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社会福祉士から見たエンカレッジ

こんにちは、広報担当のシロです。
今回は、エンカレッジ所属の社会福祉士として、教室とは違う形で子どもや保護者と関わってきた屋部さんからお話を伺いました。


「学習支援」が窓口に

社会福祉士として、主に中部県域の子どもたちと保護者、関わる大人たちの相談係を担ってきました。
各市町村の福祉部や学校から相談のあった子どもたちを、エンカレッジやその他子どもの居場所へ繋いだり、世帯に必要な制度を探して一緒に申請したり。
また、エンカレッジや各居場所からも運営や子どもの状況の相談を受けています。

エンカレッジは「学習支援」という切り口で、様々な課題を抱える子や保護者が制度へ繋がる窓口になっていると感じます。
衣食住や制度の相談は、他の目が気になると感じている保護者も、学習なら相談がしやすい。
エンカレッジへくることで、学習の向こう側に透けて見える本当に必要としているサポートへ繋げることができる。
制度に乗るまでの助走期間を担っていると思います。

だからこそ初めて現場に身を置いた時、「なんて過酷な現場なんだ」と思いました。
「経済的に困窮している」という一つの線引きで、背景や課題も様々な子どもたちを受け入れ、学習させ、進路を決定するサポートを行なっている。
発達の凸凹や非行、不登校、といった課題を抱える子にも向かい合っている・・かなりのキャパシティだと思います。
エンカレッジがしているのは、ただの「受験対策」ではないことを知って欲しい。
各教室で奮闘する先生方自身にも、外部へも、エンカレッジがすごいことをしていると知って欲しい。
入職からずっと言い続けている気がします。


全県的に「エンカレッジ」がある強み

多くの市町村で学習支援を行なっている。すなわち、エンカレッジは全県的なネットワークを持っていること。
他にない強みだと感じます。

これまで様々な子どもや家庭を見てきましたが、中には引越しなどでせっかく得た居場所から離れざるを得ない子もいました。
けれどもそうした子たちを、エンカレッジ同士で引き継ぎ、見守りを続けることができる。

また、不登校の子の場合、エンカレッジへの出席を学校の出席扱いとできるようにサポートに入りますが、引っ越した先でもそれが実績となって同等のサポートを継続することができたりなども。
拠点が複数あることで、子どもや保護者の安心材料となれていると思います。


卒業後のフォローアップを

4年ほど前、知り合いから会社の人の家庭が心配でどうにかしたいという相談がありました。
その家庭は母子世帯で、母親は病を抱えており、職務中に倒れることもしばしばあるが、生活のために休職できない。
上の子は高校生で、大学進学を目指しているが塾へ通うお金が捻出できない。
訪問すると、実は上の子はエンカレッジの卒業生でした。
母親が療養できるように福祉制度の手続きを一緒に行い、その子へはエンカレッジでの講師としてのアルバイトを紹介し、そして県が展開する大学進学へ向けた学習支援につなげました。

もし、相談が来なかったら、この子はどうなっていたんだろう、と考えます。
卒業すると、エンカレッジへ頼ることができない状況は危ないなと。塾として認識している子がほとんどなので、こうした相談ができる場所とは考えていなかったとは思いますが、制度から抜けたあとも相談できる窓口を作っていく必要性を感じました。

近年、フォローアップ事業を展開できていることは、大きな成果だと思います。
なんでもない時にも来れる、そして何かあった時にすぐ相談できる、あるいはスタッフが見つけることができる居場所があること。
今だったらもっと手が伸ばせたのに、と感じる事例も多くあります。


学習は希望になる

現在注目されている若年妊産婦や進路未決定者への支援にも、学習支援は必要となってくると思います。
自身も親になる可能性を感じて、将来のためにも、やっぱり高校に行きたい、勉強をやり直したい、と考える子は少なくないはず。
そうした声に応えることができるのがエンカレッジだと思います。

現在、他の若年層の居場所へもスタッフとして関わらせて頂いておりますが、どこの居場所にも学習支援を必要としている子がいると感じます。
そこに、「高校受験は難しくないよ」と言ってくれる先輩、大人がいれば、子どもたちにとってわかりやすく希望になる。

貧困対策支援で、福祉は必要不可欠です。家庭の状況を把握し、必要な支援や制度に繋げる役割はあって当たり前のもの。お米と水、みたいなものです。
その中で、エンカレッジの行う学習支援は唐揚げ。「勉強したい」という子どもたちの希望に応える役割だと思います。
誰にもできないことです。もっともっと知って欲しいですね。



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