大河ドラマ「光る君へ」感想 (15)
今週のトプ画は熊野那智、飛瀧神社の厠の看板。
かわいすぎません????
では以下、さくっと感想。
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*お、主上……主上がご成人あそばされた~~~!!!
(月夜に白いお召し物で定子さまのおそば、笛を吹く麗しいお姿に目がくらむ下人の私(@_@))
いと清げなり。
*道隆は実姉であり定子の姑でもある詮子を内裏から追い出し、詮子はイライラ……
兼家といい、何故このドラマの人たちはわざわざ火種をあおるようなやり方&言い方ばかりするのか。。
(でもまあ、成人した息子のそばに母后はいつまでもはおらんのが普通かという気もする。実際、詮子は一条帝に対して思い入れがものすごく深かったようだけど)
きわめつけがわかりやすく荒みすぎの道兼。
(マジなんでなん、このキャラ造形(;^_^A) ヒドすぎる)
でも困り果てた公任かわいい(*´ω`*)(私も四条第に居座りたい)
「摂政の首」を求める理由もよくわからんのよね。それとってどうすんだw
死なばもろとも、みたいな武士みたいなこと言うの、時代的には違和感しかないが……
だれおま道長の「変われます!」説得でわりとけろりと立ち直る道兼。そしてちゃんと出世する道兼。
*うーん……このドラマ、とにかく無理にでも確執つくろうとするから人物造形が浅くてうすっぺらになるんじゃないかね。どちらかといえば、平安貴族で確執とか因縁とか描くなら表面上はおだやかでホッホッと笑みつつ腹の内とか裏でぎりぎりしつづけて何かの折に狂気見せるくらいのほうがこわいしおもしろくない??
なんかね、登場人物の感情が断片的で入り込みにくい気がする。。
*それにしても主上、ご立派になられて……
(「蔵人頭、まいれ!」もかわいくて好きだったんだけどw)
そういえば、さらりと蔵人頭・俊賢が誕生してましたね(^^)
復讐とか腰抜けとかいろいろ夜にグチグチやってた高松殿のくだりも兼家さえいなくなればもうどこへやら……って感じなのかな。うん、やっぱ薄いですよね、エピソード(^^;
*実資が道長に「ミウチ贔屓が過ぎる道隆どうよ」言うのはちょっとどうなんかなぁ〜同腹の実弟ですよ? れっきとした身内ですよ??
ところで、あきみっちゃんと公任が二人して文句言ってました????
*そしてトレンド入りも果たした『清少納言・爆誕』(当ドラマこだわりのアクセントにご注意)
少納言の名付けを定子さまが独自センスでなさった説は好きなので、そこが見れて嬉しかったんだけど。今回ではそれよりも、なんでそんないい加減な受け答えしたの貴子さま? っていうほうが気になったな。テキトー相槌すぎん?(^^;
(『紫式部・爆誕』編もばっちりやってくださいね! 町田公任とね! お願いしますよ!!)
このシーンは枕草子にくわしいところ……日本国民みなぜひ原典をお読みいただきたいですよね~(*^^*)
きっとみんな、定子さま&道隆ファミリー推しになる……
ちなみに枕草子『宮にはじめてまゐりたるころ』では伊周が優雅に参上してあれこれあったあと、隆家(推定)もやってきます。(本によっては道隆説もあるけど、このくだけ具合は隆家だと思いたい私は)
枕草子、定子サロンをほんとに活き活きと描写してて、千年前の笑い声まで聞こえてきそう。私は中学の頃から枕草子のおかげで中関白推しになりました。
広報としての彼女の功績は抜群ですよね(*^^*)
*ちなみに今回まひろが口ずさんでいた漢詩、白楽天の『琵琶行』。
これも、私は枕草子の定子さまと少納言のやりとりから知りました。
んんん〜〜〜、目に浮かぶような中宮さまのいみじくも素晴らしい描写。
感激した清少納言は近くにいた女房に
「みて、あの素晴らしさ! なかば顔を隠していたという女だってこれほどではないでしょうよ。あれは普通の身分の人ですしね」
と言うと、その女房が中宮にそれを伝えにいく。中宮はにっこりと微笑んで、
「別れは知りたりや(別れの時は承知かしら?)」
と仰せになった、という。
この、“なかば顔を隠していた普通の身分の女”と“別れは知りたりや”というのが琵琶行からの引用らしく。
(琵琶行、読んでみたことあるのですがけっこう長くて解釈むずかしめだったような(^^;))
しかしまあ、なんと素敵で知的なやりとり! さすがエスプリ広報部長!(違)
こういうのが定子サロンの真骨頂なんですよね~
(伊周の「あはれともご覧するとて」もぜひやってくれないかな~~~まだ幼い私、あれで伊周推しになったもんね……彼をただのイケメンだと思っていた時期が私にもありました……)
大河の中関白家、『おごれる者たち』というわりにはまだまだ地味じゃない? もっと盛ってくれてもいいんですよ?
