研究開発に従事する技術者が理解すべきスキルアップフローとは

研究開発に従事する技術者は、どのようなスキルを積み上げていくべきかを理解いただくのが、本ブログの趣旨である「技術者が研究開発で勝ち抜く実践的スキルアップ法」の話に入る前提条件になるかと思います。

技術者のスキルアップフローの基本となる理論

当社の企業や技術者個人を通じた技術者育成経験を踏まえ、推奨しているのはインクルージョン・マネジメントという考え方です。本格的な研究が始まったのは21世紀に入ってからという比較的新しい理論です。
本理論を理解するのが、スキルアップフローを理解する第一歩になると考えます。
インクルージョン・マネジメントについて詳細を知りたい方は、以下の文献をご覧いただければと思います（Webで公開されているため、無償で読むことができます）。

Shore L. M. et al, Inclusion and Diversity in Work Groups: A Review and Model for Future Research, Journal of Management, 2011, 37, 4, p.p. 1262

この内容を踏まえ、技術者の方が意識すべきスキルアップフローについて述べたいと思います。

インクルージョン・マネジメントとスキルアップフローの関係

インクルージョンというのは、「集団での自分らしさ」と「集団への帰属感」という2軸で自らの立ち位置を理解する考え方です。