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RBG、ギンズバーグ最高裁判事が亡くなったと18(金)の夕方に報じられてから、少しずつ人々が最高裁判所の前に集まり始めたそうです。

20時くらいには10人ほどだったのが、21時には100人を超え、人数は更に増えていったそうだけれど、みんな静かで。

聞こえるのは風の音、コオロギ、時々通り過ぎる車の音ぐらいだったそうです。(トップ画像はSIPAから拝借しました)

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今年のエミー賞で主演女優賞をとったレジーナ・キングも、 "Rest in Peace"ではなく”Rest in Power" と RBG に呼びかけていましたね。

本当に、ご冥福をお祈りいたします。

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アメリカ最高裁の2人目の女性の判事だったギンズバーグ判事については、映画やドキュメンタリー番組にもなっていますが、badass (ヤバいほどかっこいい) なおばあちゃまとして、ポップ・カルチャーのアイコンにもなりました。

こちらは、2018年9月に放送されたSNL。

性的暴行疑惑のあった最高裁判事候補カバノー氏の公聴会について、RBGの感想を聞く、という設定です。

冒頭で、ケイト・マッキノン演じるRBGが、こう話します。

Don't worry, don't worry, my kittens.
(大丈夫、大丈夫、私の子猫たち)

続いて、リック・アストリーの『ギヴ・ユー・アップ』のメロディーで、こう歌います。

Never gonna give you up,
Never gonna let you down,
Never gonna turn around and retire.
(君をあきらめない、
君をがっかりさせない。
くるりと回って、引退、なんてしない)

RBGは癌を5回発症し、特にここ1~2年は骨折などもあり心配されていました。ですが、「民主党の大統領に変わるまで、彼女は絶対生き続けてくれる」、と皆が信じ切っていたと思います。

だって、彼女はRBGだから!

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こちらのポッドキャスト、Vox のToday Explained では、RBGを20年間ウォッチしてきたスレートの Dolly Lithwick記者がRBGについて語っています。

ホストのSean Rameswaramのドリー記者への「金曜日の夜、RBGが亡くなったと知って、どんな気持ちになった?」との質問に対し、ドリー記者はこう答えます。22分53秒から24分6秒です。

You know, it's funny because we were all aware that this was the fifth bout of cancer. She had such tough spring, she had been in and out of hospitals having procedures, had this stunt, so you'd think everyone would be ready. But it was just a punch in the neck. It was just flat-out breath-taking.
(彼女の癌が5回目の再発をしたのは誰しも知っていたから、こう感じる事自体がすごくおかしなことだと思う。彼女はこの春は入退院を繰り返して、手術も受けて、大変だったとみんな知っていた。だから、[彼女が亡くなることについて] 気持ちの準備はできているとみんなが思っていた。
でも、不意打ちでパンチを食らった気がした。その瞬間、息ができなくなった。)

~中略~

You know, it's ridiculous we just all thought that she was gonna live until like 2057.
(誰しも、彼女が2057年ぐらいまで生きるものだと思っていた。バカげているけど。)

But I really think because she's such an emblem of toughness and survival, I guess I just didn't really feel like this would ever end.
(彼女は強さとサバイバルを象徴する存在だったからこそ、彼女の命が尽きるなんて、全く信じられなかったんだと思う。)

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既にドロドロの様相を呈している、後任判事選出については、かんべえさんが9月20日に、飯田香織さんが9月22日にまとめていらっしゃいます。とてもわかりやすいです。

いがらしじゅんこ:会議通訳者

#英語学習 #RBG #米国政治 #ギンズバーグ #米国最高裁 #アメリカ大統領選 #Ruth_Bader_Ginsburg #TodayExplained #SNL






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