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【News英語/最強トレ】香港, 新型コロナ対策で14万円配布の現在 (32 words)

⬜︎下記は "Newsから学ぶ英語" Vimeo版のテキスト情報です。

⬜︎英語の音読トレーニンング、ボキャブラリービルディング、意味解釈のトレーニングなどにご活用ください。

1. 英文スクリプト

Hong Kong was ahead of the world when it announced a handout of almost $1,300 to residents suffering from a recession worsened by the coronavirus. By the time the money arrives, it may be too late to undo the damage

From Bloomberg

2. ボキャブラリーチェック

✅ Hong Kong: 香港
✅ ahead of A: Aより進んで
✅ announce: を発表する
✅ handout: 配布
✅ resident: 居住者, 住民
✅ suffer from A: Aの被害を受ける
✅ recession: 景気後退
✅ worsened by A: Aによって悪化した
✅ coronavirus: コロナウイルス
✅ by the time 〜: 〜の時までには
✅ arrive: 到着する
✅ too 〜 to V: Vするには〜過ぎる, 〜過ぎてVできない
✅ late: 遅い, 遅れた
✅ undo: を緩める
✅ damage: ダメージ, 損傷

3. 日本語訳

香港は、コロナウイルスによって悪化する景気後退の被害を受ける住民へ、約1,300ドルの配布を発表した時、世界を先駆けていた。そのお金が届く時までには、あまりに遅く、その損傷を緩めることはできないかもしれない

4. 背景情報

香港では、2019年6月から継続的に激しい民主化運動が展開され、景気後退が進む中で、今回のコロナウイルスのパンデミックに直面することになりました。

そんな中で、香港政府は、他国のどの政府よりも早い2020年2月26日に、18歳以上の市民に対し、1人あたり1万香港ドル(約14万円)の現金支給を柱とする、経済対策を発表しました。

この現金支給は、その後、コロナウイルスによる封鎖と連動する形で、各国政府が取り入れる展開となりました。

ところが、最初に現金支給を発表した香港では、"その支給はいつなされたのか?" というのが、今回の記事のテーマとなります。

香港の現金支給の時期ですが、現段階において、今年の7〜9月ないしそれ以降と見込まれており、民主化運動と今回のコロナウイルスによって住民が負った経済的損失を埋め合わせるには遅過ぎる、との批判が起きています。

ちなみに、米国は、4月13日の週から、1人当たり最大1,200ドルを給付する見込みとのことです。

今回のコロナウイルスへの各国の経済対策は、ポイントが大きく二つあります。一つは、一律の現金給付があるか否か、もう一つは、その現金給付がいつなされるのか、ということです。

日本は、先日、安倍首相が緊急事態宣言を行いましたが、その中で、国民への一律の現金給付を行わないこととしました。そのため、社会生活を止める封鎖(lockdown)といった強い施策を打つこともしませんでした。

それが吉と出るのか、凶と出るのかは、神のみぞ知るところとなります。

5. 意味解釈

スクリーンショット 2020-04-08 15.49.09

今回の記事は、二つの文から成り立っています。一つ目の文は、SVの第1文型に、接続詞when以下の従属節が加わったものとなります。二つ目の文は、By以下の前置詞句の後に、SVCの第2文型が加わるものとなります。

それでは、一つ目の文から見ていきましょう。

1-1, "Hong Kong was ahead of the world"

"Hong Kong was ahead"で、"香港は先にいた"という意味です。"何の先にいたのか"を示すために、その後に、前置詞句"of the world"(世界の)が追加されています。

1-2, "when it announced a handout of almost $1,300"

接続詞whenが登場し、その後に主語と動詞が来て、"従属節"を作っています。"従属節"とは、"主たる節を飾る節"という意味です。"節"とは"主語+動詞"を含む語のまとまりです。

