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「ドメインを深く理解し、事業に寄り添うエンジニアに」 Engineer Interview 【神楽坂さん編】

enechain の Tech組織も、業務委託社員を含めると60名規模になりました。
経験豊富なエンジニアが多数揃うものの、なかなかその魅力は伝えきれていないかもしれません。

本 Engineer Interview シリーズでは、 enechain のTechメンバーの魅力をインタビュー形式でお伝えしたいと思います。
第1回は、 enechain のTechカルチャーの象徴、神楽坂さんにお話をうかがいます。 インタビュアーはCTO須藤が務めます。


プロフィール

Senior Engineer 神楽坂さん @kkagurazaka
メーカー系企業のソフトウェアエンジニアとしてキャリアをスタート。その後 Sansan、サイバーエージェント、Kyash といった テック企業でAndroidエンジニアを務め、Tech Lead や マネジャーを経験。
2022年7月に enechain にジョイン。モバイル開発をリードする傍ら、担当領域を Web Backend にも広げ、現在は領域を問わず幅広く開発に携わる。
趣味は、飼っている猫を愛でること、将棋観戦、ゲーム。

Q. なぜ enechain に入社したのですか?

神楽坂:30歳を超えて、「自分が、自分が」っていうよりは、世にインパクトを与えたくなってきまして。
そうなった時に、自分の努力だけでインパクトの大きさを変えるって難しくて、「どこで戦うか」が非常に重要だと感じていました。
enechain に入る時に転職の軸にしていたのは、「最終的にどこまで大きなビジネスになって、どこまでインパクトを与えられるか」というところです。

選考を受け始めたときは「Flutter 触ってみたいし、受けてみるか」くらいの気持ちでしたが、選考が進む中でどんどん理解が進んで、「こんなに良い会社があったんだな」って思って入社させていただいた感じですね。

須藤:気持ちは非常に分かります。僕も本当に同じような感じで、30手前くらいで社会的なインパクトについて考え始めました。
そういう気持ちの変化があって、「enechain 良いな」って思ってくれる採用候補者の方は結構多い印象ですね。

Q. 入社してみて、感じたことはありますか?

神楽坂:enechain 独自だなって思っているのが、圧倒的にドメインが難しいっていう所ですね。

enechianって電力のマーケットを提供しているじゃないですか。
まず「電力」っていうドメインが物凄く複雑です。その上でマーケットっていうのは「市場」なんで、例えば株式とかみたいな金融的な知識ですね。先物取引とか。それもまた一大ドメインだと思うんですよね。
そのドメインが掛け算で必要なので、enechain のビジネスっていうのをちゃんと理解しようと思うとかなり大変ですね。

そこが楽しめるタイプだったんです。私は。
でも、キャッチアップがここまで大変だっていうのは結構予想外だったところがありますね。

須藤:確かに。僕もそれは予想外でしたね。ここまでかって感じ。笑
逆にこれくらい難しいから、この会社でやる意味があるなとも思います。ドメインが簡単な事業って誰でも参入出来ちゃうし、大きな課題が残ってなかったりしますからね。

Q. 組織的なところで感じたことはありますか?

神楽坂:これは入る前からそうかなと思っていた部分で、小さいからってのはもちろんあるんですけど、風通しの良さが凄くあるなって思います。
直近のオールハンズ(全社総会)であった話ですけど、私が times(Slack上の分報)のチャンネルに純粋な興味で、「enechain の財務三表を見てみたいな」っていう、別に拾われることも期待していないツイートみたいなのを投稿したんですよ。そしたら、私のtimes、CFOに監視されていまして(笑)、
CFOがそれを拾ってくれて、全社のオールハンズの場で公開してくれたみたいなことがあって。そういう情報の透明性だったりとか、あるいはtimesまで覗いているみたいな、経営層との距離の近さは良いですよね。

あと、うちのCFOは藪内っていう名前ですけど、私は「やぶちゃん」呼びをしていたりするぐらいの親密さだったり。社長の野澤さんとか副社長の秀さんともカジュアルに話せるのは、結構小さい会社ならではで良いなって思っている部分ではありますね。
Office Friday(月一度の全社の飲み会)でもお酒を飲みながらやぶちゃんに質問をして事業理解を深めたり出来るんで。

須藤:オールハンズで毎度神楽坂さんが鋭い質問を投げるの、良いですよね。
ああいうのはBiz系の人からしても凄く刺激的みたいで、「神楽坂さん良いよね」って色んな人から言われます。
そういう働きかけが部署間の信頼関係にも繋がっているなって思う。

神楽坂:ありがとうございます。
オールハンズ質問芸人としてやらせていただいてます。

enechain のビジネスに興味があって入社してるんで、オールハンズで話してることってやっぱり全部理解したい。皆にもそうあって欲しいっていうのは凄くあります。

須藤:神楽坂さんの質問を皮切りに他からも質問が出るようになってて、良いですよね。

Q. 入社後の印象的なエピソードを教えて下さい

神楽坂:一番印象に残っているのはモバイルチームで合宿したときの話ですね。

会社として開発合宿制度みたいなのがあるわけではなかったんですけど、モバイルチームみんな仲が良かったっていうのと、成果を出したいっていう思いが凄くあったんで、温泉旅館に缶詰で行こうぜみたいな形でみんなでワーケーションに行ったことがあって。
それって結構すごいことで、自分たちで勝手に働く場所を温泉旅館に変えただけなので、自腹前提だったんですけど。それでもみんなで「行こうよ行こうよ」っていう風になるチームの雰囲気だったりとか。結構ワークハードな感じでやるために行ってるわけなんで、それだけの情熱を仕事に対して持てていることそのものとか。

