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<エンデバー起業家サクセスストーリー>ベトナム出身の女性起業家が手がける発音矯正アプリ”ELSA”が世界に与えるインパクト

ELSAとは
英語の発音トレーニングのためのモバイルアプリケーションで日本でも多くのユーザーが利用しています。


ベトナム人創業者であるVu Vanの英語力は、スタンフォード大学でMBAと教育学修士号を取得するのに十分なものだと思われていましたが、実際に授業に参加してみると、自身の持っている英語力だけでは不十分であることがわかりました。

「教授たちは私の言っていることが理解できないので、授業中の私の意見はしばしば無視されました」と彼女は言います。

今日、15億人以上の英語話者が非ネイティブであり、発音、リズム、流暢に話すことに苦戦していると言われています。
スピーチセラピーは1時間150ドルほどかかりますし、オンラインで映画を聴くという方法もありますが、そこにはフィードバックをくれる人はいません。
このような課題が体系的な問題であることが判明したとき、彼女にとって最高のビジネスチャンスが生まれたのです。


Vu Vanは、この深刻化する問題に対処するため、ハイテク大手が独占しがちな人工知能と音声認識の分野のパートナーを発掘することに乗り出しました。そこで音声認識の第一人者でありエンジニアである彼女の教授、Xavier Aguerar氏を何度も訪ね、人工知能と音声認識を使って外国人話者の流暢さを加速させる世界的な英語スピーチアシスタント、ELSA(English Language Speech Assistant)を設立したのです。

ELSAのメソッドは、職場での世間話、プレゼンテーション、就職面接、レストランでの食事など、実生活の文脈に焦点を当てています。
ユーザーは正しい発音とイントネーションを重視し、練習しながら学習することができます。このアプリは、幅広い英語圏のアクセントを認識し、95%の精度で音素レベルまでの発音の間違いを検出することができます。例えば、pad、pat、bad、batのp、b、d、tのように。

2015年にサンフランシスコでスタートしたELSAは、凄まじい成長を見せました。2020年、創設者のVu Vanはエンデバー起業家として選出され、エンデバーネットワークに加わることで、これまでに100カ国以上、約1300万人のユーザーにリーチしています。
同社は現在、ベトナム、インド、ポルトガル、日本、インドネシアにオフィスを構えています。

Vu Van氏は「エンデバーは、ブラジルとベトナムの地理的拡大、そして私のB2B営業とGTM戦略の開発において、非常に重要な役割を果たしてくれました」と語っています。

2021年のELSAのシリーズBラウンド(1500万ドル)の新規資本にはエンデバー・カタリストも参加しています。

シリーズBのリード投資家であり、エンデバー・ベトナムのボードメンバーであり、VIGのマネージング・パートナーであるDavid Doを紹介してくれたことも含めて、エンデバーは様々な面で私をサポートしてくれました。By VU VAN CEO & CO-FOUNDER, ELSA


この投資は、2020年にELSAが顧客層をほぼ倍増させ、収益を約300%にし、複数の製品強化を導入したという重要なマイルストーンをもとに実行されました。
リモートワークの増加により、特にアジアやラテンアメリカで従業員のスピーキングスキルを向上させたいと考える企業からの投資を受け、ELSAはGlobantを含む世界中の企業や教育機関と数多くのパートナーシップを結ぶことに成功しました。

ELSAが成長した結果、多様性がありで包括的なワークスペース、学校、および大学が生まれ、異なる都市、地域、アクセントを持つ人々がはっきりと大きな声で発言することができるようになりました。

もしも人々の声が世界を動かす鍵であるのであれば、ELSAはより多くの人がアクセスできるよう、さらに大衆化していきたいと考えています。

英語原文はこちら▼




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