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成熟したメンヘラのセルフCBT日記

わたしは成熟した情緒不安定性パーソナリティ障害患者なので一人でCBTができるのではと思い、最近の「おや」から派生した怒り?みたいな物を書き留めておく。

日本では「こころの仕組み図」というシートを使ってCBTをしていたのだけれど、その紙が手元にないので、なぜなら家がないから、Evernoteに箇条書きをする。朝4:45に。
まあ、ただの日記だ。

ーー事案1ーー

状況
わたしはもう3ヶ月も家がない。リノベが終わらない。家がないから、男の家を転々としている。言い方が悪い。恋人と、同僚たちのシェアハウスを行き来している。
その同僚の一人がトランプ支持で陰謀論信者になった。
毎日youtubeで情報を集めている。
完全に信じ切っている。

考え
何を信じるかは自由だが、あまりに鵜呑みにしすぎているのでは、と思う。
本当にそうかもしれない。真実なんてわからない。しかしソースが結局Youtubeだとか、ネットだけで、自分で見たわけでもない。じゃあどうしてその情報は信じて大手メディアの報道は信じないのか、不思議に思う。
どうして陰謀論の全てが正しくて大手メディアの全てを疑うのか、表面的すぎるし、中庸とは程遠いのでは、と思う。
自分に直接的に害が及ぶわけでもないのに(長い目で見たらというか全ては繋がっているので政治に興味を持つのはとてもいいと思うけれども)、なぜそんなに怒れるのだろう、と感心すらする。
浅はかだなあと思う。

感情
浅はか(と呼ぶのは自分は思慮深いですとアピールしているようで気がひけるけれども)すぎてなんだかな、とほんの少し失望する。
彼は会社(もう辞めた)の中間管理職的な人で、ニュートラルにいろんな人と付き合っているように見えていて、だからわりと思慮深いと勝手に決めつけていたのだけれど、結局のところは過激派一歩手前まで進んでいて、自分の得た情報や信じるもの「だけ」が正しいと、そういう価値観でいるなんて、とても危ういな、と思い、怖くなる。少し悲しくもなる。
(かといって彼の全てを嫌いになるわけでないわたしはすごく成熟したメンヘラ!)

行動
「まあ何が本当かわからないもんねー。何があってももう驚かないや」などと適当に話を合わせる。
聞きたくなくなったら別の部屋に行ったりイヤホンして勉強したり、逃げる。

結果
特になし。心を整理するため眠れない深夜?早朝?にnoteを書かねばならなくなっただけ。よい。

結論
対処行動はsehr gut!
勝手に他人のキャラクターや思考を決めつけて期待して失望するなんて、愚かな人間のすることをしてしまっていた。反省。もう誰にも期待しない。(それは極端すぎるよ!)
信頼すると期待するって何が違うんだろうね。


ーー事案2ーー

状況
わたしはもう3ヶ月も家がない。リノベが終わらない。家がないから、男の家を転々としている。言い方が悪い。恋人と、同僚たちのシェアハウスを行き来している。
恋人の家によくいる。休日はずっといる。ロックダウンだし。
パリのワイナリーに泊まりたい、と言われた。
ドイツでもいいでしょ、と言ったら「ドイツのってなんかちゃんとしてなさそう。歴史とかも多分短いでしょ」と返ってきた。

考え
ドイツ語話せないくせに、と思う。
ドイツ語も話せないくせに「ドイツは大したことない」とかって大きな主語で結論づけて恥ずかしくないのかな、ダサいよ、と思う。
ドイツ語話せない、あんまり勉強しようともしない日本人にありがちだよね、ダサいよ、と思う。
君はドイツの何を知っているのだ、と思う。
わたしだってまだまだ知らないことばかりで、よく知ってる日本のことだって結論づけるには難しいのに、君、もう評価を下せるの?それほど、何を知っているの?と思う。

感情
怒り、かもしれない。
浅はかで、失望まではいかないけれど、日頃からの「表面的だな」と思うことの多さを少し嘆く。

行動
ドイツも昔から作ってるはずだよ、歴史あるよ、と言いながらワインの歴史をググる。
フランスもドイツも同じくらいで、なんならドイツの方が長い可能性もあったので伝える。
その間のわたしの態度は、「いかにも不機嫌」を5倍に希釈したもの。えらい!

結果
よく知りもしないのに憶測で無意識下に自分の住んでいる国をバカにしたことに気がつき少し反省したのか、国内のワイナリーなどを調べて「へー、こことかいいかも」って言ってた。えらいぞ!助言してくれる素敵な恋人がいてよかったね!

結論
在住歴の長い、現地に入り込んだ怒れる日本人女性みたいになってきたかな、と少し嬉しい!ぜんぜん在住歴長くないし現地に入り込んでもないけど。
家がなく、泊めてもらわないとどうにもならないので、今までのわたしにありがちだった「黙ってその場を去る」のではなく、きちんと会話して思いの2%だけでも伝えられたのは本当にすごい!
「精神的対等」にはまだまだ程遠いけれど、それがどういうものかは3%くらいだけわかったかもしれない。おそらく。要するに安心感とか信頼関係とか、それを構成する「人間とちゃんと向き合おう」という気持ちがないとまず無理ってこと、だよね?


ーー今日のまとめーー
わたしは表面的にしか物を見ない人、それで簡単に結論づける人、にイライラするのかもしれない。
自分のそういった面も嫌いだし、多分そうだ。なんでかはわからない。わからないが、うっすら軽蔑してしまう。
「綺麗なもの」が好きな人、一般的に「綺麗」とされているもの、目に見える汚さのないものが好きな人もそのカテゴリに入る。遠くが綺麗に見えて近くは汚く見えるのは衆生一切そうなのでもう仕方ないけど、我々は理性ある人間やで?もうちょっと、ニュートラルに、中庸に、怒らなきゃいけないときは確かにあるけど、ねえ、それ本当に自分の怒り?他人の感情とか意見じゃなくて?ってなる。
自分でものを考えろ!他人の思考を取り込んでそれを抜き取って考えたつもりになるな!とショーペンハウアーも言っている。なんて他人の発言を引用したらショーペンハウアーに叱られるか。しかし彼の書物に出会うずっと前から同じことを思っていたのだわたしは。
純粋な自分の思考なんて多分ないんだけど。全部何かのコピー。人生はパッチワーク。
わたしの怒りはどこからコピーされてどうやって保存して何とつぎはぎされたんだろう。

5:40なので眠りたいと思います。眠れますように。ファッキンブルーライトよさようなら。

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