実際に成果も出たし、オールハンズで発表して、みんなから「すごい」「めっちゃ進んでるね」みたいに言われたり。そういうトータルの体験が、凄く良かった。

須藤:たしかに。テック企業出身ではない人たちに対して、「テック企業感」みたいなものも伝わったのかなって思います。
野澤さん(CEO)も「こういうものなんだ」って思ってくれた気がする。

あれって、当時はモバイルチームだから出来るものだって思ってましたけど、その後テクノロジー本部全体でも合宿したじゃないですか。

あれも神楽坂さんが「泊まりが良いと思う!」って言ってくれて、ガッツリ協力もしてくれて実現したのが、凄く個人的には印象深いんですよね。
「泊まりにしたほうが熱量高まるよね」みたいな話って、気持ちでは分かっててもマネジャーからは言いにくかったりする。

結果として凄く良い会になったと思うし、感謝してます。

Q. enechain の技術的な面白さを教えて下さい

神楽坂:そうですね。
まず enechain のシステムに求められる特性っていうのは、一般的なB2Cのサービスであったりとか、あるいは何万社導入みたいな規模のB2Bサービスとはかなり異なっています。
電力とかを市場でやり取りする会社って、オーダーとしては数百ぐらいで、それが万になることって多分今後も無いはずなんですよね。
一般的にシステムの大変な部分ってスケールの部分だと思うんですけど、そのスケールっていう部分はそこまで強く意識する必要はないっていうのが
、まず一個特徴としてはあります。ここはエンジニアとしてはラクな部分ですね。

逆にエンジニアとして、凄くちゃんとやらなきゃいけない部分っていうのもあります。
電力って国を支えるインフラの部分だったりするので、国の省庁でいうと経済産業省が担当していて、ちゃんと不正がなく取引されてるのかみたいな監査観点で、ログをしっかりとっておかないといけないんですよね。
その部分がおろそかになっていると、一気に会社としての信頼が失策してしまってビジネス成り立たなくなる。その部分はきちんとやらなきゃいけない。

そういう要件を満たすために最近私のチームで導入してみたのが、イベントソーシング。
もともとCQRSとかイベントソーシングって、コマンド側とクエリ側のデータベースを分けて分散してスケールできるっていうスケールメリットが一番大きく期待される部分かなって思うんですけど、私はどっちかというとイベントソーシングによる監査ログ対応っていう部分にすごい価値を見出していて。
ログを残すだけだったら何か操作するときにログを流すコードを一緒に書いておけば一応成立はするんですけど、実装や出力が漏れたりすると結構おしまいな事業ドメインだったりはするので。イベントソーシングの形にすると、そもそもイベント発行しない限りシステム上の構成要素に変更を加えることができないので、変更履歴っていうのは確実に残ります。
一方で最初に触れたように、うちってスケールがめっちゃ必要っていうわけじゃないんで、データベースは一緒にしちゃって強いトランザクション整合性を保ちつつCQRSを採用してます。
これは結構、うちの事業特性を意識して設計して、うまくいった部分かなっていう風に思いますね。

須藤:なるほど。そういう話を聞くと本当に、事業上何が重要なのかをエンジニアが理解するってすごく大事ですね。

うちのエンジニアは、「事業上何が大事なのか」という部分に興味を持ってくれる人が多いなと思って、そこは組織的には凄く良いところだなと思いますね。

神楽坂:そうですね。逆に言うと必然的にそうなるというか、うちの事業領域的にもそうなんですけど、別にキラキラしてないんですよね。
国の未来のための礎となるぞみたいな事業なので、そういうところに好き好んで入ってきてくれる人は、当然事業に興味があるし、そういうことかなと思います。

須藤:たしかに、渋いですよね。
良い意味で。

神楽坂:渋いですね。

Q. 最後に、どんな人と一緒に働きたいですか?

神楽坂:今までの話の流れから想像出来る答えになってしまうんですけど、
やっぱり enechain のビジネスに対して興味を持てて、それが成功するんだって信じられる人と一緒に働きたいなって思っています。

技術力みたいなのって極論仕事しながら磨けばいい部分かなって思っていて、もちろん高いに越したことはないんですけど。
やっぱり我々スタートアップですし、挑んでいる市場の規模も凄く大きくて、そこに対してやらなきゃいけないことも凄くたくさんあって。
我々ってビジネスドメインにおいてはフロンティアに属しますし、あまりにも開拓が大変すぎて後ろについてくる人もいないぐらいっていうようなところなので、そこを乗り切るのって、単に技術的に楽しいからとかだけだと続かないかなと思います。
なので、enechain がもたらす未来に対して共感が持てて、電力とかマーケットとか面白いって思える人は凄く向いてるなって思いますし、一緒に働きたいなと思いますね。

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