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【消防設備士】働きながら短期間独学で甲1~5、乙6、7を受験して一発合格した方法


1 甲種危険物取扱者を目指す

理系国立大学の在学時から
「いつか取得してたほうが良いよなぁ」
と漫然と意識はしていたものの、
なにかと理由をつけて後回しにしていた。
先輩達は歳を重ねると記憶力も低下するという。
30才を目前にして本格的に取得を目指す。

取得順
甲4→乙7→乙6→甲1→甲3→甲2→甲5

2 とりあえず甲4

甲4は1~7類の中で最も求人が高いため、受験者も多く、テキストも豊富です
甲種1~5、乙6、乙7を取得することを目標にしていました
受験者が多い甲4、甲1、乙6はテキストを発行する出版社も多く、勉強がしやすいです。
消防設備士試験は、各類特有の範囲を除けば出題範囲が重複するので、まずは人気が高い甲4の取得を目指します。

3 テキスト選び

まずは、Web検索
レビュー比較したり、YouTubeでおすすめ検索しても、自分にあったテキストがどれか迷う。
企業案件かもしれないと疑心暗鬼にもなる。
以下では取得した順で選んだテキストを紹介します

(1) 甲4のテキスト

初学者にとって、聞いたこともない単語(キーワード)が出てくると、とっつきにくく理解するまでに時間がかかります。
そこで最初に選んだテキストがこちら
図が多く、消防設備の業界を知る一冊目のテキストとして選んでよかったと思います


次に、たくさんの過去問を解くのが合格の近道!と考えて選んだテキストがこちら。問題数が多いので、何周も読んで解いて試験対策しました。

この2冊を何周も読み返し、無事に一発合格することができました
私が甲4を受験するときに購入こそしていませんでしたが、後述する乙6、乙7、甲1で非常にお世話になった弘文社さん。
暗記の手助けとなるゴロ合わせも多く、解説もわかりやすく噛み砕いてくれています。



(2) 乙7のテキスト

前術した乙6、乙7、甲1で非常にお世話になった弘文社さん
既に甲4を取得していたので、学習範囲も重複し、この一冊だけで合格できました。



(3) 乙6のテキスト

前術した乙6、乙7、甲1で非常にお世話になった弘文社さん
既に甲4、乙7を取得していたので、学習範囲も重複し、この一冊だけで合格できました。



(4) 甲1のテキスト

前術した乙6、乙7、甲1で非常にお世話になった弘文社さん
既に甲4、乙7、乙6を取得していたので、学習範囲も重複し、この一冊だけで合格できました。



(5) 甲3のテキスト

主に左ページに出題範囲の解説。右ページに想定問題とその問題の解説
私が受験した試験には、このテキストにある鑑別、製図試験の問題から類似した問題が出題されました
模擬試験2回分付き。



(6) 甲2のテキスト

甲3でもお世話になったオーム社さん
主に左ページに出題範囲の解説。右ページに想定問題とその問題の解説
私が受験した試験には、このテキストにある鑑別、製図試験の問題から類似した問題が出題されました
模擬試験1回分付き。


甲2は出題範囲が狭く、より深い知識(マニアックな)出題が予想されることから、より多くの問題数をこなすため追加でもう一冊購入。同じくオーム社さん
こちらは問題数が豊富で、確実な得点力がつきました。
前のテキストと同様に私が受験した試験には、このテキストにある鑑別、製図試験の問題からも類似した問題が出題されました



(7) 甲5のテキスト

甲2、甲3でもお世話になったオーム社さん
私が受験した試験には、このテキストにある鑑別、製図試験の問題から類似した問題が出題されました


より多くの問題数をこなすため追加でもう一冊購入。弘文社さん
図が多く、避難器具の仕組みがイメージしやすいです
もちろん、前に紹介したオーム社さんもイメージしやすいですが、出版社(著者)が変われば違った視点で理解できます
甲5は避難器具の仕組みがどれだけ理解できるかが合格のカギだと感じました
もちろん、このテキストの鑑別、製図試験の問題からも類似した問題が出題されました
模擬試験問題付き。


