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遠藤良二
2023年8月7日 21:51
今、僕は病院にいる。小さなこの町で一軒しかない精神科病院。患者は老人が殆どで、若者の姿は見当たらない。僕はこの病院に初めてくるので緊張している。 僕の名前は瀬戸大介、二十五歳。職業は、認知症老人が住むグループホームのヘルパーをしている。外見はひょろりと背が高く、痩せていて黒縁の眼鏡をかけている。受付の女性の職員からクリップボードに載せた一枚の紙とボールペンを渡された。「初診なのでこちらに記入
2023年10月8日 18:52
#一次創作 #短編小説 #統合失調症 #親孝行 季節の変わり目は調子を崩しやすい。健常者よりも精神障がい者の方が崩しやすいのではないか。仕方の無い事ではあるが。 世の中には仕方の無い事が多いと思う。産んでくれた親を選べないことや、やってしまった事と様々だ。 僕の名前は水田清太郎、三十八歳。僕は二十五歳で診断された、統合失調症、という持病がある。 未だに幻聴と被害妄想がある。被