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目 [mé]非常にはっきりとわからない(2019年11月~12月千葉市美術館)

千葉市美術館が改装する際に、そのプロセスの一部を展示活動として、現代アートチーム目[mé]の展覧会が開催された。

開催時はネタバレ禁止、と言われており、感想は書かれていないのだが、当時SNSで自分の友人だけに公開していた内容を再録しておく。
ちなみに現代アートチーム目[mé]は、この夏、東京の空に大きな顔を浮かばせる「まさゆめ」というプロジェクトをおこなったグループ。


2019年12月7日の日記より:
友達に勧められて、千葉市美術館に、「目 非常にはっきりとわからない」展を見に行ってきた。現代アートチーム「目」の、美術館における初の大規模個展。1階のさや堂ホールと、7,8階の美術館スペースが、いつもと全く違う姿になっていて、人々が行ったり来たり、うろうろしている。これは一体何だろう? 芸術ってなんだろうという根源的な問いかけに向き合える人でないと、なんじゃこりゃ、と思って終わりになってしまいそうな、不思議な展覧会であった。ネタバレ禁止なのだが、禁止でなくてもとても語れる気がしないよ。1回チケット買えば、会期中何度でも入場可、次に行ったら、全く違うものが見られるのかも。

観客は若い人が多かった。Twitterとかで話題になっているのかなー。


非常にはっきりとわからない2

美術館エントランスの柱。当日の日付の入ったアドミッションシールを、見た人が貼って帰って行っているらしい。

非常にはっきりとわからない1

展示室のある7階と8階は撮影禁止だったが、導入部にあたる1階さや堂ホールだけ撮影可能だった。この工事中みたいな雰囲気はなんだろう、と思って上に上がったら、すべてが工事中だった。

7階と8階は通常は階段でつながっているのだが、この展覧会の際はエレベーターでの移動しか出来ないようにしてあった。先に8階をぐるっと見て、7階に下りたら、激しいデジャヴ。沢山の係員が展示物や壁を動かしたりカバーをかけたりはずしたり、巨大な脚立を移動したりして回っているので、最初はぱっとわからなかったが、あれ、幕を外したり、壁の角度を90度変更したりしたら、この光景は上の階と同じ? 雑然と置かれた木箱や、展示物のようなものも、しばらくすると係員が配置を変えにやってきて、どうも、上の階と同じ姿になった気がする...頭がぐるぐるしながら、何回も7階と8階を行ったり来たりする。元々の美術館の什器であるガラスケースの中に少し絵が飾られているのも、7階と8階、同じ絵なんだけど、両方フェイクなのか、どちらかは本当に千葉市美術館の収蔵品なのか? わたしは一体何を見にこの展覧会に来たのだろう、と、見れば見るほどわからなくなる。

わたしは結局2回しか行けなかったが(ネタバレ状態で行った2回目もまた、1回目と同じくらいくらくらした)、友達は6回行ったそうだ...。

美術館報に、展覧会のクロージングトークが紹介されているので、リンクを貼っておく。展覧会に足を運んだ人の疑問や感想が色々出ていて面白い。

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