4 所有資格による一部免除をするか否か

一つでも消防設備士の資格を持っていると、他の類を受験するときに一部の問題を免除申請することができます

しかし、私は所有資格による免除申請はしませんでした
その理由は消防設備士の合格基準によります

甲1を所有している方が甲2を受験する場合を考えます
甲種の問題は「基礎的知識」(10問)、「法令」(15問)、「構造・機能・工事・整備」(20問)の3科目で構成されており、3科目で40%以上正答が必要です
さらに、全体で60%の正答が必要です

所有資格による免除申請により、既に所有する資格で勉強を終えた「基礎的知識」(10問全て)、「法令」(15問中8問)が免除されます
「法令」の15問のうち8問が免除されてしまうことがミソです

既に勉強を終えた8問は正解率が高いはずです
8÷15=53%
なんと、既に勉強を終えた範囲がすべて正答ならば合格圏です
さらに、6÷15=40%なので、既に勉強を終えた範囲のうち、2問を間違えても合格圏です
免除申請をした場合、残りの未だ勉強していない7問のうち3問以上(42%)を正解しなければなりません
免除申請をすることで不合格になる確率が高くなると考えて私は免除申請をしませんでした

5 勉強方法と勉強時間

(1)YouTube動画

最初に取得した甲4はYouTubeで公開されている動画を観て学びました。

シンプルに神動画。解説がわかりやすい。有料級。

(2)テキスト

甲4、甲1、乙6はテキストが多く、それぞれのテキストに「基礎的知識」、「法令(共通部分)」、「機械または電気」の解説があり、共通部分は得点源となっていました
所有資格が増えてくると、共通部分の勉強にかかる時間はどんどん短くなり、後半はぱらぱらページをめくるだけ。

(3)所要時間

大学受験や、大学の定期試験、入社試験以来、試験を受ける機会がなく、対策方法を模索して四苦八苦
通勤のバス車内、お昼休憩にテキストを広げて一日90分くらいの勉強時間を確保するようにしました。

甲4
受験内容やテキスト選びに1ヶ月くらいかかりました。
本腰を入れて勉強を始めると、
3ヶ月(約100時間)

乙7
法令と電気の範囲が甲4と重複しているため、国家資格なのに短時間で取得できました
漏電火災警報器の仕組みを理解する程度の学習量。
消防設備士の試験のなかで最も暗記量が少ない。
電気工事士の資格を持っている方なら、免除申請して10時間くらいの勉強時間で合格できるかも。
1ヶ月(約30時間)

乙6
共通部分の範囲に慣れてきましたが、消火器の仕組みを覚える必要がありました
ここで初めて「機械」の範囲を習得。
1ヶ月(約30時間)

甲1
乙種の学習範囲より理解するべき事項と覚える事項が多く困惑
スプリンクラーや屋内消火栓設備は身近にあるので、ショッピングついでにイオンの天井を見上げて設置間隔を覚えたり。
3ヶ月 12週間(約108時間)
 
甲3
甲2と甲3どちらを先に受験するか迷いました
甲2は出題範囲が狭く、より深い知識(マニアックな)出題が予想されることから、甲3を先に取得して、共通範囲を確実に記憶に定着させる作戦
3類特有の範囲(不活性、ハロゲン、粉末)の覚えるべき項目の全体像が掴めると楽
オリジナルの覚えるべき表とゴロ合わせを作成して突破
3ヶ月 12週間(約108時間)

甲2
テキストを2冊用意して問題数をこなす
同じ水系の知識を問われる甲1、甲3の後に受験したので覚えるべき範囲が少なく感じられた
3ヶ月 12週間(約108時間)

甲5
テキストを2冊用意して問題数をこなす
緩降機や、救助袋の点検方法、設置方法を覚える。
扱ったことのない方が避難するために緩降機や、救助袋を使えるのか?
説明書きを読めばわかる?
パニック状態でも直観的にわかる仕組みならばできるかも。
とか、おせっかいなっことを考えながら覚えました
3ヶ月 12週間(約108時間)
 

4 合格するための秘策

合格ラインは60%です。
四肢択一式→4つのうち1つを選んで回答します。
筆記試験の出題数全45問。
法令15問、基礎的知識10問、構造等20問です。
法令9問、基礎的知識6問、構造等12問を正答することを目指します。
実は、法令8問(53%)、物理化学5問(50%)、構造等10問(50%)を自信を持って回答できたら合格です。
その理由は、自信のない問題でも4問中1問(25%)は正解してしまうはずだからです。

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