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第10回はが路ふれあいマラソン

2023年12月17日(日)、栃木県で開催された第10回はが路ふれあいマラソンを走ってきた。第10回、というが、2019年に第6回が開催され、7~9回は欠番で、4年ぶりの開催、実質7回目の開催だが、開始時から主催団体のぶれないポリシーが継続しており、今回もとても気持ちのいい大会だった。
これまで2016年~2019年(第3回~第6回)を走ってきて、そのうち2018年の大会の記録がnoteにあげてある(ここ)。概要はたぶん第1回大会から殆ど変わっていない。マイナーチェンジは、かつてはスタート時刻が9:33だったのだが、今回は9:35だった(9:30にスタートすると、トップ選手が真岡鐡道の踏切に引っかかってしまうから、という計算と配慮による)。予想外に速い選手が出てきた? 単に計算しにくいから35分にした? ダイヤ改正?

2023年8月に宇都宮ライトレール(宇都宮芳賀ライトレール/ライトライン)が開業したので、今回は大会前日に宇都宮に泊まって、ライトライン全線乗車してきた。宇都宮駅東口を出て、東進し、途中で左折(北上)して芳賀町の工場団地まで行く。芳賀町は、はが路ふれあいマラソンのコースでもあるが、マラソンのコースはライトレールからはかなり離れていて、走りながらライトレールを見ることは出来ない。但し、今回はマラソンのついでにライトレールも乗ってね、ということで、マラソン会場の井頭公園から、キヤノン第一駐車場(清原地区市民センター前停留場まで徒歩で行ける)に行くバスも運行していた。色々な意味で至れり尽くせりの運営である。

まる3年大会が開催されず(昨年は開催されるかな、と期待していたら中止が発表されさびしかったが、それだけ慎重な判断をしていたということだ)、新型コロナの5類移行から半年以上過ぎて、見た目は2019年の第6回大会と殆ど変わらない様相。スタートゴールでもマスクをしている人はごく少なく、食べ物のエイドも今まで通り展開されていた。

コースも今まで通り、井頭公園(真岡市)からスタートし、益子町、茂木町、市貝町、芳賀町を走り、真岡市の井頭公園に戻ってくる、折り返しなしの周回コース。井頭公園では、栃木県民ならみんな知っている(らしい)1万人プールという施設のコインロッカーに荷物を入れ、そのコインロッカーの利用料100円は、受付で役員の人が配ってくれる。コインロッカーのカギにはゴムのバンドがついているので、手首に巻いて走った年もあるが、プールの入り口で預かってもくれる。
バスの運行もスムーズだし、女子はコインロッカーも潤沢で、スタート時間ぎりぎりまでロッカー室で待機し(プールの更衣室だからそんなに暖かくはないけど)、ぎりぎりに上着を脱いでコインロッカーに入れて施錠し、スタート地点に行っても混雑で悩まされることもない。今回のエントリーは男子2127人、女子361人の合計2488人。

朝バスに乗っている時から風が強いなー、と思って来たら、井頭公園に着いてもやはり風がざわざわしている。天気はよく、青空がさわやか。前日(土曜日)が20度超えの季節外れの暖かさだったのが、少し下がってきているが、翌日(月曜日)に2度か3度くらいまでがたんと下がる、端境期で、少なくとも朝は暖かめ。この気候はいつまで続くのか?
服装はいつも通り、半そでTシャツにアームカバー、手袋、タイツに短パン。2018年はずっと曇っていて、この格好だと寒い感じだったが、今日は問題なし。昔表彰台でご一緒した方と4年ぶりに再会して挨拶したりする。
スタートゾーンは自己申告で入るので、今日はやや弱気の3時間半~4時間のゾーンでスタート。スタートロス32秒。最初横風が気になったが、井頭公園を出て、東に向かうコースに入ったあとは、どうやら追い風だったようで、風が気にならなくなる。最初の1キロは混雑していて、6分位かかったが、その後はずっと5分くらいで走る。2021年の故障以来、速く走る練習をしていないので、前半だけでも4分台、という貯金が出来なくなっている。できるけ5分くらいで走って、後半に崩れてもなんとかサブフォー、というのが今日の目的。

