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#11 トランプを守り通す保守系メディアのホストたち

#10の Fox News についての話と若干かぶりますが・・・

この夏、トランプ大統領はポートランド市で行われている抗議デモを取り締まるために、連邦の法執行職員を送り込んでいます。そのやり方に疑問を呈す報道が、リベラル系メディアを中心に多く見られる一方、FOX NEWSに代表される保守系メディアは、一斉にトランプ大統領を擁護しています。

トレバー・ノアが保守系メディアのホストたちのスタンスについて、とてもわかりやすく紹介しています。1分9秒から。

You know, one thing that's weird for me is seeing how enthusiastic so many conservatives have been about sending federal troops to arrest American citizens. Because for years, that is one of the things they were most afraid of.
(これを見ていて不思議に思うのは、アメリカ市民を逮捕するために連邦警官が送り込まれている事に対して、とても多くの保守派が喜んでいることです。というのは、何年もの間、これこそ彼らが非常に怖がっていたことだったからです。)

この「怖がっていたこと」とは2014年のことを指しています。当時のオバマ大統領は、連邦政府が所有する土地・建物に関して「州政府もしくは地方自治体に返還せよ」と武装して抗議していた牧場主たちと対峙するために、連邦職員を派遣しました。その時の保守系メディアの論調が、今とはまるで正反対です。

「連邦警官を送り込む」ことについて、各パーソナリティが2020年と2014年で真逆のことを言っているのが、1分33秒から3分13秒の間に、コンパクトにまとまっています。

締めくくりのTrevorの言葉。

Huh. I wonder what the difference was between now and black then.
I guess we'll never know.
(は~。。。今とあの当時(大統領が黒人だった当時)と、一体何が違っているんだろう。きっと、永遠にわからないでしょうね。)

FOX NEWS は トランプ大統領にとっての echo chamber (エコー・チェンバー、一つの声/考え方をコダマのよう増幅して繰り返し聞かせる部屋)である、とよく言われています。こちらもTrevor の "Best Performance in Fake Outrage"(フェイクな怒り、ベストパフォーマンス賞は誰に?)です。

トランプ大統領の一番のお気に入りが、↑ の一番右、ショーン・ハニティです。2018年5月のニューヨーク・マガジンの記事によると、この記事が書かれている時点でハニティの番組視聴率はジミー・ファロンやジミー・キンメルより高いとのこと。ハニティは毎晩大統領が寝る前に電話をし、よい気分にさせ、翌日の番組で更にトランプ大統領を絶賛する、というパーソナリティーです。

2018年当時のホワイトハウスの関係者は、トランプ大統領とハニティ氏との関係を

“a f●●●ed-up feedback loop”
(互いにフィードバックし続ける、どうしようもないループ)

と評しています。この2人の強い結びつきは、今も変わっていないようですよ。そして、これは保守系メディア全般に言えることのようで。。。

このフィードバック・ループを見事に活用したパーソナリティがいます。
彼の話は、また次回に

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東京は、今日は37度まで気温が上がるそうです。。。熱中症に気を付けてお過ごしください☆

いがらしじゅんこ:通訳者

#英語学習 #トレバー・ノア #トランプ大統領    #フォックスニュース #FOXニュース #米国警官 #TrevorNoah  

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