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体育やスポーツができない今だからこそ、スポーツ本来の価値を考えたい。

先日、ENGINEのウェブサイトを公開いたしました!
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サイトの中にも記載をされておりますが、ENGINEのプロジェクト第一弾では「小学校体育の新サービス開発」を行っています。

我々がこのテーマを決めたのは昨年なのでコロナ前ですが、体育やスポーツが自由に出来ない今、改めて「なぜ小学校の体育なのか」をお伝えしたいと思います。

​■学校体育の課題

小学校の体育では、全国のこどもたちが一斉に様々な運動体験に出会うことができます。特に日本の体育では、陸上競技・水泳・球技など、多種多様な運動ができるカリキュラムと施設が整えられています(ほとんど全ての学校に体育館とプールがあるのは、世界的には珍しい!)。

しかしながら、長年に課題になっているのは、「運動の得意な子・苦手な子」「運動をする子・しない子」の二極化、子どもたちの全体的な体力低下です。

(↓↓「二極化」に関して詳しく書いた記事はこちら)

小学校には運動が得意な子も、苦手な子もいます。それは既に幼稚園や保育園の頃から明確に差があると言われ、さらに4月生まれの子と3月生まれの子でも大きな差があります。つまりその子自身の頑張りとは関係なく、「スタート時点で差がある」のです。

​小学校の授業では「全員が同じタイミングで、同じことをする」ということがベースにあります。この考え方で体育を行うと「子どもたちが順番に跳び箱を飛ぶ」という授業になるでしょう。

これではできる子が大活躍する一方、運動が苦手な子やクラブなどで全く教わっていない子は差を感じてしまいます。また評価においても「どれだけ伸びたか」ではなく、単純に運動能力の差で評価されることもあり、それがさらに苦手意識を増長させてしまいます。

こういった流れで、運動の二極化(好き⇔嫌い、できる⇔できない)は進んでいくのです。

※もちろん二極化や体力低下には、社会構造の変化やテクノロジーの発展、家庭環境の多様化なども影響をしています。

体育でこどもたちがこういった経験をした結果、現在「運動が得意な人がスポーツやる」という常識がなんとなく日本のスポーツ社会に広がっています。

しかし、スポーツが持つ本来の価値とは何でしょうか?

■スポーツが持つ本来の価値

なぜ小学校の体育の指導は難しいのか?のコピー


スポーツの価値は「健康」や「体力向上」だけではありません。

2019年に開催されたラグビーW杯でも日本が体験したように、学校体育においても、

「コミュニティが生まれる!」
「時間を忘れるほど夢中な瞬間が生まれる!」
「ハイタッチが起こるほどの連帯感が生まれる!」

などなど、座学の授業では起こりえない「子どもたちみんなの特別な成長」が待っています。

学習指導要領に記載されている小学校体育の目標がこちらです。
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※「小学校学習指導要領(平成29 年告示)解説・体育編」より。

なかなか難解な文章ですが、注目してほしいのは「豊かなスポーツライフを実現する」という言葉です。

豊かなスポーツライフとは、運動のさまざまな価値を知り、自分に合った関わり方で、生涯にわたり心身の健康を保持・増進していくことです。

まさに前述したスポーツの様々な価値を知ることが、豊かなスポーツライフへつながるきっかけになると思います。

■体育やスポーツが自由にできない今だからこそ、その価値を考えたい。

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現在コロナウイルスの影響で全国的に休校になっている学校(もしくは学校を再開されていても、体育はやっていない)が多く、社会人も外出自粛要請によりリモートワークを実施する会社が増えています。また、プロスポーツから部活動まで日本のあらゆるスポーツが休止しています。

子どもも大人も、ここまでスポーツから離れることは今まで無かったのではないでしょうか?いまはスポーツを「すること」も「みること」も「ささえる」ことも自由にできない状況です。

ただ、こんな時だからこそ、スポーツが本来持つ価値に気付けると思います。

「家で運動していても、仲間がいないと面白くない」
「みんなで一緒にやるからこそ、より達成感を味わえる」

など感じている人は、大人も含めて多いのではないでしょうか?

ENGINEでは第一弾として「スポーツ本来の価値」から立ち返った「これから体育の新サービス開発」をテーマに掲げました。

現在はコロナ対策で家庭での運動をサポートするツールも一部でご提供しておりますが、その先には体育を通じて、子どもたちがスポーツ本来の価値を味わえ、一人一人が自分らしくスポーツを楽しめる社会をつくっていきたいと思っています!

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