無責任で最低なアドバイスがある。「私一度もオペしたことないんですけど、資格はあるんで安心してください。」って言う医者に手術してもらうか?最低限の知識を有するのが資格保有者だ。そのあとの経験と実績がなければただの勉強好きだ。


電車の中吊りでこんな広告を見た。
『素敵な日本人』東野圭吾著。この作家に、ハズレなし。


超有名小説家だって実績が売り文句なんだよ。一般人の中でもとくに一般人である私が実績や肩書きなしに働かせてもらえないわけよな。


第3章 妄想

私は電車通勤している。電車ではスマホで本を読むことが多いが、周りの乗客の身なりや行動からその人の生活を妄想させてもらったりしている。通勤電車は妄想の宝庫なのだ。


先日、先ほど話した私の抱えている問題を無事に解決してくれる人を見つけた。


彼の名前は一ノ瀬祐希。34歳。同級生の妻と7歳の息子と共にベッドタウンの駅直結高層マンションの5階に住んでいる。


10年勤めた会社を辞めたばかり。ベンチャー企業を立ち上げ、小さなオフィスを都内に構えたのだ。始めたばかりなので当然収入はゼロだ。社員もいない。紛れもなく、彼は新しい事業に挑戦中なのだ。


妻の由香は専業主婦。息子の亮が小学校に向かった後はテキパキと家事をこなして、そのあとは大好きなアニメや海外ドラマを観る。こんな生活もそろそろ1年になる。


由香は最近冷やした「大人のキットカット」にハマっている。アニメに見入って無意識に食べていた手元のキットカットがなくなったことに気がつき、冷蔵庫に向かおうと思ったときに亮が学校から帰ってきた。


・・・


みたいな感じで私の抱えている問題を解決できる妄想を小説風に書けたらいいなと思った。だがしかし、非常に非常に難しいのでやめることにした。今は面白い小説を書きたいわけではなくて、私の面白い妄想をお伝えしたいのだ。小説を書く人を本当に尊敬する。また今度挑戦したい。


今日書きたいのはキャリアの話だ。それも私がキャリアを積んで100歳までコンスタントに収入を得たいという話だ。こんなどうでも良い私情を読んでくださってる方には頭が上がらない。そうやって私は猫背になったに違いない。


キャリアだけを語るのは成功者に託そう。成功の秘訣は成功者から聞く方が良いに決まっている。あいにく、私が託さなくても読み切れないほどのキャリア本が出版されている。


ここでは、私を取り巻く環境をも鑑みて私のやりたいことを叶える現実的な策を考えた。現代は様々な事情を抱えた人が様々な生活をしている。私と似た状況に置かれている人になるほど!と思ってもらえたら嬉しい。


第4章 妄想から得た策

私も若くなくなってしまった。それは年齢だけを指しているのではない。若いうちは色々と挑戦するべきだが、無闇に挑戦するべきではない環境にあるということだ。それが所帯持つということだ。


所帯を持ったまま新たな挑戦をする方法が1つある。あるというか一ノ瀬祐希くんのおかげで思い付いてしまった。それは『我が家に新しい大黒柱を立てる』ことである。


・・・はっ??


という声が聞こえそうだ。いや、今あなたの心の「はっ??」という声が大きすぎて時空を超えて私に聞こえているぞ。


「内縁の妻」という言葉をご存知だろうか。婚姻関係を結んでいないが実質はほぼ夫婦のような生活を送っているという関係のことである。サスペンスドラマで資産家が殺害されたときはたいてい登場する役どころだ。私はピンときた。


私と妻と息子の3人を内縁の家族として迎えてもらう。内縁の夫と内縁の妻と内縁の息子として大黒柱さんに支えてもらいたい。そうすれば私は安心して新しいことに挑戦できるというものだ。家族がいる今、挑戦するにはそれくらいの生活の保障が欲しい。


お金持ち一族って案外そーゆうことなじゃないかと思う。内縁どころか実父が生活を支えてくれる。その間に何度と挑戦して1つうまくいけばオッケーみたいな生活してるんじゃないだろうか。何度も挑戦できる環境は強みだ。


