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本当に体験した怖い話#1「青いワンピース」


こんにちは、TAKEです。ワードプレスで読書・演劇・児童書ブログを書いているのですが、(お気楽観劇、ゆるゆる読書)体験談も書いています。

私は自慢じゃないですが、いわゆる霊感があり、恐怖体験・心霊体験が何度もあります。

しかも実体験なのでオチとかはなく無意味に怖い。そのうちの幾つかを書いてみます。
信じるも信じないもアナタ次第。
普通に読み物として読んでくださってもいいですし、何か同じような方がいれば参考にされてください。

その時私がとった対処法なども併せて書ければ・・・と思います。

導入「ノック」

…あれは20年程前、
学生だった私はちっさいアパート(6畳1間)に住んでいました。

忘れもしない夏の雨の日の夜、まだ大学生だった私はその日アルバイトもなく、ダラダラとテレビを見ていました。
すると、ドアを

「コンコン…」
とノックする音が聞こえて来ました。

夜とはいえ、この頃は新聞の勧誘や布団の押し売りとかもちょくちょくあったので最初は無視してましたが

「コンコン……」
2~3度繰り返しノックが。

「誰だろぅ…?チャイム鳴らせよ…」

と思ってしぶしぶ立ち上がり、除き口から覗くも・・・誰もいない…。

「……?」

居なくなったのかな?
そう思ってドアを開けて見ても誰もいない…。

変だな…?
気のせいか…?
と思って部屋に戻ると…ベランダからノックが聞こえて来ます。
(ベランダにはカーテンが引いてあり、外は見えませんでした)

「コンコン……」

……………!?

死ぬほど怖かった。なぜならあり得ないのです。
自分は4階に住んでいたし、端っこに住んでた上、隣は住んでいなかったから。

…?

とりあえず深呼吸して自分を落ち着かせた後に、
焦らず、カーテンは閉めてあったので無視してました。

「コンコン……」

ノックは続きます。

ノックは玄関→ベランダ→側面の窓と
ローテーションでノックが響きます。

この家を回っている……

トントン…

軽く、リズミカルで、ノックだと分かる大きさで。
私はすっかり無視を決め込み、聞こえないふりをして毛布をかぶり、寝てしまいました。

そして…次の日…

鳴る電話


次の日……朝は何事も無く、
気のせいだったのかな……と半信半疑のまま学校に行きました。

学校が終わり、私は趣味でお芝居をしていたので、稽古場へと直行。

稽古場に入ると…青ざめたメンバーが1人で立っていました。

私「どうしたん?」
メンバー「いや…なんか変な電話かかってきた…」
私「ここに?どんな?」

稽古場に電話がかかってくるなんてそうないので何となくイヤな予感はしてましたが……。

メンバー「なんか…電話とったら無言なの」
私  「イタズラ?」
メンバー「いや…そっからさ、何かが弾ける音…風船とかが割れるような音がして…」
私  「・・・は?イタズラじゃない?切れば良かったのに」
メンバー「いや…なんか切れないというか…動けなかったというか…」
私  「それで?」
メンバー「最後に…女…?の人の声で…『どこ…?』…って」

私はゾッとしました。
なんか直感ですけど狙いは俺だ。と。

なんだ?
俺は何をしたんだ?

ってか覚えはないぞ。

そして次の日の晩にとうとう接触がありました…。

コンビニの夜勤にて

次の日、
私はコンビニで夜勤のバイトをしていたので出勤していました。

当時の夜勤は1人だったので大変でしたが、お客様は少なかったので、楽は楽でした。

その日は平日で雨だった事もあり、
いつも暇な夜勤がさらに暇でした。

お客様が誰もいなくなったスキに事務所へ入り食事をとる。

仕事が一段落して弁当を食べていると、
(夜中3時くらい)

