オラファー・エリアソン展:相互に繋がりあう瞬間が協和する周期(麻布台ヒルズギャラリー)
麻布台ヒルズギャラリー開館記念展:オラファー・エリアソン展:相互に繋がりあう瞬間が協和する周期(2023/11/24-2024/3/31)にようやく行ってきた。オープン直後の麻布台ヒルズに行くのが気ぶっせいだったので、ちょっと落ち着いてから、と思って、1月くらいにチケット予約サイトに行き、《終わりなき研究》体験付チケットを購入。
(一般チケット1800円、体験付きチケット2800円)
オラファー・エリアソンの名前を知ったのは、2020年に東京都現代美術館でオラファー・エリアソン「ときに川は橋となる」展を開催していた時(その時の記録)。そして、昨年、国立新美術館でテート美術館展 光/世界巡回展 - ターナー、印象派から現代へ(観覧記録)も、エリアソン作品が出展されていて、大変印象的だった。
麻布台ヒルズ森JPタワーのオフィスロビーの吹き抜けに、オラファー・エリアソンの「相互に繋がりあう瞬間あ協和する周期」という巨大彫刻(パブリック・アートと言えばいいのか)が4点吊り下げられていて、今回の展覧会もそれにちなんで、同じタイトルがついている。
主催:麻布台ヒルズギャラリー
後援:アイスランド大使館、デンマーク王国大使館
制作協力:チヨダウーテ株式会社
企画:片岡真実(森美術館館長)、德山拓一(森美術館アソシエイト・キュレーター)
写真は撮らなかったが、この部屋の終りに『溶けゆく地球(バナジウム・イエロー)』『あなたのエコーの追跡子』『私のエコーの痕跡』『溶けゆく地球(カドミウム・イエロー、グレー)』という4点の水彩を用いた絵が展示されていた。グリーンランドから移送してきた氷塊の欠片で描いた円上に、溶け出した氷と顔料が交じり合ったさまざまなカラーフィールドが描かれた作品で、エリアソンと自然現象のコラボ的な、「想像力を擁する砂漠」とも通ずる作品群。
自然環境の変化について、たえず意識し、環境負荷をかけない行動を考えているエリアソンの展示活動については、鑑賞者が積極的に情報収集し、考えていかなくてはならないな、と思う(会場でダウンロードできる、作品解説のPDFが大変丁寧に作られているのできちんと読むべき)。
そしてカーテンで仕切られた隣の部屋は、「瞬間の家」の展示スペース。
展覧会の規模はそんなに大きくなく、「終わりなき研究」を体験しても、全部見るのに1時間もかからない。出口の部屋で本展企画者の片岡真実(森美術館長)とエリアソンの対談画像がえんえんと流れているので、それを全部見たら結構時間かかりそうだったが、観念的な話題が多く、全部見ないまま出てしまった。平日に行ったからかそんなに混雑はしておらず、平日の回についてはまだ体験付きチケットも購入可能。ミュージアムショップは一つ下の階(B1F)にあり、展覧会チケット等なくても買い物可能。図録、絵葉書、ポスター、「相互に繋がりあう瞬間が協和する周期」のモチーフをプリントしたトートバッグ、そして、今回の展覧会では展示されていなかったリトルサンも売っていた。Tシャツ、そして「相互に繋がりあう瞬間が協和する周期」のモジュールをかたどった銀製箸置き、モジュールをかたどった和三盆の落雁なども。
↓これは東京都現代美術館の展覧会の図録です。
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