だから若いうちに好きなことやれという人は多いんだ。結婚して家族を養わなければならない状況で「成功したいなら今すぐ挑戦しろ」と言われたって現実的ではない。万が一のときに犠牲になるのが自分だけじゃないからだ。


クラウドファンディングという素晴らしい仕組みも知れ渡ってきた。何か挑戦したい人が軍資金を募ることができるし、面白い挑戦(または商品アイデア)を応援したいという気持ちを実現できる。クラファンは挑戦する者に希望の光を灯してくれる。クラファンは私のような新たな挑戦をしたい人に手を差し伸べてくれている。


しかし、私の脳裏である保険会社のCMでの直美の言葉が聞こえてきた。

「医療保険じゃ医療費しか助けてくれないじゃないの!ローンとか子供の教育費とかどうするの!?」


そうなのだ。クラファンは挑戦に対する費用しか提供してもらえない。それだけでも助かるのは確かだが、私が欲しいのは一時金ではないのだ。家族が生活するためのコンスタントな生活費なのだ。だからクラウドファンディングではなくて、大黒柱を立てたいのだ。


書いていて私はそろそろ恐ろしくなってきた。読者のあなたが私の自己中心的な主張に「こいつはただのわがままでどうしようもない奴だ」と思ったのではないだろうかと。怖くなった。


改めて言いたい。この文章は私の妄想の域を越えていない

こんなこといいな♪できたらいいな♪あんな夢こんな夢いっぱいあるけど~♪

のうちの1つだ。そうだ、無数にあるうちの1つがポロリと文章となって浮かび上がってきただけなのだ。


第4章 妄想した日の夜

夜になって寝る前は少し冷静に考えよう。妄想で発散した思考を収束していく。それが創造のセオリーだ。


私だって気が付いている。転職せずに新しいことに挑戦している人は少なくないということに。


副業というやつだ。副業とは「別の場でキャリアを積んでもらって、本業で活かしてね」という新しい自己啓発のカタチだと私は思っている。この表現を閃いた今、我ながらカッコイイと思って「ドヤッ!」という顔になっている。


私は公務員なので副業を禁止されている。だが「公務員も副業をOKにしてもいいのでは?」という世の流れも少し聞こえてきている。それもあってこうやって地道に文章作成の力を鍛えている。文章作成の力はもちろん本業に役に立つし、どんな仕事をする上でも確実に役に立つ力だ。


ここまで、新しいキャリアに挑戦するための方法を妄想してきたが、実はこの妄想を文章に表現することが新しいキャリアへの挑戦なのかもしれない


私のこの思考を面白いがってくれたり鋭いと褒めてくれる人が数名いる。そもそも人見知りな私は人と話す機会が多くない。そんな私が褒められたもんだからきっと漫画ワンピースに登場するチョッパーくらい喜びを隠せていなかっただろう。


これまでmixi以降に流行ったSNSはすべて手を付けてきた。だがnoteに出会うまでは自分が文章を書くことが好きだと気が付いていなかった。今はこのnoteが自分を成長させ新しいキャリアを積むチャンスだと思っている。作家、ライター、記者などなど、文章をつくる仕事はとても幅広い。


そんな折、「世は空前の動画時代じゃ〜!」と言わんばかりに2020年は動画時代の始まりだ。多くの芸能人が進出し、情報や娯楽はyoutubeやサブスク配信が席巻している。しかしいずれは再び文章の時代が来ると私は思っている。動画は時間がかかるから飛ばし飛ばし観ている自分がすでにいるのだ。


私が60歳になるまでまだ20年以上ある。AI技術が進み、個人が好む文章だけが抜き出されるサービスなんてものがとっくに生まれているはずだ。そうなったら動画よりも文章が良くなるはずだ。


私は職場に向かう電車で妄想を発散させ、帰宅中またはベッドの上で収束させる。虎視眈々と妄想を文章にする鍛錬を積むのが私にとって現実的なキャリアプランであることにこのnoteを書きながら気が付いたのだった。


ありがとうnote。そしてこれからもよろしくnote。


こんな駄文にお付き合い頂きありがとうございました。次の記事もよろしくお願いいたします。

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