田園風景の中を淡々と走る。最初は手袋をしていたが、暖かくなってきたのではずしてポケットに入れる。やや喉からから状態でスタートしたので、5キロのエイドからスポドリをごくごく飲む。スタートしてすぐ4時間のペーサーは抜いたが(幸い最後まで抜き返されなかったが、かなりあやういところであった)、3時間半のペーサーには一度も会えず(今までは20キロ近くまでは3時間半ペーサーの前を走っていたことを思えば衰えたものだ、と、リピート率の高い大会では定点観測が出来てしまい、衰えを実感する)。
気力が満ちている時には気にならなかったアップダウンが今年はかなり気になるのも情けないところだ。今シーズンは大崩れした9月のわっかない平和マラソン以来、大会に出ていなかったので、そもそも42キロずっと走り切れるのか、というのも不安だったのだが、さすがに9月と12月ではへたれ具合は違う。えぐい坂道でも、まぁなんとか止まらずに走ることは出来た。
益子町に入り、マンホールの模様が変わったなー、と思いつつ、真岡鐡道の踏切を渡り、第2エイドでキャンディ型チョコレートを配っていたのをひとつかみ貰い、1個は口に入れあとはポケットに入れる(結局ゴールまで食べず)。比較的応援の多い七井地区を走り抜けるが、これまであった、川口和久さんと仁村薫さん(もと巨人軍)の応援ランがなくなってしまって寂しい。また、この地区では二枚貝を貼り合わせて縮緬や千代紙で覆い、リリアンの紐をつけた完走おまもりを配ってくれていて、それを貰うのも楽しみだったのだが、それも今回はなし。
15キロの第3エイドで食べたリンゴがめちゃくちゃ美味しかった。また、イチゴは紙コップに入れて配っていて、紙コップを受け取ったら3粒も入っていた…コップはエイドの出口で捨て、手に持ったイチゴは走りながら少しずつ食べる。この辺から上り坂。例年この辺からスピードが落ちる。片側が斜面になっていて、日当たりがよく、暖かいのもいつもと同じ。
茂木町に入り、19キロから名物の激坂。そこまでで既によれているので、同じくらいのへろへろ具合で少しずつ上がり、一旦少し下ってまた登り、その後は20キロ地点に向かって一気に駆け下る。山を下って左折して茂木の道の駅に向かい、ここでも紙コップ入りのイチゴを配っていたが、一粒だけください、と言って、紙コップから一粒だけつまみ出していただく。
道の駅を出るとその先がいやーーーな上り坂。個人的にはここの坂がいちばん心が折れる。登り始めてすぐがハーフ地点で、1時間52分05秒。こりゃサブフォーぎりぎりだなー、と思って通過。上り坂もえぐいが、それよりも、復路(西進)になったら、一気に向かい風が来て、きつい! かなり押される感じだし寒い。前後を走っている人もよれよれしている。25キロ過ぎで携行していたパワージェルを1個摂取。
市貝町と芳賀町を縫うように走り、よれているせいか、今までより上り下りが沢山あるように感じる(いや、毎年同じコースですから)。例年よりペースが遅いので、今まで見られたことがなかった、下り方面へ走るSLを見ることができた。ちぇっ嬉しいなー。市貝町では名物梨ゼリーも食べた。この辺で大会ゲストの赤羽有紀子さんに抜かれた。

ペースはキロ6分前後で推移、結構厳しい。途中のエイドで梨を1個食べる。
私設エイドが増えてきて、水餃子とか豚汁とかお汁粉とか色々出るけど、立ち止まらないと食べられないものはとらない。35キロ過ぎて農道に入り(佐倉朝日健康マラソンデジャヴ、と毎回思うセクション)、蕎麦のエイドも通過(器持って歩きながら食べている人とかもいた)、残り10キロを切っているので、キロ6分で走った場合のゴール時間、キロ7分に落ちてしまった場合のゴール時間とかを必死で計算する。何しろ最後にまだラスボスの坂があるのだ。この期に及んでまだ、同じ色のゼッケンの人に抜かれるし。情けない。前半で女子の33位!、ってカウントしているおじさんに教えられたが、その後倍くらい抜かれちゃったんじゃないかな(悲)。とりあえず絶対サブフォー、と思いつつ農道を外れゆっくりと坂を登り始め、40キロ通過、その先がラスボスの坂、ここでダッシュして周囲をごぼう抜き、って、昔一緒に大会に出ていた友達に言われていたが、本当に本当にきつくて、ここの登りだけ少し歩いてしまう。もう坂は終わりだよ!、と言われて走り続けるが、全然スピード上げる余力なし。そして最後の1キロにもゆるい上り坂があり、まだ上るじゃん、と、気合の入らないときは何もかもが辛い。
井頭公園が見えてきて、塀沿いを走り、ゴールゲートへの角を曲がる直前が42キロ、曲がって、さぁラスト、というところで、脚がもつれる。左右とも制御できない感じになり、まさかの転倒。手の甲で着地したので、膝や顔は打たず。沿道にいた係員のおじさんに助け起こしてもらい、走らないで!、と言われ、ゆっくり歩み出し、最後だけ少し走ってゴール。転倒で1分位ロスしたのではないか。タイムがグロスで3時間58分台前半、ネットで3時間57分台だったので、もう少しダメージが大きかったらサブフォー出来ないところであった。しおしお。

今回から記録証はダウンロードになってしまったので(コロナ後の寂しい慣習)、ゴール後は水1本とイチゴ1粒だけいただき(紙コップくれたのに、中見たらイチゴは1粒だけで、途中で大盤振る舞いし過ぎ?、と思ったさ)、上位入賞者の記録を見に行き、ふと見るとペットボトルとイチゴの入ったレジ袋に血がついている...ゴール後テンション上がっていて気付かなかっただけで結構左手の薬指から流血していたので、救護所に行って消毒→絆創膏をしていただく。次に入ってきた人は顎に大きな痣があり、顔で着地したのかー、とひやひや眺める(他人事ではない)。
思ったより寒くないので、ゴールした服装のままで、豚汁を食べに行き、おかわりまでして食べる。それからゴールの近くに戻ってきたら知り合いに会ったのでしばらく立ち話をして、大会に一緒に来た友達がゴールするのにはまだしばらく時間がかかりそうだったのと、さすがに冷えてきたので、ロッカーに荷物を取りにいくことに。
ここで急に気圧の変わり目がきたのか、天気のよさはかわらないのに、気温があきらかにがくんと下がり(まだ走っていた友達も、途中で明白に気温が下がった、と言っていた)、ロッカーに行って、上着を着ても寒さが解消しない。荷物全部持ってゴールに戻り、寒いなぁと言いながら友達のゴールを待つ(その友達もコース上で寒がっていた)。
なんとか友達のゴールを見届け、友達が荷物を取りに行っている間は公園事務室で暖をとり、バスで宇都宮駅前まで戻ってスーパー銭湯行って、ようやく身体の芯から温まった感じ。
そしてもちろん餃子を食べてビールを飲んで帰る。前日から餃子ばっかり食べていた感じ。今回はたまたま前週にもランイベントで宇都宮に来ていたので、どれだけ餃子食べたんだよ、という12月だった。

今回は記録がさびしい感じで、表彰台にいる人をまぶしく眺める大会となってしまったが、来年も来る。きっと来る。

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