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Instagramで触れる英語のユーモア。フォロワー数370万人越えのおすすめアカウント

日常生活の中で英語に触れる機会を増やすには、気軽に楽しめるお気に入りの英語コンテンツを見つけることが大切です。

たとえば、普段から使っているSNS上で流れてくる、英語の投稿に目を向けてみるだけでもインプットのきっかけを作れます。

SNSコンテンツは数えきれないほど多く存在しますが、なかでもおすすめしたいのが、アメリカの雑誌"The New Yorker"が運営するInstagramアカウントの"The New Yorker Cartoons(@newyorkercartoons)"です。

1925年に創刊したThe New Yorkerは、政治・ニュースから芸術や文化まで幅広いトピックをカバーする雑誌として知られています。

同誌には、時事的な話題だけでなく、エッセイやポエム、風刺漫画なども掲載されており、読み応えのあるコンテンツが多くの読者を惹き付けています。

雑誌から派生したInstagramアカウントでは、cartoonistと呼ばれる漫画家たちの個性豊かなイラストを投稿。日常のワンシーンをユーモラスに切り取る独自の視点が魅力です。

The New Yorker Cartoonsのコンテンツは、イラストからの視覚的な情報でその場面の状況を想像しやすいうえ、添えられているキャプションの英文も短いので、英語レベルを問わずに楽しめます。

投稿の中には、皮肉の効いた一言や、アメリカ文化に対する親しみがあってこそ笑えるジョークも。イラストに込められたユーモアを理解できた時は、英語上級者に一歩近づいた感覚になれるでしょう。

今回は、そんなおすすめアカウントの投稿の一部を紹介します。

やたらと長い一文で皮肉る

fill out:記入する
medical form:問診票
identical:まったく同じ、同一の
exam room:診察室

オンラインフォームの活用で手続きがスムーズになるかと思いきや、むしろややこしさが増しているだけだった、という状況を表した一コマ。

キャプションの英文では、読み進めるうちに"which are…", "and…"と次々に情報が追加されていきますが、日本語へ直訳しようとすると、リズムを損なわないまま一文でまとめるのがなかなか難しいことに気付きます。

このような例は特に、一語一句日本語に訳すより、英語を英語のまま理解しようとする方が面白さが伝わりやすいかもしれません。

キャプションを読む時は、その意味だけでなく、日本語と英語の文の構成や語順の違いに着目してみるのも興味深いでしょう。

アメリカならではのホリデーあるある?

stuffing:野菜やハーブなどの具材を細かく切り、丸鳥のお腹に詰め込んで調理したもの。クリスマスやサンクスギビングの代表的なホリデー料理の一つとして知られる。
cranberry sauce:主にターキーを食べる際に添える、甘酸っぱいソース。

11月末のサンクスギビングデーからクリスマスまで、家族や親戚と集まって過ごす機会が続くホリデーシーズン。

アメリカへ行ったことがなくても、映画やドラマでたくさんの料理が並んだホリデーディナーのシーンを目にした経験がある方も多いのではないでしょうか。

張り切って料理を作った結果、お祝いの翌日以降も残り物を食べ続けるという経験は、多くのアメリカ人が思わず共感してしまう出来事のようです。

また、大人数で集まるからこそ、恐らくその場でしか会わないであろう、かなり疎遠な"Mystery Relative(謎の親戚)"の存在も…。

英語に関する言語面での気付きだけでなく、アメリカの暮らしやカルチャーについて知るきっかけとして、投稿を眺めてみるのも楽しいものです。

Cartoon Caption Contestも開催中

The New Yorker Cartoonsのアカウントでは、お題のイラストにぴったりの一言を付け加える、キャプションコンテストを毎週開催しています。

コメント欄への投稿で気軽に参加できることもあり、応募件数は毎回1,000件以上。ファイナリストとして選ばれた投稿者のキャプションは、The New Yorkerの誌面に掲載されます。

英語版の「大喜利」に挑む気持ちで自らコンテストに参加してみると、ユーモアが伝わるキャプションを考えることの難しさや面白さを身をもって実感できるでしょう。

「英語がわかる楽しさ」を身近なことから

自分自身が心から楽しめる英語コンテンツは、時として単調にも感じられる英語学習に変化を加えるスパイスになります。

普段から使っているSNSなどを通じて、「英語がわかるからこそ楽しめる体験」を日常の中で積み重ねていくことが、積極的に英語を使う自信にもつながるはずです。

勉強のために「読まなければいけない」のではなく、どんなことが書いてあるのか「思わず読みたくなる」コンテンツを見つけて、英語を使う楽しみをぜひ味わってみてください。

(編集部・Moe)

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