主語の"it"は、Hong Kongの言い換えです。動詞は"announced"(を発表した)です。”それが発表した時”となります。

何を発表したのかと言えば、a hadout(配布)で、どんな配布なのかを説明するのが、その後の"of almost $1,300" (ほぼ1,300ドルの)という前置詞句となります。まとめると、"ほぼ1,300ドルの配布を”となります。

そして、それを誰に配布したかを示すのが、次の前置詞句になります。

1-3, "to residents suffering from recession"

"to residents"で"住民へ"、その後にどんな住民かを示すために、suffering以下の分詞が加わります。"suffer"は"被害を受ける"です。何から被害を受けるのかを示すために、"from recession"(景気後退から)が加わります。

"to residents"(住民へ) + "suffering from recession"(景気後退から被害を受けている)となり、全体として、”景気後退から被害を受けている住民へ”という意味になります。

分詞には、現在分詞(動詞にingが付いたもの)と過去分詞(多くは動詞にedが付いたもの)がありますが、これらが名詞に加わり、名詞を説明する働きをします。

つまり、"名詞" + "〜している"(現在分詞) 、あるいは、"名詞"+ "〜された"(過去分詞)といった語順で、名詞の説明を作っていきます。

suffering from recessionは、現在分詞が名詞residentsを飾る形となり、次のworsened by the coronavirusは、過去分詞worsened以下が、名詞recessionを飾る形となります。実際に見てみましょう。

1-4, "worsened by the coronavirus"

"worsened"は、worsen(を悪化させる)の過去分詞で、"悪化させられた"つまり"悪化した"という意味になります。何によって悪化したかを示すのが、前置詞句"by the coronavirus"(コロナウイルスによって)です。

二つ合わせて、"コロナウイルスによって悪化した"となり、これが、前のrecessionという名詞を飾っています。つまり、”コロナウイルスによって悪化した・景気後退”とつながっています。

ここまでが、一つ目の文です。

続いてい、二つ目の文を見ていきましょう。

スクリーンショット 2020-04-08 15.49.09

2-1, "By the time the money arrives"

"By the time"は、"その時までに"という前置詞句です。それにthe money arrivesが加わりますが、これらは、前の名詞"the time"を説明するものとなります。

"その時"は、どんな時?、"そのお金が到着する時"となり、全体としては、”そのお金が到着する時までに”という意味になります。

先ほどは、分詞(動詞の変化形)が名詞を飾っていましたが、ここではS+Vが名詞を飾っています。いずれにせよ、名詞が来て、その後に飾る語句が来るという英語の並び順を、ここでよく認識しておくと良いでしょう。

2-2, "it may be too late"

これは、”it is late((それは)遅い)”という第2文型の、V(動詞)の部分と、C(補語)の部分に、飾りを加えたものになります。

V(動詞)の部分では、"助動詞may"がbe動詞の前に加わり、"かもしれない"という"推量"の意味になります。

C(補語)の部分では、"late(遅い)"の前に"too(あまりに)"という副詞が加わり、"あまりに遅い"とか”遅過ぎる”という意味になります。

全体としては、"(それは)遅過ぎる”となります。

(※ちなみに、ここのitは、時間を表現するitと言われ、一般的には"訳さないit"と言われています)

そして、"it may be too late" に、さらに以下の文言が加わります。

2-3, "to undo the damage"

”to + 動詞の原形”を”不定詞”と言います。”to + 動詞の原形”で、"〜するために"といった”目的”や、"〜すること"といった”名詞的な働き”を示します。

ここでは、to undo the damageで、"ゆるめるためには・その損傷を"となります。

そして、これらが、先のtoo lateにつながります。つまり、"その損傷をゆるためには・遅過ぎる"とつながります。

意味するところとしては、”遅過ぎて、その損傷をゆるめることができない”ということになります。

これが、いわゆる熟語 "too 〜 to V" ( 〜過ぎてVできない)の捉え方となります。

今回の解釈は、ここまでとします。


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