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童話から

宮沢賢治の「やまなし」

1923年に新聞に掲載された童話ですが、
現在小学校の教科書に採用されています。

難解といえば難解な作品ですが、どういう意味?作者は何を言いたいの?
やまなしって何? 等々、

社員さんから、ちょっと助けて!とメールが来て。

どのように説明するとよいか?と言われても、相手は小学生ですから、

自然界の弱肉強食を人間世界に置き換えてとか説明するのも、伝わらないだろうなぁと。

やまなしは、梨ではなく、多分、姫リンゴではないかと私は思うのですが。

自分のことより他者に与える喜び。

人間が食べて美味しいものではないけれど
香りは良い。

香りの良さは周囲を和ませます。

色々返信してみて、

お子さんは首を傾げるだけらしく。

動画でアップしている人いないかな、有名な童話ですから、きっと、いるはずと、探すと、数本「やまなし」についてアップしている人が。

ひとつひとつ観てみると、

これは口で説明するより、動画を観たほうが早い。

とにかく、素晴らしいのです。

ブクブク泡や、光が川の底にまで達する様子など、映像が素晴らしい。

宮沢賢治の童話「やまなし」を読み上げているナレーターさんも、素晴らしく。

2本選び、その動画をお子さんに見てもらって!と、連絡。

ビンゴでした。お子さんは、すっかり理解したようで。

今日は、少し考えてしまいました。

文章だけで、それぞれが想像して読んでいく。
それが読書なのでしょうが、時代が違う作品の場合は、想像する以前に言葉の意味が理解できません。

今、現在、理解出来る事々であれば、本を読む、しっかり読み込むで理解出来るでしょうが。

現在は誰もが、パソコンなりスマホなりで、
動画を観ることが可能です。

弊害もあるでしょうが、良い時代になったのでしょうが、世界中が繋がる時代になっていますが、子供の教育現場は混沌としてきているようにも、思いました。

生徒一人一人がタブレットやパソコンを与えられて、辞書を使いましょう!と言ったとしても、パソコンで調べたほうが楽チンです。

難しい時代になってきたとも言えます。

調べるという行為がすっかり変容してしまっている。
百科辞典はいらなくなってしまっている。

我が家の広辞苑も、美しいまま書棚に並んでいます。

百科辞典は、2種類とも、処分しました。
書棚に広くスペースが空きますから。

本に囲まれて育ち、本が友達のような暮しでしたが、、、。

子供の世界も変わってきている。私達大人も頭の切り換えが必要になってきたのではと考えさせられてしまいました。