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本音が言えたときに見えたもの

2022年8月から Engagement Run! に参加している、NRI横山です。
草野球が大好きな、新米チームリーダーです。
今回は、部署を越えた横断施策を検討している時に出た「本音」が、議論を一段階深めてくれた話を共有します。


部署を越えた横断施策を検討する

部署を越えたコラボレーション活動の中で、具体的な施策を検討したときの話です。

このコラボレーションの目的は、同じ「ネットワークサービス」の提供に関わる3つの部署(拠点間を繋ぐネットワークを構築する部署、拠点内の各サービスを繋ぐネットワークを構築する部署、それらのネットワークサービスを組み合わせて販売する部署)が、互いの価値観に共感し、良さを引き出し合いながら、新たな顧客価値を生み出す(またはその土壌をつくる)ことにあります。
現在は、その第一段階である「自己理解」や「他者理解」を進めようとしているところです。

このいい雰囲気を壊したくない

さて、私たちのタスクフォースのテーマは「各チームでの取り組みや、悩みを共有して共感する場づくり」です。

ここで言う「悩み」とは、何か。
部署内に閉じた場での会話では、業務で密接に関わり合う、お隣の部署やその先にいる関係者に対する悩みが取り上げられることが多いです。

ところが、ここはコラボレーションの場ですので、「悩み」がそのまま他部署への批判と受け取られかねない状況にあります。
せっかく関係性を作ろうとする場に、わざわざ火種を持ち込むのはどうなのか。新しい関係性を作ろうという機運が萎んでしまうかもしれない。などと悪い想像が頭をよぎります。

ともすれば、部署内でも同じ傾向があるという話にも発展しました。
何かを提案しても「それ、いいんじゃない?」とスルスルと提案が通ってしまう。相手の意見を聞きたいのに、すぐに自分の意見を正解にされてしまう。そんなフィードバックが弱い状況に違和感とストレスを感じているメンバーが声を上げてくれました。

いずれも、今の「良い感じ」に醸成されつつある共同体感覚を壊さないように、慎重になってしまっている状態なのかもしれません。

本音が出ると、ディスカッションが躍動する

私は、無意識に調和に重きを置いたコミュニケーションや判断をしがちです。
プロジェクトマネージャーをしているときも、メンバーの提案に対して、違和感がなければ、メンバーを信じてGOを出すことが多いです。失敗した時のフォローも関係者との調整に関する対策の方が、技術的な対応策より手厚いかもしれません。

もちろん全てのケースではありませんが、今回の声を上げてくれた彼の場合は、自分の提案は一つのアイディアでしかないので、みんなの意見を聞き、より良いやり方を検討したかったのです。

この「本音」が出た後、話題の取り扱い方や、場づくりの細かい検討が一気に現実味を帯びて動き始めました
「連携が必要と頭では分かっていても、業務の中では他責になりがちな場面があるよね」、「自分の経験からすると、気まずい雰囲気になることしか想像できない」など、目を背けたくなる不都合な現状がどんどんディスカッションの場に出されました

その後も検討を重ね、まずは、自分たちが目指す対話の「場」を表現するためにデモンストレーションを行うことにしました。
気まずい雰囲気に打ち勝って、お互いを高め合える時間になるのか、ドキドキわくわくしています。

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