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【おうち英語】Too Little Too Lateな英語教育・・・

私がおうち英語を始めた理由は、自分が受けた英語教育の反面教師の側面もあります。私は田舎育ちで小さなころは野山を猿のように走り回るだけの子ども時代で、英語の「え」の字もない子ども時代を送り、英語学習は中学入学後からスタートし、塾にも行かず、留学もせず、学校英語だけで英語を学んできました。昔はインターネットなんてありませんでしたので、オンラインで英会話レッスンをするなんてことは、あの当時は完全にドラえもんの世界でしたね。
高校3年で進路決定する際、本当は日本史を大学で専攻したかったものの、日本史では飯は食えぬとの判断から、二番目に得意だったという理由だけで大学で英語を専攻することとしました。大学で英語を4年間専門に学んでみたわけですが、リスニングにしてもスピーキングにしても、常に壁を感じる有様で自分の英語力に自信が持てず、限界を感じるばかりでした。
リーディングとライティングにしても、やはり壁は存在し、読むスピードは遅く、ライティングもネイティブが書くような洗練された表現を使いこなすことができませんでした。努力では補えない何かをモヤモヤと切なく感じるばかりでしたね。所詮、2番目に好きな教科だからこれぐらいしか伸びないのか・・・と自分の能力には諦め半分でしたが、大学の卒論のテーマで、言語習得理論の臨界期を扱ったこともあり、子どもが生まれたらその理論を試してみたいと思っていました。実際のところ、その大学卒業時に抱いた崇高とも思える思いは、おうち英語を始めた動機全体の1割程度で、残りの9割は「ペラペラな子どもってカッコいいな~」という下世話な親の欲でしたけれども(^^;

おうち英語を17年間、細々とではありますが、続けてみた感想としては、臨界期の理論、言語習得理論というのは、決して机上の空論ではなく、適切に導入すればそれ相応の成果を得られるものだと思います。但し、【やりすぎてもダメ、やり足りなくてもダメ】で、量と質のサジ加減をそれぞれの子どもの状態・気質に合わせていかなければならないという、超オーダーメイドが求められる予想以上に大変な物でしたけれども・・・。

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