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ウポポイ(民族共生象徴空間)

北海道マラソンに行ったついでに、白老町にあるウポポイ(民族共生象徴空間)に行って来た。アイヌ文化振興のために作られたナショナルセンターで、2020年7月から一般公開されている。アクセス的には、新千歳空港から苫小牧に出て、室蘭本線で5駅。白老は札幌~函館間の特急列車の停車駅なので、列車の本数はそこそこある(1時間に1本以上)。白老駅から徒歩10分弱。白老駅にコインロッカーあるので、旅行中でも大荷物を持ってウポポイに行かなくても大丈夫。

国立アイヌ民族博物館
伝統的コタンのエリア。
体験交流ホール
チセ(アイヌの家)の内装の再現
ウポポイのPRキャラクタートゥレッポん(トゥレプ(オオウバユリ)の年頃の⼥の⼦)。ウポポイ内の各種サインは基本的にアイヌ語が一番に書いてあり、日本語や他言語と併記。

ウポポイに入ると、施設内の案内図と、イベント一覧をくれるので、それをきちんと確認するのが大事。テーマパークや動物園・水族館と同じ感覚。敷地が広大で、施設が点在しているので、何時にどこで何をしているかを確認して見て回った方がいい。わたしが行ったのは平日午後で、終わってしまっているイベント等も多く、やや不完全燃焼感あり。
飲食店は入場ゲート外にあるので(再入場可能なので、出口で再入場手続きをして出ればいい)、食事時間も計算して動くといいかも。施設内に自動販売機等はある。
エントランス入ってすぐが国立アイヌ民族博物館。ここでアイヌ文化の概要を知ることが出来る。展示室が2階で、1階にはシアターがあり、「アイヌの文化と歴史」、「世界が注目したアイヌの技」の2本のシアタープログラム(どちらも上映時間20分程度)を交互に上映している。わたしは「アイヌの文化と歴史」だけ見たが、すごく勉強になった。展示室ではワークショップ的なプログラムもあるが、平日だと休止している可能性あり。逆に、休日は展示室に入る際の時間予約をしておかないと入れない可能性があるので、事前にウェブサイトで確認して予約しておく方がいいかもしれない。1階にミュージアムショップもあり。

国立アイヌ民族博物館を中心に、伝統的コタンがあるのが東エリア、体験交流ホールがあるのが西エリア、奥にポロト湖という大きな池があり、湖畔の広場でイベントをしていることもあり。工房で、伝統工芸の製作の様子を見ることも出来るし、草木の見本園という、アイヌが暮らしの中で利用してきた植物を植えた植物園スペースもある。

アイヌについてのイメージ、漠然としている人が多いと思うが、あらかじめ、予習してあると、理解はより深まるかな、と思う。わたし自身も殆ど知識がなかったが、川越宗一の直木賞受賞作『熱源』(文藝春秋。最近文春文庫になった)を読んであっただけでもかなり理解の助けになった。
(わたしの感想はここ
国立アイヌ民族博物館から伝統的コタンのエリアに歩く途中にピウスツキの胸像があり、あ、この人知ってる!、と思ったさ。

館内に、他にアイヌ文化等に関する展示をしている施設についてのマップなどもあり、文化継承について、一定の理解があるのだな、と言うことも認識。なかなか東京近辺で暮らしていると理解しにくいことを旅先で感じるのも大事だな、と思ったりした。



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