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海外から移住のコミュマネが親身に対応 プログラミング・福岡の就職・日本語学習など

「エンジニアが集まる・活躍する・成長する街、福岡」の実現のための一環として、2019年8月に誕生したエンジニアカフェ。最近では、海外から福岡に移住して来られた方にも広くご利用いただけるようになり、英語でのイベント開催やサポートも充実してきました。そこで今回は、エンジニアカフェでコミュニティマネージャーとして活躍されているグリフィス・ローリーさんに、エンジニアカフェでの取り組みや福岡の魅力などについて、お話を伺いました。

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グリフィス ローリーさん
イギリスのケンブリッジ大学で計算機科学を勉強して、2011年に福岡にきました。日本語を話せるようになってからPythonとRubyを使って福岡のスタートアップでソフトウェアエンジニアとして働きました。様々な問題をプログラミングで解決するのが好きです。

 ー 本日はよろしくお願いします。まずはローリーさんの現在のお仕事内容について教えてください

ローリー:
私は現在エンジニアカフェ のコミュニティマネージャーとして、主に2つの仕事に力を注いでいます。

ひとつが、エンジニアの方のサポート業務です。今日もプログラミングを勉強中の方から、「Pythonのdatatime、timedeltaがうまくいっていない気がするので、ちょっとコード見てもらえますか?」というような相談を受けました。

もうひとつが、イベント開催です。例えば、日本で仕事がしたいけど日本語力が足りないという方や、英語で仕事がしたいけど英語力が足りないという方に向け、「ダブル・アップ言語交換」というイベントや、「Hack Fukuoka」という英語でのエンジニアイベントを定期的に開催するなどしています。

おかげさまで海外から移住された方が相談に来られたり、エンジニアカフェのイベントに参加してもらう機会がかなり多くなってきました。


 ー 最近担当されたイベントの中で、とくに印象に残っているものはありますか

シンセサイザーのイベントがものすごく楽しかったですね。

参考記事:「ミュージシャン・エンジニア・技術好きがみんなで楽しむ!福岡在住外国人アーティストのシンセサイザーイベント開催」

エンジニアの方はもちろん、ミュージシャンの方や音楽が好きな方などいろいろな方が参加してくれたおかげで、普段出会わないスキルを持った方同士の出会いの場にもなりました。

シンセサイザーイベント

 ー エンジニアカフェでは、学生向けのドローンプログラミングのコンテストなど、面白いイベントが数多く開催されていますよね

福岡市が経済的な支援してくれていることもあり、ほかのコミュニティでは予算的に難しいというイベントも開催しやすいんですよ。それに、エンジニアカフェのイベントは原則無料となっています。
私が主催するHack Fukuokaという英語でのイベントも毎月定期開催しています。
気になるイベントがあれば、皆さんぜひ積極的に参加してほしいですね。


 ー 利用者の方によるイベント開催も可能だとか

はい。エンジニアリングに関することがテーマであれば、基本的にはどんな内容でも大丈夫です。「CPUをゼロからつくってみよう」といった企画もオッケーですし、少人数でのイベント、ちょっとした勉強会の開催も大歓迎です。ぜひお気軽に相談してもらえればと思います。


 ー イベント開催の相談以外には、どのような相談が多いのでしょうか

就職に関しての相談と、プログラミングの相談が多いですね。例えば、Ruby on Railsを勉強している方からの「Herokuでデプロイしようとしたけどうまくいかない」というご相談。私も実際にやってみたところ、相談者と同じ問題が起きたんですね。だから問題を解決するために、2人で一緒にバグを探しました。結局1時間くらいかかってしまいましたね(笑)。


 ー コミュニティーマネージャーが親身に相談に乗ってくれる環境は、とてもありがたいですね

もちろん専門分野ではない相談を受ける場合もあります。その場合は、できるだけ一緒に調べたり、ほかの詳しいコミュニティマネージャーを紹介したりしています。また、初歩的な質問も大歓迎です。プログラミングをはじめたばかりの方もプロのエンジニアの方も、ハード系でもソフト系でも、なんでもお気軽にご相談ください。

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 ー 就職に関しては、どのような相談が多いのでしょうか

私の場合は、やはり海外から日本に移住されてきた方の相談が多いですね。特に「自分はエンジニアとしてある程度のスキルはあるが、日本の会社に入るには日本語のレベルが足りないのではないか」という相談をよく受けます。

日本語能力試験のレベル認定を気にされている方が多いのですが、私は「そんなに心配しないでください。レベル認定がN1やN2でなくても普通に就職できますよ」と答えています。エンジニア業界に限った話かもしれませんが、実際福岡では「プログラミングの内容を日本語で話せるレベルであれば大丈夫」という会社は多いです。

とはいえ、日本語での会話スキルや表現力は、コミュニケーションをはかるためにも当然大切になります。だから日本語の勉強は日々必要になるんですけどね。


 ー 日本語の勉強について、おすすめの方法があれば教えてください

おすすめはYouTubeです。初心者向けの日本語講座の動画がたくさんあります。さらに、日本語でプログラミングについて説明している動画を見ると、「そうか、こういうふうに伝えればいいのか」と表現の勉強にもなります。

逆に、日本人で英語を勉強したいという方も、英語で初心者向けのプログラミングや技術を解説している動画を見ると、勉強になると思いますよ。


 ー なるほど。ローリーさん個人では、今後どのようなことをしたいとお考えですか

エンジニアカフェを通して、海外における「福岡」の知名度を上げていきたいですね。残念ながら福岡は、海外での知名度がすごく低いと思います。みんな東京はわかるし、大阪も京都も知っています。でも私が福岡に住んでいるというと、「え? それってどこにある土地なの?」という反応が多いんです。

だから今後は海外のテクノロジーイベントに参加するなどして、福岡を海外にアピールしていきたいですね。

また、海外の方は「日本企業はブラック」というイメージを少なからず持っていますが、福岡の企業については正反対だと私は思っています。そして非常に住みやすい土地でもあります。だからこそ、例えば東京に住んでいる外国人エンジニアの方にも福岡に移住してきてもらえるよう、福岡の良さをどんどん紹介していきたいと考えています。


 ー 素晴らしい福岡愛ですね。では最後に、エンジニアとして成長したい方、これからエンジニアになりたいという方に向け、メッセージをお願いします

勉強をしていく中で、「自分の得意なプログラミング言語やスキルについて、誰かに教える」ということを、ぜひやってみてください。いざ誰かにきちんと説明しようとすると、「ここの部分の理解が足りなかった」「ここの箇所は間違って覚えていた」というようなことに気づくことができるので、とても勉強になると思いますよ。


エンジニアカフェについて 

エンジニアカフェは、福岡をエンジニアの聖地に、という思いから「エンジニアが集まる・活躍する・成長する街、福岡の実現を目指す “エンジニアフレンドリーシティ福岡”」の取り組みのひとつとして2019年8月に誕生しました。
個人、コミュニティに関わらず、エンジニアやエンジニアに関わる人、またエンジニアを目指す人の様々な相談に対応し活躍できる環境づくりをサポートしており、エンジニアによるエンジニアの為のイベントを開催。さまざまな技術トピックのイベントに会場を提供しています。
※コミュニティマネージャーへのご相談についてはこちらを参考ください。

業種などの垣根を超え、エンジニア同士の多様多種なコミュニケーションを促進し、 エンジニアにとってあらゆる機会を創出するため活動しています。
※各種イベント開催、エンジニアカフェへのお問い合わせは以下ご確認ください


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執筆・編集:コルクラボギルド


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