夏の思い出 "オルチャタ" -Horchata-
夏が来ると思い出す…
スペイン バレンシア発祥の飲み物"オルチャタ" 、バレンシア語のスペルはOrxata、発音的には"オルチャータ"な感じだった。
スペインではポピュラーでマドリードやバルセロナでも気軽に飲めた記憶。
基本、甘めの飲み物なので大好きというわけではなかったけれど…
春ぐらいからだったかな〜… ビルヘン広場やレイナ広場にオルチャタの屋台が出ていたりした。
とある真夏の暑い日… in バレンシア
同居人:オルチャタ飲みたい…アルボラヤへ連れて行って。
わい:アルボラヤ… いてこい。
同居人:女ひとりで行かせるんか。
わい:真昼間ですけど…てか、おじさんをこの暑さで殺す気か。
同居人:行こ〜よ〜…
わい:しゃーないなぁ〜、行こか。
当時のアパートから北へ30分ほど歩いた所に"アルボラヤ"という街があり、スペインで唯一? オルチャタの原料である"チュファ"を栽培している。
当然の如くアルボラヤには、自家製オルチャタ専門店のオルチャテリアが何軒かある。
チュファ=英語で言うタイガーナッツと言えばお分かりになるだろうか?
小さなナッツのようなカタチの 塊茎、塊茎は地下茎の一部で澱粉などを蓄え塊状になったもの、ジャガイモなんかと同じね。
近年、栄養価が高いことで健康食品、スーパーフードとして注目されているらしいが、アッチじゃ栄養価が高いとは聞いていたがそんなこと何も考えずにオルチャタを飲んでたけどね(笑)
スペイン語の"chufa"で調べてみたら、繊維、C、Eなどのビタミン、リン、カルシウム、マグネシウム、鉄分などのミネラル、その他にオレイン酸がかなり豊富に含まれているって書いてたわ(笑)
いざ、アルボラヤへ -Alboraya-
道中、途中まで地下鉄や路面電車に乗る手もあるが、駅での待ち時間を考えれば歩いても変わらない。
アパートから一直線北へと歩き進めばオルチャタ アベニュー、アルボラヤの街へ突入。
オルチャタ -Horchata-
オルチャタの作り方は、チュファを水に浸け込んだ後にミキサーで粉砕、濾して絞り、水と砂糖を加えて出来上がり…とても単純明快。
チュファを買って家庭で作る人も多く、砂糖ではなく蜂蜜を入れたり。
お店のメニューでは砂糖無しもあったり、スーパーでも普通に販売されていて、独特な風味はなんと言うか麦っぽいというかクセのある豆乳というか… そんなん。説明しづらい…
暑い夏場はシャーベット状にしたオルチャタ グラニサーダを飲んだり、コーヒーシャーベットやアイス乗せが人気。
オルチャタを堪能した後、店内に潜入"写真撮ってもいい?"って許可をもらってちょっとだけ…
気温が高い時間帯…
基本的に夏の気温が高い時間帯は皆あまり外に出ず、午前中や夕方以降に買い物や用事を済ませる人も多いバレンシアの人たち。
中心街は観光客も多かったり別として、昼の2時ぐらいに近所のスーパーなどに行ったらガラガラ(笑)
まぁ、日本より湿度が低いので日陰などはまだマシやけどね。
最後に
少し調べてみたら…
遠い昔、西アフリカ辺りで栽培されていたチュファをアラブ人がイベリア半島に侵攻した際に持ち込んだようで、そのチュファを育てる土壌や気候が最も適していたのが"バレンシア アルボラヤ"だったらしい。
西アフリカ辺りの栄養補給の食べ物、または飲み物だったモノがアレンジされて、バレンシア風のオルチャタになったのか? 知らんけど。
チュファ、タイガーナッツ、日本名を調べたら、ショクヨウガヤツリ…
ただ日本では栽培まではされてないようではあるが?
タイガーナッツ スペイン産(おそらくアルボラヤ原産)でネットなどでも小袋で売られていたり、Youtubeなどでもオルチャタの作り方がUPされていたり、興味のある方は作って見てはいかが? わたしは作らないけど…(笑)
ではまた、¡Hasta luego!
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