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Guitar0808

お迎えをした。私は自立した大人なのでお金で解決できることはお金で解決を試みる。初心者向けで小さめのもので探した。お金を使い切らなくてはいけないので良いものをとも思ったけど、いきなり楽器の質も見極められないレベルでというのは現実的ではない。私は超がつくほどの現実主義者だ。そう言えばCoccoもそんなことを言っていた(超とは言っていないけど。彼女はお母様がファンタジーの中に住んでいるような方らしい)。

小さめにしたのは、コードがうまく押さえられないという10代の頃の即挫折の原因&現在の困難がもしかしたら緩和されるかもしれないというのと、練習で持ち出し運搬をするのには小さめのほうが楽だということで。トラベルギターなるものとも迷ったけど、明らかに大きさが違うものだと、もし次のものを得ようと思った時に修正が困難になる可能性が高いということで、とりあえず中庸の道をとることにした。

まずは慣らしで音階の確認から。

思ったほどフレット間隔(左右)の差は無さそうだ。左手は前より押さえやすくなった気がする。けれども問題は右手。おそらく機体というより弦の太さが大きく関わっている気がするんだけど、前より弾くのに力が必要になった。明らかに太い。そしてなんかキュッキュと摩擦音が出てしまう。古くなっていくうちに落ち着くものなのだろうか。そうだといいんだけど、、

前日に楽しくなったU2のDiscotheque。録音で伝わるかはわからないけど、低音の鳴りがこれまでより断然良い。これはベース好きには嬉しい。慣れてきたら低音練習をしよう。

そういえば長らく無かった一番上の弦が来たことを無視している気もするんだけど、いきなり色々新しいことをすると混乱しそうなので、まずはこれまでの範囲プラスαくらいでできることを考える(スモールステップスモールステップ)。そうすると自然に上はレまでのものになってくる。

指の位置練習にも良さそうなくるりのSLAVにした。私が切り取るのは曲の主要部でないところが多いな。パートもまちまち。

だいぶ辿々しい。

ここはライブでめちゃくちゃ楽しいところ。ループが続くうちにどんどん膨らんでいって盛り上がりトリップ状態になる。
最近はギターソロ不要論とか歌詞以外は飛ばすという聞き方が増えているようなんだけど、ライブで良い音良い演奏に一度でもいいから触れてみてほしい。絶対楽しいし目から鱗だから。特に若い世代の家庭の貧困化に伴う経験(文化資本)の貧困化がこういうところにも影響しているんだろうなと思って悲しくなる。良いものには触れた経験値が足りないと気付けないんだよ。味覚だってそう。今は売られている服も安くてぺらぺらなものばかりだし、そういう中で育った世代が次世代の環境を再生産していく。一部の富める者のみがますます富み、貧者はその層を分厚くしながらますます貧しくなる。望みは無いね。

立秋を過ぎ暦の上では秋になった。まだまだ暑いけど、確実に日没は早まっているし季節は進んでいる。私の準備もしっかりしていかなければならない。
秋といえば「赤黄色の金木犀」。香り出すのは来月だろうな。

「僕は残りの月にすることを決めて歩くスピードを上げた」

この曲で好き&やっぱり志村さんだなと思うのは、金木犀の香りに胸が騒ぎたまらなくなりながらも、感傷的にはなりきれず、目を閉じるたびに言葉が消えていくというところ。
志村さんは311、312もコロナも戦争も見ていない。年上だったのに、今ではすっかり私の方が年をとってしまった。志村さんの描く今を聴いてみたかったと思う気持ちと、そうだとして志村さんは幸せだったのかと思う気持ちと両方がある。きっと志村さんは胸を痛めていただろう。

自分の意志とは別に旅立たざるを得なかった人のことを想いながらとも思うけれども、それはそれ、これはこれ。私は私が残りの月にすべきことをしていくのみだ。

2日か3日で食べようかと買ってきたおやつは1日で無くなった、、
まだ新しい楽器の匂い(薬剤?ワックス?)がしていた。仲良くしようね。

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