ピンポーン

と、お客が入ってきた音がします。

内心 「チェッ」
と思ってレジへ出ます。

…誰もいません。

……

まぁ たまにあるんですよ。
虫か何かがセンサーに引っかかって
自動ドアが開くことが。

内心「よけいな時間とらせやがって…」

と思い、事務所に戻り食事に入りました。

食べながらでも監視カメラを通してお客様がいつ来てもいいように見ています。

すると…

青いワンピースを来た女性が本棚の前に立っています。

……あれ?
やっぱりさっきのはお客が来てたのかな?
と思いレジに出ました。

「いらっしゃいませ……?」

………いません。

静かなまま、店内には誰もいません。
念のためトイレも確認しましたがいません。

店内に出るには
また自動ドアを通らないといけないのに。

…?
首を傾げて事務所へ戻ります。

監視カメラを凝視。

………います。
青いワンピースの女性が。
顔は見えません。

…念のためもう一度出てみましたが…


いません。


震えながら事務所にもどるといつの間にかいなくなっていました…。

突然の腹痛

次の日。
夜勤が終わり、とても体調が悪くなっていた私は、すぐに家に帰って寝てしまいました。

起きたのは夜20時くらい。
10時間くらいは寝ていたと思います。

自分の身体に違和感を感じ、目を覚ますと私は猛烈な腹痛に襲われました。
ゆっくり、じわじわとお腹の中が締め付けられ、かき回されるような、キリキリと痛む感じでした。

例えるなら盲腸の時の痛さ。

・・・あ~。これはヤバい。

そう思った私はすぐに友人に電話して病院へ連れていってもらいました。
今思えばかなり冷静だったようです。

先生「どうしました?」
私 「お腹が…」
先生「見てみますね…」

夜だった事もあり、多少不機嫌なドクターにムカつく間もなく
ベッドに寝かされ、聴診器を当てられます。

先生「ん~?熱も無いし…」

問診がしばらく続き、検査。

しばらくすると…

先生「何か変なもの食べました?」
私 「いや…ってか夜勤でそのままなんで…」
先生「いやね、特に異常は見られないんですが、白血球が尋常じゃないんですよ」
私 「それを異常があるというんじゃないんですか?」

軽いボケとツッコミをしつつ、痛くて笑えもしない私はどうすることもできず、考えられる病気を探ったが腹痛以外に症状はないし、熱もない。
下痢もなければ腹痛だけ。

ん~?
と先生は暫く黙って、
先生「わからん!とりあえずちゃんと調べるから入院なさい。」

…あれよあれよと入院が決まりました。
結論をいうと、1日のつもりが1週間入院になりました。
しかも未だに原因は分かってません。

お粥食べて数日ゆっくりしたら痛みは治まってきました。
1-2日は食欲もまったくわかず、点滴のみで過ごしたのですが、段々と回復していったのでした。

しかし先生は検査のたびに何が悪いのか特定できなかったようで、ずっと頭を抱えてました。

そしてそんな入院中にも…やっぱり来たんです。
私を追いかけて……。


忍び寄る、「アイツ」

入院中の事…
あれは入院初日か2日目でした。

まだ腹の具合も悪く、ぐったりと寝ていました。
2人部屋で、隣は居ませんでした。

真っ暗で静かな病院。
正直めちゃくちゃ怖い。

ボケ~と寝ていると…(消灯はしてたし一眠りしてたんで0時~2時くらい)

コツ…コツ…

誰かが歩いてる音がしました。
完全に看護婦さんだと思ったので寝てましたが、

コツ…コツ…

ずっと同じ場所を歩いてる事に気がつきました。
その場足踏みとでもいうのでしょうか…

『コツ…コツ…』

『コツ…コツ…』

単調で静かな足音は体感で20~30分はあったでしょうか。

『誰かを・・・探してる・・・?』

私は眠る事も出来ず、布団をグッと掴み、潜ってました。

すると…

『コツ…コツ…』

少しずつ近づいて来る気配がします。

『コツ…コツ…』

遂には部屋まで入ってきて、

………………


止まりました。

……………

部屋に走る緊張感。

私はしっかりと目をつぶり、
何か別の事を考えて気を紛らわそうとしてました。

『コン…コン…』

窓ガラスを叩くというか揺らす音がします。
病室の入り口の反対側からのノックに瞬間身体を縮めましたが、
私は窓側だったので、ノックされたことよりも外に出てくれた事に少しホッとしました。

でも…

『コツ…コツ…』

『コン…コン…』

定期的に外と中を行ったり来たりしてるようです。

しばらく続いたでしょうか。

なんとなく人数が増えたような気持ちになってさらに怖くなりました。

………
いったい、いついなくなってくれるのか。数分の時間だったんですが、永遠にも感じられる時間。
気がおかしくなりそうな私。
すると…

………………

急に静かになりました。

………………

良かった!

やっと どこかに行ってくれた!

そう思い、目はつぶったまま、
布団から頭をそーっと出してみました。

………!!