あと、貴子が定子に后の心得みたいなことを説いてたけど、子どもの頃からそのつもりで育てるとか言ってましたよね??(そういうところが絶望的にキャラ造形の浅いところだと思う……)
*そして公費を中宮のために用立てるのは如何なものかと道隆に詰め寄るクリーンな道長。
このへんの経費のくくりって実際にはあいまいな線引きだったとは思うんだけど……またしてもわかりやすく道隆の横暴感を出したいんだろうな、と。
そうそう、このころは道長、中宮大夫なんですよね~
(だから枕草子にもしょっちゅう出てくるし、清少納言は道長を推してる)
そして出ました、『大鏡 道長伝』にある競弓!
伊周……やっぱりお前はそういうわかりやすいテンプレヒール路線に描かれるのか……(残念イケメン感はまあいいんだけどさ)
自分からふっかけて自分から大きいこと言って即、外して二本目で汗だくって…………弱ぇ( ;∀;)
あとSNSでもちらっと呟いたけど、束帯肩脱ぎ姿って、レア度高くない???
*明子のお腹にはふたたびややこが!
次男の頼宗ですね。倫子腹、長男にして嫡男の頼通はもう産まれてるはずなのにとくに紹介もなく。。
(そもそも明子だって六条御息所ポジだのなんだの言ってて父呪うおどろおどろシーンまでやっといて、こんな普通にしてるのもなんかよくわからん。どういう気持ちで見ればいいの? やっぱりキャラ薄くない??)
左大臣・雅信さまもご退場(さみしい……涙
「不承知、不承知」
っていうのは、どうなんだろうね。今後の倫子に影を落とす伏線なのかなぁ。
*一方、唐突なまひろ&さわの石山寺詣。
(タイアップとかなんかそういう大人の事情でせうか……)
畑仕事や路銀は大丈夫なのか、まひろ! 笑
いくらなんでもそんな下女みたいな飯炊き仕事せんやろ、というツッコミはもう呑み込もう。おとなしく。
まひろたちはそこで道綱母子と出会う。
(お経、私でももうちょっとまともに読めるわ……というツッコミも呑み込む)
お寺の房の仕切りはあんな感じか〜と興味深かったですね。吉野の金峯山寺とか、ご本尊の前にいまだに仕切りがあって個別でお参りできたな、そういえば。
蜻蛉日記のお話はキレイな道綱母が出てきてうまくまとめれてましたね。
なのでそれはともかく……なんと道綱が軒端荻(のきばのおぎ)事件をやらかした!笑
しかしやはり光らない君・道綱 「あ、間違えた!」
(デリカシーなさすぎやぞ! 光る君なら女性に恥をかかさずとりあえずなんだかんだそのままGo! やぞ!)
そしてまひろとさわと道綱の恋のトライアングル(もうほんまになんでやねん!!笑)
そして忍び寄る疫病の足音を聞かせつつ、待て次回。
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~ 今週の小ネタ ~
源氏物語・空蝉(うつせみ)
人妻・空蝉に夜這いをしかけた光源氏ですが、あえなく逃げられ失敗。間違えて義理の娘と一夜を過ごすことに。それが軒端荻さん。
マジでクズだな光源氏……と思いつつ、彼のすごいところはこの一回で尻尾を撒いて逃げ出さず、その後も軒端荻さんとちょくちょく交流があるところw
懐は深いんだろな、たぶんw
さてさて、次回、香炉峰の雪と竜星隆家が実写化されますよ!!!!!
まだ10代の推しがなんか切れ者みたいなこと言っててドッキドキ、四納言の雪遊びシンプルにかわいいなおい、雪降る登華殿でイチャつく推しカプ……楽しみすぎて期待値上げちゃいそうでこわい。
夜までに落ち着ついてこ、自分!
あとソウルメイトまたなんかやってたな🤔 (※主役です)
ではまた次回!
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