あのこにあいたいよ
ファンレター番外編です。
いい感じのヘッダーが思いつかないとき軽率に空にする女。
さて、今日帰宅途中、マジックアワーというやつで、
赤と青で空が神秘の宇宙〜〜!!みたいな感じの色になってました(その写真は無いんかい)
いや、エモすぎて撮るとかいう発想にすらならなかった。
だんだん紺に沈んで、埋もれていく茜色が、はっきり言って性癖でした。
例によって(↑)眼鏡を外して駅のホームに立っていたときぴんときて、
昨日やっと入れたSpotifyを開いて、
おいしくるメロンパン、シャッフル再生。
中3の、生きてて楽しいけどなんとなく酸素が薄いような、絶妙に生きづらかったあの頃に、
毎日狂ったように聴いていたバンドです。今もとても好きだけども。
だから、私があの頃好きだった人と、直接曲の思い出があるわけじゃないのに、
聴くとあの人のことを思い出す。
あの人は、
この記事の宛先の彼が、いつもそばにいた日陰の子。
あのこは優しいから、きっと私が急に連絡しても、あの頃みたいにちょっとはにかんで、やわらかい声で返事をくれる、と思う。
私、あの頃にいちど、電話をかけたことがあったよね。
日曜の午前に私は玄関口で、あまりにまっすぐなあなたが丁寧な仕事をするのに水をさすのが怖くて何もできないでいたことを謝って、
あなたは何でもないことみたいに笑って許してくれたけど。
私はあなたにじゃなくて、自分に謝ってたのかも知れない。もうわからなくなってしまった。
あなたは許してくれるって、きっとわかっていたのに、あなたに電話するからってずっとどきどきしていて、
私はこのひとが、これまで生きてていちばん好きだって思った。
今でも、あなたよりどきどきするひとにも、あなたよりほっこり包み込んでくれるひとにも、会ったことがない。
だから私は、家まで歩きながら、ずっとあの人に連絡する口実というか、算段を、考えていました。
私は、変われたかな。あの人は、どれくらい変わったかな、と思って。
でも、あの人は言い訳なんてなくても会ってくれるし、
あの頃好きだったよってもし言ったら、ちょっと驚いて、そのあとすごく喜ぶんだろうなと想像がつきます。
あの頃そんな人だったから。
想像した。
そのうち会えませんか、って連絡して、どこかでふたりでお喋りして。
私はあの頃より上手に話せるようになっているはず。
いまの友達の話とか、あの頃どう思っていたとか思い出とか、好きな音楽の話とか、
なんでもないようなことをたくさん話したい。
ねえ、私、もし会えたら、好きでしたって言えるのかな。それか、今も好き、って言っちゃうかな。
去年のあの人のお誕生日、私はおめでとうって送って、できたら、好きだったよ、って言いたかったのに。
うまく手が動かない気がして、LINEの風船をきっちり100個、押すことしか出来なかった。
怖かったから。
今も、好きって言えたら、ってずっと思ってるもんな。
ってこんな迂遠なラブレター。
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