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毎日読書メモ(149)村上春樹RMXシリーズ(ダ・ヴィンチ・ブックス)

昔の日記から読書記録を掘り返していて、古川日出男『ニ〇〇二年のスロウ・ボート』(文春文庫)の感想を発見。

電車の中で古川日出男『ニ〇〇ニ年のスロウ・ボート』(文春文庫)読了。かつて、村上春樹の小説のリミックス本が5冊位まとめて出たことがあったのだが、そのうち『中国行きのスロウ・ボートRMX』として刊行された本を改題したもの。あのシリーズの残りの小説はじゃあ誰が書いて、今はどうなっているんだろう?、と調べてみたらこんなページ(リンク切れ)がありました。ふうん。小説の筋とかは別に『中国行きのスロウ・ボート』と直接関係ない。古川日出男自身がつくった枠組みの中で、古川日出男の主人公が動き、恋をして、なにかを喪っていく。でも、そこにたたえられた空気とか虚無感とか文章のペダンティックさ(一方ちょっと俗っぽすぎもするのだが)は確かに村上春樹へのトリビュートになっているのかも。
(2006年2月)

で、リンク切れていたので、あらためて調べてみた。村上春樹RMXシリーズは、全部で4冊。雑誌「ダ・ヴィンチ」創刊10年記念企画で、古川日出男が発起人となり、2003年7月に4冊刊行。装丁はすべて古武家賢太郎。

中国行きのスロウ・ボートRMX 古川日出男(著)

国境の南、太陽の西RMX 狗飼 恭子 (著)

ダンス・ダンス・ダンスRMX―The other side title“Typewrite Lesson” 荒木 スミシ (著)

回転木馬のデッド・ヒートRMX素樹 文生 (著)

古川日出男は『アラビアの夜の種族』とか、『ベルカ、吠えないのか?』とか超面白かったのだが、最近読んでないな...他の3人の方はRMX本も読んでないし、他の著作も読んでないので語ることがない。ご本家の『中国行きのスロウ・ボート』『国境の南、太陽の西』『ダンス・ダンス・ダンス』『回転木馬のデッド・ヒート』についてならいっぱい語れるけれど、それはまた、別の話。

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