みんな違って、みんなどうでもいい。もはや自己満でいいや。
卒業おめでとうございます。
担任として、この1年間。
「ピンチをチャンスに」を合言葉に駆け抜けた1年間。
本当にあっという間でした。
時計の時間と心の時間。ここまで心の時の流れの速さを実感できたのは、ひょっとしたら、コロナのおかげなのかもしれません。
唯一コロナによって得られた充実感、、、かな。
ただ、このコロナウイルスは、私たちが計画していた全てを壊した、本当に最悪のものでした。
でも、諦めたくありませんでした。
むしろ、今まで当たり前に取り組んでいた全ての活動を、もう一度考え直すいい機会であるという考え方に変え、今まで以上のものを作り出そうと走ってきました。
そう。「ピンチをチャンスに」する。
一歩踏み出すと感じる圧力
6年生のみんなには、チャンスをもっと大きくしてもらうために、たくさん話し合ってきてもらいました。たくさん会議したね。卒業式の発表だってみんなが作ってくれた。
児童会行事、運動会、修学旅行だって、みなさんの力があったから、最高の結果になったよ。もしかしたら、例年以上の価値があったと思う。
でもね、いつもとは違う方向に進み出すって
なかなか難しい。
正直、いろんなことを考えて、悩み苦しんだこともあった。6年生の中にもいろんな考え方を持つ人がいるように、先生の周りにも色々な考え方を持つ人がいる。
「私たちが進んでる方向って、本当にいいのかな?」
「あの人の意見は、やっぱり反対ってこと?」
無言の圧力を感じたのよ。ぶっちゃけると笑
(これまでの取り組み以上の価値を生み出す自信があるのに、「やめとけ。違うよ。本当にいいの?」というような見えない圧力。前例通りに進まない不安を押し付ける感覚。「でも隣の学校は、、」)
でも負けない自信があった
そう。そんな圧力に負けない。なぜなら自信があったから。絶対、6年生と一緒だったら乗り越えていける自信が。
(さっきの卒業式。みんなが計画して作った発表。あれを見て、前例以上の価値生み出してることに気づかない人はいない。)
これまでの積み重ねがあったから、どんな壁だって乗り越えていける。
コロナのせいで大切なものが見えなくなったかもしれないけど、探し方次第では、もっと輝く部分に辿り着くことができることを、6年生の皆さんが証明してくれた。そんなみなさんが先生の背中を押してくれた。
本当にありがとう。
みんな違って、みんなどうでもいい
落合陽一さんって人が言ってたこの言葉。
コロナ禍でも前に突き進めたのは、みなさんへの信頼と、先生の心のどこかにあった「みんな違って、みんなどうでもいい」ってスタンスだったと、この言葉を聞いて思った。
みんなどうでもいい。
これって難しい。
特にこのコロナ禍は"周りを気にする"人間が増えた気がする。もちろん「どうでもいいわけない」時もあるよ。
(ただ、必要以上に気にしてたら、すごいつまんない1年間になってた気がする。6年には6年の流れと空気と力がある。それにあった取り組みがある。周りなんてどうでもいい。少なくとも、あなた以上に頭使ってこっちは計画してる。傍観者は黙って見ててくれ。違う。温かく見守ってください。)
・人にどう見られてるんだろう。
・周りは〇〇してるのに、私は乗り遅れてる。
・本当は違うけど、空気壊すから合わせとこ。
・あれ、もしかしてぼっち?やばい!なんとかしなきゃ。
自分を殺して、その場を乗り切る。
みんな違うはずなのに、同じ色に染まってく感じ。
ひょっとしたら、中学校っていう次のステージへ進んだ先で、こんな状況になることもあるかもしれないね。
先生も、1年を振り返った時、たまたま上手くいった部分もあるかもって思う時もあるよ。
でも、周りに合わせる安心感に従うことは、何か違うって思っていたのよ。
だって、私たちには私たちにあったやり方があるんだもん。そこはブレない。
「みんな違って、みんなどうでもいい」
こんな考え方もあること、心のどこかにあってもいいと思う。難しいけどね。
そして自己満の世界に入る
もう一つ。コロナ禍を突き進む原動力は、
先生の「自己満」ってこと。笑
もちろん6年生の存在も大きかったけど、どこか自己満で動いてる自分がいたのよ。笑
「よし、児童会のお知らせは全部動画で編集!」
私:「やり切った!」
「発表会から修学旅行、そして提案書を〇〇さんへ提案!」
私:「よし!またやり切った!」
「卒業式の発表は、全部6年に任せてもらう。絶対大丈夫。6年生なら乗り越えられる!」
最後のは、今、この瞬間が証明してくれてる。
6年生のために動いてた部分もあるけど、自己満足って部分もしっかりあった。やるからにはやり切りたいし、自己満のレベルも上がる。そして終わった時には、自信に変わってた。
貯まった自信は、みなさんへの期待や信頼に変わるだよ。
=どんな困難も乗り越える力に変わる。
だから「みんなどうでもいい」って感覚が生まれたのかもしれない。
こんな担任でした。
ぶっちゃけどうでした?笑
最後に(読んでくださった方々へ)
今週は、6年生を送り出すために、色々とバタバタしてました。
久しぶりの更新は、私が卒業式で話をした内容を振り返ったものです。もちろん子どもたちには伝えてない部分も整理するために書いてあります。
振り返って、
ざっくりですが、
いろいろ考えた1年間だったなと。
楽しかったからいいんですけどね。
例年通りに行かないってこんなに面白いのかと。
(しっかりデメリットも感じてます。)
今回の話のきっかけは、
ある保護者が、卒業式前に自分の子どもの人間関係ついての不安を伝えてくれたこと。
だからこんな話を。
もっとあったよね。昨日の自分。
ドラえもん。タイムマシンを、、、。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?