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《清掃3》清潔感は命懸けだ

おう、いらっしゃい!
酒場のマスター、シシャモだ。

お前さんはいつも小綺麗にしているが、最近ちょっと抜けが目立ってきていないか?
俺の気のせいならいいんだが、思い当たる節があるならどこかで整えてきたほうがいいかもしれないな。

俺も酒場の従業員には口酸っぱく言っているが、
お前さんにも役立ちそうだから教えておこうか。

「清潔感には命を懸けろ。」だ。

大げさかもしれないが、それだけ重要で、
たったそんなことだけで?と残念な思いをすることがあるからだ。

これは酒場の心得にも書いているし、社訓にも取り入れている。
潔癖症までいくとやりすぎなんだが、身の回りに細心の注意を払うことができればいい。
何が大事で何が大事ではないか、判断をはっきりさせることにも繋がっている。

汚れは己の怠慢から。
小さな汚れも見て見ぬふりすればやがて大きくなる。

部屋やデスクの汚れは心の乱れだ。
鞄の中身は頭の中身だ。
目に見えているところが散らかっていれば、そこに気をかけなくなってきている兆候だな。
鞄や引き出しの中身など、隠れる部分が散らかっていれば、頭の中や心が散らかってきているともいえる。

自分だけならまぁ口出しはしないが、他人に対しても同じ価値観で関わるから、注意したほうがいい。
自分では気づかずにやってしまっている、という一番危険な状態だからだ。

これに関しては、自分で気づきにくいから、周りを参考にするといい。

一流のホテルを思い浮かべてもらうとわかりやすい。
ロビーは広々としていて、物は少なく、整然としているだろう?
想像しにくければ、実際に見に行って体験してきてもいい。
ロビーにいるだけで気持ちが落ち着いてくるはずだ。
スタッフのサービスも行き届いている。客のことを非常によく見ているからな。

自分自身や身に着けているものもそうだな。
靴には人となりが、服装にはその人の価値観が現れる。
自身のにおいと生活感は密接だ。

一流の人物や空間は、その辺りにも細心の注意を払っている。
下着や、爪、歯、毛や肌の質感まで、細部に気を配っているはずだ。
参考にしてみるといい。

清潔感、イコール、自分を整えること、だ。
適切な判断力、判断のスピード、決断の迷いのなさ、抜け目のない計画性、
いざという時の対応の速さやアドリブ力、これらも普段からの細部への注意から磨くことができる。

ひとつひとつは難しいことじゃない。むしろ誰にでもできる。
細部までこだわって、スマートに仕事をしようぜ!

《基本スキル 清潔感を保つ》


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