English Hub編集部

英語学習メディア、English Hubの編集部員が綴るnoteです。メンバーそれぞれが日々語学学習と向き合う中で感じたこと、取材や記事作成の裏側、ことばに関連する世界のニュースなどを発信しています。

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最近の記事

Instagramで触れる英語のユーモア。フォロワー数370万人越えのおすすめアカウント

日常生活の中で英語に触れる機会を増やすには、気軽に楽しめるお気に入りの英語コンテンツを見つけることが大切です。 たとえば、普段から使っているSNS上で流れてくる、英語の投稿に目を向けてみるだけでもインプットのきっかけを作れます。 SNSコンテンツは数えきれないほど多く存在しますが、なかでもおすすめしたいのが、アメリカの雑誌"The New Yorker"が運営するInstagramアカウントの"The New Yorker Cartoons(@newyorkercarto

    • 高校生が使う勉強系アプリを大人が使ってみたら…

      こんにちは。English Hub編集部で唯一X世代の ASです。私が中学・高校生だった平成初期、スマホは世の中に存在しませんでした。 社会の仕組みも人々の暮らしもテクノロジーの力で大きく進化した現代、学生たちの勉強スタイルも、あの頃とは大きく変わっているのでしょう。英語学習メディアの運営に関わる編集者なら、令和の学生たちのTEC活用状況もきちんと把握しておくべきでは? ということで身近な高校生(=娘)のスマホを覗かせてもらいました。高1生のスマホには、こんなアプリが入っ

      • COP28で注目される英語表現 — 国際交渉にみる言葉選びの難しさ

        言葉を使ってやり取りをする場面においては、たった一つの言い回しの違いが大きな意味の差を生むことがある。 異なる主張を持つ者同士が話し合いを通じて歩み寄り、同じ目標に向かって進んでいくためには、お互いの認識を合わせた上で共通のルールを定めるプロセスが欠かせない。 なかでも、言葉に対する細心の注意と最大限の配慮が求められるシーンの頂点ともいえるのが、国際交渉の場面ではないだろうか。 それぞれ異なる事情と思惑を持った国々の代表が集まり、世界全体に影響を与える決定を下す会議の場

        • 一からドイツ語をドイツ語で学ぶ?

          スイスのドイツ語圏にある街で、ドイツ語の語学学校に通い始めました。 現在私が受講中のドイツ語A1(初級)コースには、出身もほぼバラバラの計12名が参加しています。 ドイツ語で雑談ができるほどの言語スキルがまだないため、休憩時間に誰かと会話をするとなると、英語を使うことがほとんどです。 とはいえ、なかには英語を話せない人も2割ほどいるので、英語がクラス内での共通語というわけでもありません。 改めて考えると、全員にとっての共通言語が存在しない上、ドイツ語を学ぶのは初めてと

          パリ北東のヴィレール・コトレ城に国際フランス語博物館がオープン

          2023年11月1日、パリの北東約80kmに位置するヴィレール・コトレ城に、国際フランス語博物館(Cité internationale de la langue française)がオープンした。 ヴィレール・コトレは1539年、ラテン語に代わってフランス語を公用語として定めたヴィレール・コトレの勅令が公布された地であり、フランス語の歴史との関係も深い。 世界で約3億人の話者がいるとされるフランス語。フランス以外にも、アフリカの国々を中心に話者が分布しており、フランス

          パリ北東のヴィレール・コトレ城に国際フランス語博物館がオープン

          言語学習という山を登る

          AI翻訳を駆使すれば、どんな言語でも自由に操れるようになる――。 機械翻訳や自然言語処理技術が目覚ましく発展する中、今後はもはや外国語を学ぶ必要すらなくなると考える人も少なくないだろう。 しかし、インディアナ大学教授の認知科学者、ダグラス・ホフスタッター(Douglas Hofstadter)氏は、AI翻訳が生み出したアウトプットを流暢に使いこなしているように見えても、それは「ディープフェイク版の自分」でしかないと指摘する。 同氏は、アメリカのアトランティック誌に寄せた

          言語学習という山を登る

          100語で心を動かす、ニューヨーク・タイムズの英語エッセイコンテスト

          アメリカの新聞社、ニューヨーク・タイムズが今年も“100-Word Personal Narrative Contest”を開催すると知り、入選作品の発表を今から楽しみにしている。 13~19歳までのティーンエージャーであれば、世界中から誰でも参加できるこのエッセイコンテストは、自らの人生で起こった意味深い出来事について、100語以内の英語で表現するというもの。 実体験に基づくテーマであれば、エッセイのスタイルも内容も自由となっており、限られた語数の中で自分だけのストーリ

          100語で心を動かす、ニューヨーク・タイムズの英語エッセイコンテスト

          【取材の裏側】継承語教育を考える

          海外にルーツを持ち、日本で活躍しているタレントや有名人が、「外国人の親がいても、日本語以外は喋れないんです」などと話しているのを耳にすることがあります。 人によって家庭事情や教育を受けた環境が異なるのは当然であり、母語のほかにどんな言語を話すのか、あるいは話さないのかは、あくまでも個人が自由に選択すべき事柄です。 それにもかかわらず、特定の言語を話せないことについて、時として自らを責めているようにも聞こえるトーンで語る人がいるのは、周囲が抱く固定化したイメージに、当事者た

          【取材の裏側】継承語教育を考える