《伝達3》ちゃんと言葉で伝えよう
おう、いらっしゃい!
酒場のマスター、シシャモだ。
準備しておいたぜ、お前さんがいつも飲んでるドリンクだ。
唐突だが、お前さん会話は得意か?
きっとわかってくれている。
言ったから大丈夫。
察してくれる。察してくれ・・・。
では、まだまだ一流とは言えんな。
せっかくだから今日はこの話をしよう。
言いたいことは、ちゃんと「言葉」で話せよ、って話だ。
エンジニアだからって、技術職だからって、職人気質だからって、
言葉を疎かにしてはいけない。
言葉ってのは考えや思いを正確に伝えるために
必要なもので、非常に大切なものだ。
言葉の意味や理解が相手とあっているか?
そもそもその言葉遣いは場に沿っているか?
わざわざ難しくしていないか?
だいたいこういう状況は、言葉が足りていないか、理解が一致していないことが多い。
ちゃんと「言葉」で伝えるってのは大事だ。
お前さんの意思は、ちゃんと伝わっているか。
あるいは、相手の意思はちゃんと届いているか。
それを確認するときにも、相手が伝えてきたことを別の単語で擦り合わせたり、
いわゆるオウム返しで理解したことを聞き返して伝えたり、
もし少しでも伝わらない感じがするなら、恥を欠いてでも構わんから質問するといいな。
ちゃんと伝わったのかどうかを、また言葉で確認することはとても有効だ。
こうやって、言葉でラリーをすることが、会話になる。
もちろん言葉以外の表情やしぐさ、見えている情報全部が伝わっていると前にも話したが、
言葉がなくてもいいというわけじゃない。
言葉もしっかりとした情報だ。むしろ、他の情報よりも圧倒的に正確に伝える力を持っていると言ってもいい。
言葉を正しく理解するなら、言葉自身が持っている意味を理解するといい。
そして、言葉には一定のルールがある。そのルールを正しく把握するんだ。
お前さんが扱うゲンゴでも、正しく意図通りに発動させるために、
詠唱前のおまじないがあったり、宣言するときのルールやお作法があるだろう?
あれも原理は一緒だ。
共通したルールとゲンゴの意味を決めているからこそ、どの媒体を介しても同じような結果を期待できる。
語彙力が足りなければ、読書をお勧めする。
いや、足りていると思っていても、読書は絶対にしたほうがいい。
本は知識と言葉の宝庫だ。
魔導書を読み漁っている魔法使いや僧侶たちが話が流暢なのは、そういう地道な努力の積み重ねがあるからだろう。
図や映像で伝えることは一番早いから、これはこれで大事だが、
「言葉」で正しく意味や理解を伝えよう。
さぁ、注文を正確な「言葉」で教えてくれ!
お前さんが今まさに食いたい、ぴったりのメシを用意してやるぞ!
《基本スキル 伝わる言葉で話す》
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