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大学教員公募 非常勤講師として

今年度の公募はおそらくどの分野も終了し、早速来年度公募(2024年度4月着任)に向けて動き出す大学も出ているようだ。
現在の公募状況(人文系)をみていると、やはり2023年度からの非常勤講師の応募がほとんどである。

私も大学教員として、非常勤講師の管理などをしていると、突然「コマ数を減らしてほしい」「この曜日の勤務が難しくなったので、辞退したい」など様々なお願いが出てくる。もちろん年度末で「専任教員が決まった」というケースも珍しくはない。スケジュール調整はもちろん大変であるが、「それはできません」と断る権利はないので、空いたコマ調整は行うしかない。幸い、他の非常勤の先生を割り当てて何とか埋まることが多いので、私はそこまで大きな問題を抱えたことはない。
ただ大学(学部)によっては、「開講せず」をする以外にないケースも多々見られる。

さて、非常勤講師のとして働くのはどうなのかと気になる方もいらっしゃる。「専任でないと教育経験としカウントされない」と感じるからだろうか。確かに専任での経験と非常勤としての経験は異なるかもしれないが、私はどちらも「指導年数からすれば同じである」と言いたい。全く高等教育で経験がない先生よりも、1年でも経験のある先生の方が実績があると見てしまう。

院生時代から学部生に指導をしたことがある方もいれば、修士を修了してから初めて大学で教えるケースもある。誰でも最初は経験なしからスタートをする。もし高等教育で経験が必要と感じるのであれば、率先して応募されてはどうだろうか。

収入の面はもちろん専任と非常勤では異なってしまう。しかし、実績を積むという考えからすれば、1年でも多く色々な大学で指導されると良い。学校によって環境も異なる。自由にシラバスを作成し、評価方法から教授法まで教員一任もあれば、統一カリキュラムで指導することもあるだろう(テキストやシラバスはほぼ固定)。それでも教えてみると、学ぶことも多い。少人数制もあれば30名近い受講生のクラスもある。レベルの高い授業もあれば、リメディアルレベルもある。

いずれにせよ、「経験を積みたい」と思うのであれば、大学をリサーチし、非常勤講師の公募に出されてはどうだろうか。

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