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#82 かき氷はじめ

突然だが、今年の夏の目標は、かき氷を6つ食べることである。

週に一回食べるとしても6週に渡るので、1ヶ月半かかる。

夏は7月から9月の半ばまでだとかんがえると、11週間ある。

2週間に1回は必ずかき氷を食べるペースだ。いけるぞ。実に現実的。


そして先日、ついに記念すべき第1回目のかき氷を食してしまった。かき氷はじめだ。(鳴り響く黄金の鐘の音)

選ばれたのはピスタチオといちごのかき氷。ハーフアンドハーフ。

ときめき、、、

なんと親切なことに、追いソースと追いフレークがテキーラしか入れないようなあの小さなグラスに入って共に運ばれてきた。

お店のおおきなかき氷はたいてい、途中でソースが足りなくなって調節して食べ始めたり、

もしくは氷だけの状態になってすこしやるせない気持ちを抱えながら、これも幼少期に雪を食べたことを思い出せて風情があるなあ、などど思いながら食べることになる。

だからと言ってソースが最初から多すぎれば良いわけではない。サービス精神で多めにかけられたソースはかき氷のふわふわにとっては重い重いプレッシャーであり、

耐えきれず半分くらいのところで甘すぎるスープにカタチを変えてしまう。

この追いソースがあれば、それが全て解決されるのだ。なんて紳士な追いソースなんだ、、、。しかも追いピスタチオと追いいちご、どちらもできるなんて、、、。

感激を胸に、口に運ぶ。

ピスタチオソースの濃厚な深みのある甘さと、ピスタチオそのもののたのしい食感。「スイーツ」としての上品なかき氷を味わわせてくれる。

濃厚ないちごの果肉は、少し酸っぱさもある果実感の強い味。ピスタチオとは打って変わって王道のかき氷の爽やかさを存分に感じさせてくれる。

しあわせ、、、。

夏のしあわせをぎゅっと凝縮したもののひとつが、かき氷だと思うのだ。
夜中に食べるコンビニのアイスと、冷房の中くるまる毛布に並んで。

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