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《伝達2》結論から話そう

おう、いらっしゃい!
酒場のマスター、シシャモだ。

お前さん、もっとスマートにクエストをこなせるようになりたいか?
お前さんならすでにできているとは思うが、今一度おさらいをしようか。

人と話をするとき、何かを説明するときは、「結論」から伝えるんだ。

お前さんの祖国では起承転結という話の結び方があるようだな。
その構成もわかりやすくて大事だが、より確実に伝えるなら、必ず最初に「結」からだ。
結起承転結、となるのかな。

何が言いたいのかわからない、話が分かりにくい、と言われていたら、
結論から文章を組み立ててみるんだ。
それまで起こったこと、プロセスに焦点が合ってしまって、聞き手の中で結局どうなったの?という消化不良が起きている。
結論にたどり着けていないからだろう。

話したい出来事や、話の流れや理由を順序立てて伝えたいがために、
情報量が多くなり、頭の中で整理できていないだけという場合もある。

こっちは簡単だ。必要な材料は揃っているから、とにかく結論を最初に伝えるだけでいい。

逆に、話が飛んで何を言っているかわからないといわれるなら、
結論だけ伝えようとしていないか確認しよう。
頭がいいから自分ではすばやく整理できるんだが、
結論に至るまでのお前さんの頭の中で立てた道筋が、相手に伝わっていない証拠だ。

山頂に来いと伝えて、慣れていない山登りを強いるのは現実的じゃないだろう?
途中どういった経路を通って山頂までたどり着くのか、道なりをしっかり伝えて導いてやる必要がある。
伝わったかどうか。そこに責任を持って話してみてくれ。

もちろん、相手が話す場合も、結論を意識して話を組み立てているとは限らない。
その場合は、頭ごなしに否定するのではなく、一度話をしっかり聞いて賛同したのちに、足りていない部分を引き出してやるといい。
プロセスなら結果を、結果ならプロセスを、だな。

「なるほど、そんなことがあったんだね。それで、最後(結論)はどうなったの?」
「なるほど、こういうことがあったんだね。それはこういうこと(背景)があったからかな?こういう想い(動機)があったからなのかな?」
という具合にな。

ああ、ただし!
例外として、話を聞いてほしいだけの場合もある。
男女関係なくだが、特に感情豊かな女性には多い傾向だな。

この場合は、結論や解決策を引っぱり出したり、プロセスに変な同意や賛成・否定は不要だ。
話を聞いてほしい、共感してほしい。これが目的だからな。
うんうん、と頷いてやってくれ。

「つまり」や「結局」という単語もなるべく使わないほうがいい。
これは結果を急いでいることが相手に伝わる。結論を引き出すときにも言えるな。

ということで、何かを説明するときは、「結論」から話そう。
じゃあ、ゆっくりしていてくれ。

《基本スキル 結論から伝える》


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