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《伝達1》非言語なら伝えきれないことも伝わるはずだ。

おう、いらっしゃい!
酒場のマスター、シシャモだ。

最近は特に冷えるよなぁ。
ウィルスなんかも猛威を振るう季節だから、そこの洗い場で先に手洗い・うがいをしてくるといいぜ。
そしたら、身体が温まる酒を出してやるよ!

お前さん、だいぶ表現力が身についてきたんじゃないか?
その表情、しぐさでわかるぜ。

このあいだも見せ方や見られ方の話をしたが、
言葉で伝える以外の方法で情報を伝えようとすることは、とても重要だ。
身振りや手振り、声や音、服装や持ち物、
記号や図表、絵、色、シルエット、匂いや手触りも立派な伝達方法だ。

かつての文明では、まだゲンゴが確立されてなくとも、ちゃんとコミュニケーションが取れている様子も残っている。
ピラミッドに描かれているような絵がまさにそうだな。あれには文字がほとんどないだろう。
いや、もしかしたら当時の文字は、実はあの絵の中に入っているのかもな。
今の人間が文字を読めなくとも、何を表していたかの様子は伝わる。

読み書きがまだ発展途上の国での子供たちも、日常的な会話は普通にできているだろう。
文字や記号といったツールに置き換えられないだけであって、コミュニケーション自体は成立する。
そのくらい、伝えようとする意思は大事だってことだ。

端的なのはサイレント映画や台詞の少ないアニメーションだな。お前さん、見たことはあるか?
俺はそういうのは好きでな、よく見るんだ。
動きや表情、衣装、背景の効果で情報を伝えている。
そいつが面白いってことは、伝えようとしたメッセージがちゃんと伝わった証拠だな!

一方で、伝えるだけじゃなく、何が伝わるかを理解するのも大事だ。
むしろこっちのほうが重要だ。

話そうとしている内容と、言葉以外で伝わってくる情報が一致しているか。
あるいは、伝えたい情報以外のものまで伝わってしまっていないか。
気にしたことはあるか?

よくあるのは、見た目で損している、態度で損している、って状況だ。
これはもったいない!非常にもったいない!
いや見た目がゴツい俺が言うのもナンなんだがな、ガハハ!

そうだな、今度時間のある時に、
無意識のうちにやっている動作で相手が何を考えているか推察する方法なんてのも話そうか!
心理戦ってやつだ。相手の心を察するのは面白いぞ!

話が長くなっちまったが、
言葉以外の使えるものはすべて使って、コミュニケーションを取ってみるといいぞ。
特に表情やリアクションはすぐに変えられるし伝わりやすい。試してみな。

お前さんの弾けるような笑顔も、いつか見てみたいもんだな!ガッハッハ!

《基本スキル 非言語でコミュニケーションをとる》


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