居ます。
気配というものは感じるものなんですね。

………ベッドの左側。
丁度枕元付近にいます。

…………超怖かったです。

…私は怖かったものの、薄目を開けてみました。

そこには…
青いワンピースが映ってきました。

冷や汗が止まりませんでした。

すぐに目をつぶり、
私は固まってしまいました。
布団を被るという事が出来ませんでした。
怖かったし
なにより動いたら何かされるかも…とすんごく怖かったのです。

……どのくらい時間がたったのでしょうか。

気配が、

動きました…。


退院へ

しばらく緊張が走りました。ゆっくりと

しかし確実に
私の顔を覗き込んできます。
………………………
何かを確認されてるような、
じっと見つめられてるような感じです。
暫くすると…


『いた…』

!!
私を見つけ、
確認したという合図でしょうか
その瞬間、私は意識を失い、気がついたら朝でした。
そこは閉めていたはずの窓ガラスが空いてました…。
私はゾッとしましたが、身体には何も不具合はなく、ただただ恐怖で、それから夜はあまり眠れなくなりました。
しかし、その後は特別な事はなく、結局1週間程で退院する事になり、恐怖体験はそこまででした。

帰路


いよいよ退院した日…まだ、恐怖は続いたのです。
久しぶりにシャバに出た私はとにかくジャンクフードと
甘いものが食べたくて友人に車を手配してもらい
ドライブがてら遊びに。
う~ん。不健康。
まあ 色んなストレスもあったので…。
ひとしきり遊んで食べて…
ありがとうと家まで送ってもらいました。
ここで実は23時を越えていました。

車を走らせ、家が見えて来ました。
友人はまだ家を正確には分かっていなかったので、
誘導しながらの運転でした。
この辺だよ~と
アパートが見えてから自分の部屋を久しぶりに見上げると…
(4階)
玄関の前に…
青いワンピースの女性が立っていました。
しかも…
完全に…
こっちを見てます。
暗いせいか髪のせいか顔がみえませんでしたが
肉眼で見たのは実は初めてだったので
かなりあせりました。
あぁ…
このまま帰ったら確実に俺は死ぬな…
と思いましたが…瞬間、防衛本能とでもいうんでしょうか、反射的に
『すまん!今日泊めて!』と友人に言って、

その日は友人宅に泊めてもらいました。
友人は「?」何事かと言いましたが、

その場はそのまま車を走らせて友人宅へ向かいました。
もちろん、それからアパートを見る事もせず、意識の外へ追いやりました。

友人に訳を話しそのままズルズルと
2~3日泊めてもらい、そろそろいいだろう…と

昼間に家に帰りました。


「ノック」再び

静かに家に入りそっと家の確認。もちろん誰もいませんでしたが怖いのは怖い。
ただ、最悪な事に家に帰ってきたその日の夜…
もはや聞きなれた

『トン…トン…』

と、ノックが聞こえて来ました。
私は一瞬ビクッとなりましたが完全に無視を決め込み、聞こえない振りをして、
タオルケットを被り、付けっぱなしだったテレビをみていました。
何のテレビを見ていたかは覚えてませんが、ハッキリと覚えているのは
暫く静かになってから

『なんで……?』

と聞こえて来た事と
次の瞬間気がついたのは朝だった事。
今 思えば 気が付かなかった振りをしていたことが良かったのかもしれません。
きっと寂しくて寂しくて
なんとなく気がついたかもしれない
話しかけやすそうな人に話しかけたのかと。
もし返事をしていたら連れていかれたかも…と思うと、ゾッとします。


そして後日談

そして、関係無いかも、関係あるかもしれない話しを後日談として。
青いワンピースの女性が出なくなって
1年くらいたったか…
私はふと
家の近くの石碑?みたいなのが有ることに気が付きました…
よくもまぁ気が付かなかったですが…

よく調べてみると
この辺(私が住んでた付近)は、その昔 処刑場で、
家族との最後の別れをする場所だったそうな。
霊感の強い友達が遊びに来た際に
青い顔して直ぐに家のそばのファミレスに連れていかれました。

そんな慌ててどうした?と聞いてみると
『…ここ…霊の通り道になってるよ…』と言われました。

なんとなく集まってきてるんでしょうね…
すぐに引っ越しましたが。
それからはあまりそのアパートに近づく事はなかったんですが、人づてにそのアパートは今も尚残っているものの入れ替わりが激しく、入ってもスグ空いてる部屋があるそうな……。

……という、私の体験談でした。m(_ _)m
お付き合いありがとうございましたm(_ _)m

以上のような体験談をつらつらと書いていこうかなと思いますのでお付き合いいただければと思います。
似たような体験・こんなことあったよ!などありましたらコメントをいただけると嬉しいです。


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