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経営戦略原論(東洋経済新報社)

どんな分野でも、今に至る流れを知ることは、理解を深める助けになる。

「なぜ、今のような主流があるのか?」
「どのような前提条件の変化がそれをもたらしたのか?」
「いま"当たり前"だと思っていることで、遠からず覆りそうなことは?」

こういう「そもそも」を考えられるようになると、自分の仮説の精度が高まり、仮説の強度が強くなる。
もちろん仮説なのだから間違っている可能性は大いにある。それでも、精度と強度が高いことで、自信を持って進められる「推進力」が高まるし、軌道修正するときの「機動力」も高くなる。

* * *

仕事柄、ビジネス関連の本はそこそこの分量は読んだし、経営戦略に関してもメジャーなものは一通り目を通したと思う。そして、3度の本の断捨離を経て、「戦略」のジャンルで今なお手元にある、数少ない一冊。

そもそも戦略とはどのような経緯で変化してきたのか、それは時代背景、経済環境とどのように結びついてきたのか。それぞれの時代に、「戦略」という観点で、どのようなブレイクスルーがあり、何が次の課題になったのか。その「戦略というものの進化の過程」が分かりやすく実感できる。

個人の指向性としては、「組織マネジメント」がその相方としてどのように位置づけられてきたのかを理解するための補助線として、とても重宝している。

#経営戦略 #戦略 #ビジネス

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